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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

コナーはキモイけど、意地悪じゃない

2016-09-03 08:03:09 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
人が当てになるかどうかは、これで決まり 改訂版
  奴隷根性の会社人間にはなりたくないもんですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p72の新しい章から。  ......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども発達トラウマ障害(DTD)の子ども等の支援には、情緒的な発達をアセスメント出来る人と、そのアセスメントに従って、支援するチームの両方が必要です

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.150の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 コナーはいまだ、対人関係が奇妙ですし、「キモイ人」なのかもしれませんね。しかし、レオンと同様の発達の時期に、ほぼ同様なネグレクトに苦しんだにもかかわらず、コナーは、他の10代の、悪意のある、社会病理的な行動を全くしませんでしたね。コナーはいじめの犠牲にもなりましたけれども、自分自身はいじめっ子にはなりませんでした。コナーは外ものでしたけれども、恨みを抱きませんでした。コナーのやることは奇妙で、コナーのトラウマは怯えであるように見えましたけれども、他の子どもたちを攻撃したり、他の子どものものを盗ったり、人を打ったりすることはしませんでした。コナーの激怒は、不満と不安で拍車がかかりましたが、自分と同じように、人も気分が悪くなるようにと、復讐したいと思ったり、サディスティックに虐めたい、と思う人ではありませんでした。

 

 

 

 

 

 なぜかは分かりませんが、コナーはもともと穏やかな人なのかもしれませんね。いじめっ子になったり、津久井やまゆり園を襲った青年のようなことをしたり、復讐したりしても、全く不思議のない育ちをしているのにもかかわらず、そうはなりませんでした。

 コナーはキモイけど、意地悪じゃない

 

 

 

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