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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#トラウマが存在することに気付いて治療していく社会 #質の高い赤ちゃん支援が必要

2018-08-26 03:36:11 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#トラウマの話は聞きづらい #それでも陽気で楽しく
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 発達トラウマ障害(DTD)の子どもトラウマ治療の基本は、悲しみも人生の宝になる、ということが分かれば、自分らしい生き方が出来てきます。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 大切に育てられなかったら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.349から。今宵から最終章です。改訳版です。

 

 

 最終章 なすべき選択

 

 

 私どもは、トラウマが存在することに気付いて治療していく社会に、今にもなろうとしています。来る日も来る日も、私の同僚が、如何にしてトラウマが心、脳、身体の働きを混乱させるのか、ということについての新しいレポートを出版しています。不幸な子ども時代の経験(ACE)に関する研究はによれば、赤ちゃんの頃に大切にされなければ、健康で人と関わりながら生きていく心身の働きが破壊されてしまう、ということです。たほう、ジェームズ・ヘックマンは、赤ちゃんの頃に介入して、子ども達の暮らしを、貧困と困難を抱えた家族から救い出すことによって、国家財政が劇に節約されることを示して、ノーベル賞を取っています。すなわち、高卒が増え、犯罪は減少し、雇用は増え、家庭内暴力と地域の暴力は減ります。世界中で、こういったデータを真摯に受け止め、赤ちゃんに対する効果的な介入法を、たゆまず発展させて、実践してきた人に、私は出逢っています。それは、献身的な人々であって、教員、ソーシャルワーカー、医者、セラピスト、看護師、社会貢献活動家、舞台監督、刑務官、警察官、瞑想指導者など、実に様々です。もし、皆さんが私と共に『大切に育てられなかった、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』にお付き合いくださるのなら、皆さんも、子どもを赤ちゃんの時から、貧困と問題のある家族から救い出す仲間の一員です。

 

 

 

 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の壮大なヴィジョンの一端が示されているところですね。子どもを、貧困と問題のある家族から救い出すことが、発達トラウマ障害(DTD)の子どもを失くすためには、是非とも必要です。

 日本では、貧困と問題のある家族は,支援の対象というよりも,スケープゴートになっていますことが起きれば,ニュースにして,「悪の見本」とばかりに,見せしめになっていますでしょ? 香川から目黒区に引っ越してきて,5歳の女の子が親から殺された事件で,両親とも見せしめにするだけで(https://www.asahi.com/articles/ASL663D72L66UTIL00H.html),あるいは,問題を起こした後の,後手の働きでしかない児童相談所の相談員を増やすだけで,国会議員の人たちも,やるべきことをやった,というようなをしていますでしょ?

 トンでもありません!! 

 必要なのは,むしろ,出産そのものの相談に乗り,支援する仕組みと,出産後に,子育てを家庭に出向いて支援する保健師,保育士,心理士などを派遣する仕組みです。

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