内面まで変わる「救い」に至る争い、ってどんなものでしょうかね。
p239の16行目途中から。
ガンディーは、中世のシュプール門の外にある、あの有名なアカシアの木の下で、労働者に毎日話をしました。ガンディーは労働者たちの滅茶苦茶な状況について、よくよく調べていましたが、労働者たちに対して、工場主たちの脅しの気にするな、約束も当てにするな、と強く勧めました。工場主たちは、およそすべての「持てる者」の頑固なやり方で、「持たざる者」の無秩序な無礼な振る舞いと暴力を恐れていました。ガンディーは、工場主たちがガンディーも恐れていることを知っていました。というのも、工場主たちは、「あなたの言葉を受け入れてもいいですよ。ただし、労働者たちと今後関わらないでください」とガンディーに言っていたからです。しかしながら、ガンディーが証明して見せたことは、1人の人間でも、「雇用主たちの福祉を守りながら、労働者たちの福祉も守ることができる」、ということでしょう。2つの対立する者たちは、アナシュヤーベンとアムバラル・サラバイとは、兄弟姉妹なのです。アカシアの木の下で、ガンディーが宣言した行動指針は、私どもが修正した黄金律に一致します。すなわち、「行動指針は正義に叶うものです。ですから、争う者の双方を傷つけません」と。傷つけるとは、ガンディーによれば、ガンディーが日ごろから言っていることが間違いなくこうなりますが、経済的に不利にすること、社会的に尊厳を認めないこと、自尊心を失わせること、隠れた復讐心のことです。
ここも素晴らしい。ガンディーの行動指針は、否定的に言い方ですが、「経済的に不利にすること、社会的に尊厳を認めないこと、自尊心を失わせること、隠れた復讐心」は持たない、しない、ということです。
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