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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

一番残忍な人ほど、医療・福祉・教育の仕事をやりたい

2016-03-17 04:00:16 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
福島第一原発事故の現在
毎日新聞より 福島原発事故の報道が、めっきり減ってます。でも、今も放射能が漏れ続けているはずです。「アンダーコントロール under control」だとしたら、放射能が漏...
 

 

 弱い立場の人に近づくのは、神様みたいな人と、詐欺師みたいな人玉石を見極める眼が私どもには必要ですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.213、上あたりから。

 

 

 

 

 

 メドウの失敗を知って、ミュンヒハウゼン症候群を、ある種の児童虐待だとすることを疑う人も出ましたけれども、マーレやビデオにとられた親たちみたいに、助けや医療関係者からの関わりが貰いたいがために、自分の子どもたちを傷つけている親がいるのも確かです。ミュンヒハウゼン症候群の母親に生まれた子どもの内、約9%の子どもが、母親の手で掛かって、死んでいますし、重傷を負わされたり、多くの不要で、しかも、苦痛を伴う手術を受けさせられている場合もたくさんあります。残念なことに、ミュンヒハウゼン症候群の原因はよく分かりませんから、ミュンヒハウゼン症候群の診断をする手掛かりはほとんどありません。ミュンヒハウゼン症候群は男性には少なく、医療・福祉分野で働く女性の割合がとっても多いんですね。

 

 

 

 

 

 弱い立場の人の近くには、少数の神様みたいな人と、たくさんの普通の人と、たくさんの心貧しい人がいるのが普通です。心貧しい人とは、意識の上では、「子どもが好き」だとか、「ありがとうと言われるのが遣り甲斐です」などというのですが、自信のない場合がよくあることなんですね。自信がありませんから、自分より弱い人が近くにいることが都合がいい。それで、医療・福祉・教育などの、広義のヒューマサービスには、その手の人がごまんといます。弱い人と比べたら、「自分の方がマシだ」と感じることが出来るからです。

 ですから、その極地のようなミュンヒハウゼン症候群の人が、医療・福祉関係に働く女性に非常に多い、というのは、「そりゃそうだ」と感じます。

 一番残忍な人、一番自信のない人が、医療・福祉・教育などの仕事をしたがるわけです。ですから、注意が必要です。

 自分の本音、自分の無意識、≪本当の自分≫を良く意識することが、いつでも、何度でも必要です。

 

 

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