日常と専門用語本物の臨床は、形が決まっているのに、とっても陽気で楽しいものです。あそびですからね。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p4...
発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、脆い存在です。発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害の子どもには、バカで、病気の人が関わってはいけません。禁忌と言うべきでしょう。狂気の沙汰になるからです。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.129、第2パラグラフから。
当時、ネグレクトを受けただけでも、脳にダメージがある、ということを理解していない医者が、まだまだたくさんいたころです。そういう医者たちは、画像診断で眼にハッキリと見えるものが、遺伝的な欠陥や子宮内損傷の証拠だと考えていましたから、赤ちゃんの頃の養育環境だけでも、重篤な身体的な影響がある、などということは想像すらできませんでした。しかし、その後私どもの研究グループがした研究やその他の研究によれば、施設に捨て置かれて、心温まる、ひとりびとりを大事にする関わりをさせなかった孤児は、眼で見て分かるほど頭が小さくて、脳も小さいことが分かってきました。脳は、明らかな異常を示していますし、それはジャスティンに診られるものと、事実上同じものでしたね。
ネグレクトと言えば、食事を与えなかったり、どこかに閉じ込めるような関わりを想像しがちです。しかし、それは日本では遥かに少数派です。一番多いネグレクトは、長時間労働のために、二重、三重の保育をしながら、子どもの眼の前にいる時間が少ない、1時間にも満たない、という人たちです。あるいは、時間があっても、その母親自身がやり取りのある温もりに満ちた関わりを知らないために、子どもを一人にしている場合です。いずれも、一見「異常には見えない」「普通の」子育てのように見える場合が一番多いネグレクトのケースです。
ですが、そのネグレクトのために、子ども等は脳が変質、縮小してしまう訳ですね。
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