エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#全てのトラウマ #言葉にならない #置き換えの多さ

2018-02-02 07:49:17 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
異常事態が、日常、になっている悲惨な現状
    生きる指針   静かにしてたい感じとユーモア 改訂版  「イスラム国」と人質。盛んにメディアに取り上げられ、救出を願う「祈り」を訴えるものさえあ......
 

 

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ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?

 今日から,第3章。「脳の中身を見る脳科学革命」に入ります。p.43の,第3パラグラフから。

 

 

 

 すべてのトラウマは,言葉になりません。シェークスピアは,言葉にならない恐怖であるトラウマの状態を,マクベスに記録しています。それは,殺された王様の死体を見つけた後のことでした,「あー,何と恐ろしい,恐ろしい,恐ろしい。舌も心も,汝の名が思いつきません。混乱が頂点です」と。極端な状況では,人はひどい言葉遣いをしますし,母親を呼ぶかもしれませんし,恐怖で泣きわめくかもしれませんし,落ち込むばかりかもしれません。性的いたずらや事件の被害者たちは,救急救命室で,何も言わずに固まっています。トラウマを負わされた子ども等は,「舌をなくしている」ものでして,話すことを嫌がります。戦争カメラマンらが示しているのは,空っぽの目をした男たちが,虚空を黙って眺めている姿です。

 

 

 

 

ニッポンの虐待のほとんどは,ホッタラカシホッタラカシによるトラウマさえ,子どもは,話すのを嫌がります。一番話したがらないのは,性的嫌がらせ,性的いたずら,性的虐待です。その嫌がり様は,別のことに置き換えて話す置き換えの多さになって,現れます。

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