相手を大事にすることは、自分を大事にすることと同じことなんですね。
p55の第3パラグラフ。
誰かを大事にすることは、人を大事にする力を具体的に体現することですし、人を大事にする力に集中することです。≪真の関係≫にある相手を肯定するという根源的な力は、人間の本質を体現するものとして、大事にする人に直接向かいます。一人の人を大事にすることは、ありのままの相手を大事にすることなんですね。一種の「分業」は、ウィリアム・ジェームズがそう呼んだものですが、人が自分の家族を大事にする、その分業は、「見知らぬ者」に対する気持ちを持たずに、人を大事にすることができない印です。人間がいただいている人を大事にする気持ちは、そう誤解されることも多いんですが、特定の誰かさんを大事に思う気持ちの後からやってくる放心状態なんぞではなくって、特定の人を大事にする中で遺伝的に獲得された、人を大事にする根拠なんですね。
人を大事にすることは、人間的な根源的な力を体現すること。
人を大事にすることは、分業ではできないこと。
人を大事にすることは、具体的に特定の相手を大事にする中で培われる力を、再び体現すること。
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