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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD) : ネグレクトが、津久井やまゆり園の犯人みたいな殺人鬼を作り出す訳

2016-09-16 03:13:31 | ブルース・ペリー教授の『犬』

    発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に 変換してください。

 

 
自分の感じをきちんとした形にして出せるかどうか?
   私どもも、人生を賭けることが出来るヴィジョンをハッキリと意識したいものですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.154の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 レオンが母親からネグレクトされていることが、もっと早く分かっていれば、あんなことにはならずに済むチャンスもあったと、私は強く思っています。レオンが発達に必要な刺激を奪われていたこと、レオンのニーズに応えてもらえなかったことと、レオン自身が、世にもひどい殺人者になるという悪しき選択をしたこととは、長い繋がりがありますね。その人生の岐路の1つでも、特に、人生の始めの岐路の1つでも、違ったことがあれば、全く違った結果になったでしょう。コナーみたいに、思春期の時に治療していたら、あるいは、さらに良いことですが、ジャスティンみたいに、小学生のうちに治療していたら、レオンの将来は違っていたと思います。よちよち歩きの時にどなたかが治療していたら、レオンは全く違った人になっていたはずです。私が独房で会った略奪犯の若者じゃなくて、レオンの兄弟みたいになっていたことでしょう。

 

 

 

 

 早期発見、早期治療が発達トラウマ障害(DTD)の場合も不可欠です。そのセラピーをさせないことが、どんなに罪深いことか、その自覚もない者が、どんなに愚かなことか、と私は感じますね。

 津久井やまゆり園の事件の犯人も、おそらく、レオン級の酷いネグレクトだったはずですね。

 

 

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