男性原理と女性原理という対の関係は、自然の中にもある。しかし、そこにその対がある、ということは、漫然と眺めていたのでは気が付かない。そこに一対の対応関係があると気づくためには、その結びつきを見つけ出す、心の眼 が必要です。闇の中にも≪光≫を見つけ出すのが、≪心の眼≫です。p32一行目の途中から。
この男性原理と女性原理の対の関係を、実に見事に表現しているのが、偉大なイスラム詩人で神秘家のルーミーです。
≪真≫ ≪真の関係≫にひた向きな人 命がけで≪真の関係≫に賭けた相手に 求められずば 己から求めることなし
≪真≫ 輝くは ≪謙虚な気持ち≫ 照らすため あの≪謙虚な気持ち≫ ≪真≫ 気づくため
あの方の≪真≫ この≪謙虚な気持ち≫ 磨きかけるは 疑いすべてに勝りて あの方の≪真≫ あなたに届くため
柏手も 片手なくした片手では 決して音せず
あの方の叡智 ≪真の関係≫になるようにと 私どもをなす温もりある定め
世の中すべて 2つが 2人が ≪真の関係≫にある とするのが あの方の定め
あの方の叡智からせば 天は男 大地は女 大地 天の恵み 育む
大地 熱をなくせば 天 熱を送り 大地 いのちと潤いをなくせば 天 大地にいのちと潤い 補う
天 夜回りするは 夫 妻の糧を得るため
大地 家事に忙しいは 大地 宿りしものを産み育てるため
天と大地に あの方の叡智 隠れたるを覚えなさい 天と大地 叡智溢れるあの方の業なれば
2人 お互いの悦びを知らずば 思いを寄せ合う2人 「共に居る」ものですか
大地なければ 花も木も 花咲かせるものですか
あの方 男にも女にも 願い封じ込めしは この世 男と女 「共に居る」ことにより守られるため
それゆえ あの方 生きとし生けるものすべてに 他を思う心の種 蒔きたり
昼も夜も 外には敵あり にもかかわらず 2人 1つの目当て目指して 助け合う
≪真の関係≫にある2人 「共に居る」は 2人のやり取りの業 「できた」と言うため
闇 なければ 人の≪真の本性≫ 何も得るなし せば 昼なすこと 何もなし
闇があるのは ≪光≫に気付くため
夜があるのは ≪明日≫に気付くため
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