現世考 ： #振り向いてくれる顔を欲しかった #座間殺人事件から #発達トラウマ障害DTDを考える #死んだ人の顔はソッポを向けない #再生のための人格的真理

 

インターメッツォ：　書くって、不思議！！

   身体の声に耳を澄ませば 　発達トラウマは、その元になった体験が無意識に落ちてますから、それをホッタラカシにはできません。発達トラウマ治療は、ですか......

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　予告通り，座間市の殺人事件を考えます。

　私は，この「容疑者」も，発達トラウマ障害DTDだと診ます。その診断は，実際は，結構厳しい診断基準（http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf）がありますが，今はそのことは問わないことにします。

　サイコセラピストとしての私の直観にお付き合い頂ける方だけ，ご覧ください。

　発達トラウマ障害DTDの一番根っこの気持ちは，「独りぼっち」，一億光年の孤独です。それは，生まれてこの方，継続的に正面から自分に向き合ってくれる顔を見たためしが，一度たりともないからです。

　ですから，発達トラウマ障害DTDの子どもも大人も，本当の自分が，死んでいるんです。

　ですから，この容疑者は，死んだ人の顔を部屋に残したんです。死んだ顔は，ソッポを向けませんでしょ。

　私なども，きわめて小心者ですから，指先から血が出ているだけで，嫌ですし，子どもが怪我した時のために，いつもカットバンを財布に入れているくらいです。車で轢かれた猫の死体も（東京では最近見ませんが，田舎では，まだありました。田舎では，猫よりも，狸がよく轢かれてました），見たくない質です。多くの人もそうだろうと願いたいところです。

　本当の自分が死んでいることを，一番良く示すのは，自分は落ち込んだり，激しい怒りを態度で示すのに，気持ちを感じないことです。死体と一緒に平気で寝ることができる感性，心の習慣は，気持ちを感じない，気持ちを考えない，破壊的な手段を手にしたロボットになった現代人の，究極の姿です。その意味では，この人は，現代人の典型，現代のニッポン人の理想形・理念形，だと言えます。

　さっきエリクソンが明確に記していたみたいに，真実と誠実はウソとゴマカシで当の昔に捨て去ったウソの壁によって，バラバラになった多くのニッポンの家族の悲劇的な姿を，この人は，皆さんの身代わりで，あるいは，見せしめ的に，見せてくれているわけです。

　人間らしい暮らしを回復すること，８時間労働の徹底と400万以上の所得補償を実現することが，そのためにも，悪魔の安倍詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちを政権から追い落とすことが，何にもまして，大事な時です。

　それと合わせて，私どもは，この世の中を超越する真理と誠実に向き合い，弱い立場にされた子どもを大切にする子育ての倫理，お客様を大切する労働倫理，自然を貴ぶ環境倫理という人格的真理を身に着けていかなくてはなりません。