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安保理の北朝鮮追加制裁にモニュメント輸出禁止が盛り込まれた背景

2016-12-05 18:44:24 | 北朝鮮の虚像

 

銅像の輸出を主な任務としている「萬壽臺創作社」については、
結構前にこのブログでお伝えしたことがあると覚えています。
 

北朝鮮の新たな資金源ー万寿台創作社の美術品輸出

 
11月30日に採択された、北朝鮮の9月の核実験に対する国連追加制裁決議には、
北朝鮮の「銅像」の輸出を禁じる項目が含まれました。
 
関連の記事があって、和訳を載せます。
 
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안보리, 북한의 기념동상 수출 금지…왜?

 

大型記念銅像の輸出が北朝鮮の主要外貨源…平壌で4千人労働者らが製作

(Money Today 2016.12.04 )
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세네갈의 수도 다카르에 위치한 48미터 높이의 '아프리카 르네상스 기념동상'(African Renaissance Monument)은 북한이 건설했다./사진=유투브 캡처

セネガルの首都ダカールにある48メートルの「アフリカ・ルネサンス記念銅像(African Renaissance Monument)は北朝鮮が建設した(写真、YouTubeより)

 
「北朝鮮の記念銅像輸出を禁止せよ」


 
国連安全保障理事会は、11月30日、北朝鮮の5回目の核実験への対応として、追加の対北朝鮮制裁を決議した。安保理の北朝鮮制裁決議案の目的は、北朝鮮の資金源を圧迫して核開発を阻止することにある。
 
今回の決議案で注目すべきところは、北朝鮮の記念銅像輸出を禁止するという条項は入っていることだ。これまで北朝鮮制裁決議案は、北朝鮮の最大輸出項目である石炭の輸出を禁じることにフォーカスしてきた。しかし、今回は突然「北朝鮮の記念銅像輸出」を狙ったということである。
 
多くの人々が、安保理が記念銅像の輸出まで制裁することに疑問を抱え、首を傾げる模様。
 
すると、サマンサ・パワー(Samantha Power)国連駐在アメリカ大使は「北朝鮮は記念銅像を輸出して数千万ドルを稼ぎ、核開発に費やしてきた」とし、安保理の北朝鮮記念銅像輸出を禁じた背景を説明する。
 
実際に北朝鮮は1980年はじめからセネガル・ジンバブエ・ボツワナ・ナミビアなどアフリカ10カ国に記念銅像や記念碑を輸出してきた。
 
セネガルの首都ダカールには、北朝鮮が造った48メートルの「アフリカ・ルネサンス記念銅像(African Renaissance Monument)がある。セネガルはこの銅像の制作費としてなんと2700万ドルを北朝鮮に支払った。
 
セネガルの記念銅像は、アフリカ大陸全体で最も高い銅像で有名である。この銅像の高さはフランスの凱旋門(50m)よりは少々低く、アメリカの象徴と言える「自由の女神像」(46m)より高い。通常10回ビルの高さが30メートルであることを考えれば、その規模が想像つくだろう。
 
 
この銅像の起工式の日、数千人の人々が記念銅像に反対し街中に繰り出すことがあった。反対デモ参加者たちは「銅像の顔がアフリカ人っぽくなく、製作費用がとんでもないほど高い」と不満を吐き出した。また、半裸状態の女性像がムスリム国家であるセネガルの文化に合わないと非難した。銅像の主人公のアブドゥライ・ワッド(Abdoulaye Wade) セネガル大統領本人も銅像の顔立ちがアジア人っぽいとし、北朝鮮側に再作業を求めるハプニングまであった。

 
 
もう一つのアフリカ国家のジンバブウェは、5百万ドルを支払ってロバート・ムガベ(Robert Mugabe) 抱いた横領の銅像2台の製作を北朝鮮に以来した。この銅像はムガベ大統領の死後に公開される予定である。
 
アフリカ大陸の中央にあるコンゴ民主共和国の首都・キンシャサの広場には、北朝鮮が造ったローラン・カビラ(Laurent Kabila)大統領の巨大銅像が立っている。この銅像は北朝鮮の人民服みたいな服装をしていると批難を受けている。
 

(中略)
 
 
 
 
歴史学者のアドリアン・ディニウッド(Adrian Tinniswood)氏は「北朝鮮で作られたアフリカ国家の銅像は、みなアフリカ人ではなく北朝鮮人に似ている」とし、これら銅像のデザインに問題があると今年2月のBBCインタビューで話した。

 
北朝鮮がアフリカ国家に輸出した巨大な記念銅像は、平壌にある「万寿台創作社」で製作する。この工場には4千に至る労働者が働いているが、平壌の街を飾るための宣伝物の製作作業も行っている。
 
北朝鮮の記念銅像輸出は、1980年代に社会主義国家や非同盟国に対する外交的な贈り物として始まったが、北朝鮮政権は最近、芸術家や技術者らをアンゴラ・ベニン・チャド・コンゴ共和国・エチオピアなどに送り、現地で働かせるといった外貨稼ぎに乗り出した。
 
 
これまで北朝鮮が記念銅像輸出で獲得した外貨は数千億ドルと推算される。北朝鮮にとっては、銅像の輸出が核開発に必要な財源を確保する重要な資金源だったのである。しかし、今回の国連安保理による制裁で財源調達に大きな打撃を受けるものとみられる。
 
AFP通信は「安保理の対北朝鮮制裁案によって北朝鮮の記念銅像輸出が禁止されれば、外貨収入は年間約1億ドルほど減る」と見込んだ。
 
 
 
 
 
 



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