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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第2話「天才二人はno thank you?」

2017-06-13 17:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
仮面ライダーエグゼイドへ変身し、ゲームウイルス・バグスターを倒した宝生永夢。だがあまりの急展開に、CR(電脳救命センター)の医師として、また仮面ライダーとして戦う踏ん切りがつかない。そんな永夢の前に仮面ライダーの適合者として海外から戻ってきた天才外科医・鏡飛彩が現れる。


「全部のゲームをクリアして、人類を救うスーパードクターになって!」

という、非常に単純かつ明快な攻略方法が提示され、物語もいよいよスタートです。
永夢の言動も、ドクターというよりゲーマー色が強い印象。

「手術の段取りもしらないなんて、研修医が」
「おまえこそ、宝箱をとらないなんて、ゲーム初心者か」
「ゲームじゃない、これはオペだ」

「この花嫁を私の妃にし、あの男が消滅したとき、私は完全な存在となるのだ!」
「ゲームキャラっぽいセリフだな・・・いいぜ、やってやろうじゃないか!」


まぁ。天才ドクターたる飛彩も、「バグスターの居所がわかったら報告しろ」とか言ってて、
19話「ガットンが出てきたら連絡してくれよ」って言ってた永夢と
たいして変わんねーじゃんよ?と思ったり。
まだみんな冷静っていうか、余裕があるっていうか。のんびりしてるよね(当社比)

さておき。天才外科医、鏡飛彩の登場回ですよ。

「患者には関わらない。それが俺の主義だ。
 患者が何者だろうと関係ない。俺はただオペで患者を治す。それだけだ」

「身を以て知ったか研修医。患者に深入りした結果がこのざまだ」
「やめろ、人質がいるんだぞ!」
「患者に情がうつって執刀が鈍るなど、ドクター失格だ」


人質に向かって駆け寄る永夢。オペを成功させる必殺の剣に向かって走り去る飛彩。
交錯する二人の姿が印象的です。外見はレベル1ですけども。

患者の笑顔にするために戦う永夢とは対照的に、患者の体を治療するためだけに戦う飛彩。
今回のエピソードで言えば、患者を人質に取られた永夢は手も足も出せず窮地に陥り、
患者を助けることができたのは、瞬時に的確な状況判断を行い、ミスなく実行できた飛彩の方だったわけですが。
それでも、一時的とは言え人質を危険に晒したことが許せない永夢。

「僕、続けます。CRのドクター。こんな人に患者は任せられませんから」

そんな飛彩への反感が、永夢をゲーム医療に参加させる原動力になった、という第2話。
なんかもう、すごい勢いで反感持ってるよね。確かに最初こんな感じだった。なんなら劇場版だってそんな感じだった。

そして一方。婚約解消されるかもと絶望してた患者さんが、仲良く寄り添い手をつないで退院する姿に
安堵の表情を浮かべる永夢とポッピー。対してひとり「くだらない」と吐き捨てる飛彩。
これもまた、飛彩の「患者の事情に深入りしない姿勢」の現れであったと思ってたんですが。

飛彩と小姫ちゃんの物語を見ちゃったら、
マリッジブルーを「おめでたいな」と言いたくなる飛彩の気持ちも、わかるよね(そこまで言ってない)
私情を挟むなと口うるさい飛彩ですが、見返すといろいろ、私情を挟んでませんか?ってシーンがあったりする。

その他。ルール説明。

「バグスターが増殖する原因がストレスだとしたら・・・」
「確かに。ストレスがたまると免疫力が低下する」
「免疫力が低下すれば、ウィルスが活性化する!」


理にかなっている!(しかし忘れていました)

ブレイブのガシャコンソード。炎モードのときは普通にふるってましたが、
氷モードのときは逆手持ちになるんですね! かっこいい!

インタビューで「本当の高級車に乗ったから超緊張した。フェラーリ? 違うポルシェか(笑)」
と飛彩の中の人が笑ってましたが、本編見たらポルシェカイエン(だよね?)
みづきとさつきが変身のアシスタントをやるネタも、この一回限りなんだけど、印象めちゃくちゃ強いよな。

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仮面ライダーエグゼイド 第1話「I’m a 仮面ライダー!」

2017-06-12 09:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
聖都大学附属病院・小児科の研修医、永夢は、担当する患者・颯太の身体でうごめく奇妙なウイルスを発見。颯太は病院内の電脳救命センター(CR)という部屋に隔離され、永夢は「この件には関わるな」と明日那と灰馬院長から追い出されてしまう。


仮面ライダーエグゼイドである。

このビジュアルが公開された当時。
ネット上では「さすがにこれはない」「仮面ライダー終わったな」などのコメントが飛び交っていましたが
当時の私の感想は「ふーん、いいんじゃないの?」でした。

これは別に寛容な心をもって暖かく迎え入れていた、とかでは全然なくて、
いわゆる平成1期シリーズの魅力に取り憑かれていた私としては

「どうせまたアレでしょ? 悩みを抱えた一般ピープルが怪人に襲われて、
 ライダーがそれを救いつつ怪人を倒してめでたし×2の二話完結形式の。
 何話か見逃しても全然問題ない感じのやつなんでしょ?
 まぁイマドキは制作も大人の事情や玩具のスケジュールで大変だもんね〜」

て感じの。まぁ新参のくせに懐古厨っていう、激しくうざい感じになってて、
ぶっちゃけ、エグゼイドに何の期待もしてなかった。
「子供が見るからとりあえず付き合うけどねー」程度の。

それが。
冬映画が公開されれば公開週に劇場へ足を運び、
劇場版がブルーレイになったら、スペシャル版を予約購入し、
挙句に本編ブルーレイ初回特典付きまで購入してしまった。想定外の展開である。

エグゼイド開始当時の私に伝えられるなら、こう言いたい。
「とりあえずエグゼイドの録画消すな」と。
(2〜5話だけ消してしまったのを激しく後悔した)(まぁブルーレイ買ったからいいけど)

というわけで現在、本編は怒涛の35話。
このタイミングで見直すのどうなんだろう?っつーとこではありますが、
リアタイ感想やってなかった11話までの感想記事を、ちまちま埋めていこうかなと。
ちょうど次週はゴルフでおやすみなので、36話放映までに第一章部分を復習できますね。

さて第1話。・・・とは言っても、

・なぜポッピーが衛生省の職員なんて似合わないことをやっているのか?
・ポッピーは天才ゲーマーMを探してどうするつもりだったのか?
 仮面ライダーとして戦ってもらうために手術を受けさせるつもりだったのか。ショッカーか。

あたりの謎はすでに解き明かされてるわけで。

レベル1もかわいいよな。うちの次男(現4歳)はレベル1が大好きなんですが、
後半はほぼ出てこないので残念です。

大我「バーン! ・・・面白くなりそうだ」
貴利矢「このレース、乗らない手はない」
飛彩「天才ゲーマー? 眼中にないな」

という三人の登場シーンもニヤニヤが止まりません。

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仮面ライダーエグゼイド 第35話「Partnerを救出せよ!」

2017-06-11 23:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
飛彩ばかりではなく、仮面ライダーレーザーターボという味方を得た正宗は「より多くの人間の命を掌握する」と意気込む。「仮面ライダークロニクル」を阻止しようとするエグゼイドたちの前に再び現れたレーザーターボ。変身解除したその正体は・・・。


ここまで、12話でひとつの章みたいな感じで作られてきたエグゼイドですが、
今回のオープニングを見た感じ、35話から最終章ってことになるのかな?

さぁ、いよいよ貴利矢復活です。満を持して!

いや、復活反対派だったんですけどね。
でも復活のシチュエーションが最高すぎた。
永夢のメンタルをガンガン削りまくってくるっていうのがね!(視聴者も削られてるけど)

予告に貴利矢が出てた時点で復活確定でしたが、
もうギリギリ、最後まで、「レーザーターボが貴利矢とは限らない」と
祈るような気持ちで見てたわけで。しかし。

「あなたの言葉が、ずっと僕を支えてくれたんです。
 僕の中で貴利矢さんがずっと生き続けていたから、どんな困難も乗り越えることができたんです。
 だから今度は、僕が貴利矢さんを救います。あなたの笑顔を取り戻すために!」

「クリスマスのあの時、自分はお前にすべてを託した
 でもバグスターを根絶するどころか、『ライダークロニクル』を止められずに
 犠牲者を出した。期待外れもいいところだ」


と、永夢の宣言を一撃で叩き落とす展開ですよ。

「『ライダークロニクル』が、この世界の命のルールを変えたんだよ」

「ドクターなんて、もう必要ない」


かつて監察医であった頃とは真逆の言葉を吐く貴利矢。
ゲーム病の原因の解明と治療方法発見のために、すべてをなげうっていた彼とは
思えない言動です。プログラム書き換えられたんじゃね?っていう説に
「あ!そうだねそうだよね!」って納得した。違った。

「プレイヤーの命もバグスターの命も、しっかり管理されている。
 幻夢の社長さんが運営している限り、人類は安泰だ」
「ゲームで人の命を操るなんて異常です!」


人の記憶なんかをデータ化して保存できる技術は、心惹かれるものがありますが、
「命を管理される」っていうのは、やっぱりなんか違和感あるし、気持ち悪い。
それが幸福なの? 死なないで生き続けることが幸福? 永遠に変わらない生活が理想?

と、永夢の言葉に深く同意するんですけど、

「じゃあ自分が消滅したまま死んでたほうがよかったって言うのか。
 自分を消滅させたそいつとは、手を組んでるくせに」


そう言われると、返す言葉もない。

そんな感じでギリギリチャンバラよろしく永夢のメンタルをぶった斬る貴利矢ですが、
やっぱり、やっぱり本当は生前のまま変わってないと思うのです。
思いたい視聴者なのですよ。

「これだけは忘れるな、天才ゲーマーだろうと、天才ゲームクリエイターだろうと、
 『仮面ライダークロニクル』は止められない」


敢えての、「これだけは忘れるな」と釘を刺しての明言。
そしてラストの言葉。

「結局お前は一人じゃ何にもできない。天才ゲーマーだったのは、パラドの力があったからだ」

それは、つまり、「パラドと協力プレイしろ」という意味では?
一方パラドは、貴利矢の意図なんか知りもしないでしょうが、永夢に共闘を誘いかけている。

「永夢、俺と一緒に戦え。
 レーザーにウィルス抑制の力がある限り、俺たちはクロノスを攻略できない。
 だから、お前がレーザーを消すんだよ。そしたら俺たちがクロノスを消してやる」


そして潮騒でかき消される貴利矢の言葉。

「そっちがその気なら、こっちものってやるよ。お前はもう、僕の仲間じゃない!」

だからさ、もうさ、貴利矢は消えるつもりなんじゃないか。
正宗からできる限り多くのプロトガシャットを奪ってから。
嘘で塗り固めていた序盤の彼のように、また嘘で覆い固めたまま消えてくつもりじゃないのか。
そして永夢も、貴利矢の嘘につきあって、彼を消すつもりなんじゃないのか。
罪悪感を背負うのが、永夢だけで済むように。

もうとにかくしんどい。これはしんどい。
・・・いやしかし、それってもう万人が予想してる展開だよね。っていうことは、
エグゼイドなら、さらにその逆をついてくるとか!?
あり得る。すげーあり得る。(もう何も信用できない)

来週がゴルフ放映でエグゼイドお休みなんだけど、
それで良かったような気すらしてくる。
もう続き見るの怖い。(見るけど)

とりあえずさ。今回は完全にバグスター側にいた貴利矢だけど、
ジェットコンバットでアランブラを誤射したり、
永夢の攻撃に対しアランブラを盾にすることで、ゲームクリアに導いたりと。

ほら。ほら。オペの邪魔はしたけどさ、結果、患者救ってるんじゃん? ね?
(と気づいて、さらに胸がしんどくなっている)

怖い怖い。まんじゅう怖い。

その他。正宗氏。

「より多くの人間の命を掌握する。
 医療が人の命を支える時代は過去のものとなり、ゲームによって命が管理される。
 命の管理者である私こそが、世界のルールになる」


33話で目的を問われ、「幻夢コーポレーションを世界一のゲーム会社にする」とか言ってた正宗ですが、
やっぱりそんなわけなかったよ! 世界のルールになるんだってよ!
「神になる!」って言い出す予感しかなかったんだけど、黎斗と言ってることは同じだし
もう、さすが親子である。

「消滅者の命を救えるかどうかは、われわれの運営にかかっている。
 社員一丸となって、消滅者の命を取り戻そうじゃないか!」


と熱く語る正宗に社員たちはスタンディングオベーションですが、
なんだろ、こんな極悪ゲームシステムを作ったのは天ヶ崎社長であって、
正宗社長はその尻拭いをしてると、そういう形になってるのか。おおぅ・・・。

パラド。

「そしたら俺たちがクロノスを消してやる。
 あいつは俺たちバグスターの命を踏みにじる、むかつく野郎だからな」


17話で黎斗がバガモンを削除してたシーンを思い出した。
パラドは相変わらずゲームを愛してるし、ゲームキャラを愛してるし、
愛する気持ちを知っているからこそ、人の命の大切さを理解してくれそうな、気配。
そういや、バガモンの黎斗と言い、ソルティーの正宗と言い、やっぱり親子だな。

そんな黎斗は、貴利矢に「お前にクロニクルは止められない」と言われ、
「仮面ライダークロニクルは、この私が終わらせる!」と謎の逆ギレを起こしてるのであった。
黎斗、意外と単純だぞ。この神、チョロいぞ、意外と簡単にコントロール可能だぞ!?

ニコちゃん。
クロノスがポーズをかける気配を察し、大我に回復アイテムを投げるという
さすが!さすが天才ゲーマー!
ていうか、永夢の「天才ゲーマー」がパラド(バグスター)のおかげであったことを考えると、
ニコちゃんこそ、真の天才ゲーマーなんだよね。

あと。永夢がピンチのときに、システム開発中の黎斗はさておき
助けに来てくれるのがもう大我しかいないっていう、この状況が、な。
このシーンで、飛彩の不在をすごく強く感じた。さびしい。

飛彩。
もしかして、小姫ちゃんにこそ、リプログラミングかけてみてはどうだろう?
ってちょっと思った。まぁデータ不足の感じが強いので、初期化じゃ対応できないかなやっぱり。

ところで。「世界で一番のドクターになって」を連呼する小姫ちゃんのおかげで、
うちのこどもたちの間で「世界で一番の××××になる」がブームになってます。大きい夢をもつのはよきことかな。


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仮面ライダースナイプ Episode.0

2017-06-09 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
■ 第1話「運命のtrigger」

聖都大学病院に勤める天才放射線科医・花家大我は、患者の少女の体内に未知のウィルスを発見した。その日から大我は院長命令により様々な検査を受けることになる。検査に「合格」した大我だったが・・・。


「仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 1」の特典映像として収録されている
「仮面ライダースナイプ」の 感想です。
当記事はネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。



34話の大我のセリフ。「ずっと俺のことだけ恨んでりゃよかったのに」に激しく衝撃を受けて、
6年前の大我に何が起こったのか確かめるために、ブルーレイを買ってしまいましたよ、衝動的に。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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まぁ、見てみたらOP含めて10分。物語はまだ始まったばかりだし、
ゼロデイはまだ起こらないんですけどね。

しかし、エグゼイド本編のOPをそのまま流用しつつも
片膝立ててしゃがんだ背中のシーンがそのままスナイプになっていて、
そこからもうテンション爆上げです。ありがたい!ありがたい!

そして、放射線科医の花家先生! 光の花家先生!
「天才」という肩書きは鏡飛彩を彷彿させていたのに、
患者と向き合う花家先生は、まんま永夢と同じ優しい笑顔なわけですよ!そうきたか!
もう、やべぇぞ。

んで。バグスターウィルスの存在に気づいてしまったために、CRに呼び出され各種検査を受けさせられる花家先生。
以前から「つか、医者がバグスター倒さなくてもよくね?そこは体力自慢に任せたらよくね?」とか思っておりまして。
まぁそれやったら「ドクターが仮面ライダー?!」っていうコンセプトから外れちゃうんですけども。

でもどうやら、「ライダーの候補者を探してるときに、勘の良い人に見つかっちゃったから、巻き込んじゃえ」みたいな。
「もう面倒だからこいつでいいや」的な流れだったら納得だなぁとか思いました。迷惑。
残りは、飛彩(立候補)、貴利矢(立候補)、永夢(天才ゲーマー)っていうメンツで、
別に「ドクターだから仮面ライダーやってる」というわけじゃないのだな。

シューティングゲーマーなスナイプの花家先生が、もともと
「病巣をピンポイントで狙い撃ちする」放射線科医の腕を活かしてたとか、
何の説明も受けない状態で、ウィルスをガンガン撃ち落としていくとことか、すごく良かった!

あと。いまごろあらためて言う話でもないんでしょうが、
絶望的な状態から奇跡的なレベルで回復し、退院できたと思っていた少女が
再び謎の病気(ゲーム病)で入院を余儀なくされるとか、
いまさらながら、黎斗のやってることの罪深さにドン引きしてる。
こうしてみると、(事情があるとは言え)自らのぞんでゲームに参加してる人たちよりも
番組前半及びゼロデイの、意味もわからず巻き込まれてる人たちの方が、悲劇だった。

んで。第1話ラスト。衝撃のラスト。
こども向け番組ではやらないような描写でしたね。いいぞ。大人向けのエグゼイドの世界も見たいぞ。
(こども向けでもきつい展開続くのに、そのリミッター外したら危険しかない)

これを踏まえると、15話、目の前のニコちゃんがゲーマードライバーを使おうとしたときの
大我の心境を思うと「あああぁぁぁ!」ってなるよね。なりました。2周目にはそれを念頭において見ます。

10分くらいの内容だったら1記事にするほど感想出ないよなぁとか思ってましたが
気づけばそれなりの文章量になってるじゃないか。じゃあ、次の感想は別記事でまた。

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仮面ライダーエグゼイド 第34話「果たされしrebirth!」

2017-06-04 23:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
飛彩が正宗と行動を共にするのは、正宗の手にあるプロトガシャットで小姫を蘇らせるため。その心情を理解する永夢らは苦悩する。ゲーム病患者の治療をしようとしたエグゼイドをブレイブが攻撃。反撃できず変身を解除した永夢からブレイブはゲーマドライバーを奪う。小姫を蘇らせるためには患者の命をも顧みない。そんな飛彩らしくないやり方を非難する永夢に飛彩は・・・。


「5年前、小姫が消滅した原因は、俺との時間を過ごせないことに、ストレスを抱えていたからだ。
 なのに俺は、無免許医を恨むことで、真実から目を背けていた。
 小姫を殺したのは、俺だ」


という飛彩のセリフで、いろいろなことが氷解した34話です。
飛彩がいままで「闇医者」「お前のせいで小姫は!」と必要以上に大我を目の敵にしてきたのは
自分への後悔、自責の念から目をそらすための行動であって、
天才外科医として、私情を切り捨て冷静に(ときには冷酷に)働いてきたのも、
全ては「小姫ちゃんの最後の望みだから」

世界一のドクターにならなければいけない、そうでなければ許されない、
小姫ちゃんの望みに向かって全力で走り続けていれば、余計なことを考えずに済む。
自分に厳しく、曲がったことを許せない強さを持つ天才外科医の正体が
まさか、過去の罪と向き合うのを避け、逃げ続けていただけだったなんて。

前回の感想で、「飛彩は味方を裏切ったフリをしているのでは?」と書いたんですが、
100%それはないっていう流れでした。
もう完全に、張り詰めた糸が切れてしまった感じですよね。
でもやっぱり、そのことから目を逸らしたままでいることはできなかったはずだし、
いつかは向き合わざるを得ないことだったんだよな、これは。

そして、ね。それに対する大我の「ずっと俺のことだけ恨んでりゃよかったのに」というセリフですよ。
あぁこの人は。全てを理解したうえで飛彩から憎まれる役を引き受け、
いずれはそれを背負ったまま、死ぬつもりだったのかと。

そう思ったら矢も盾もたまらず、
仮面ライダースナイプが同梱されてるブルーレイの購入ボタンを押してましたよ。
まぁ、買うなら早く買えば良かったのにって話ですよね。
届いたら、スナイプの感想文書きます。

そんな飛彩の様子を見た黎斗の言葉。

「永夢、鏡先生はきみの水晶にどう映る?」

「水晶」というのは、知らぬままゲーム病に感染させられてる永夢を揶揄する表現だと思ってたので
ここでまた引用してくるとは、正直違和感でした。

うーむ。バグスターとなった黎斗はいま、永夢のことをどう考えているんだろう?
ここで意見を求めるということは、とりあえず以前のようなモルモット扱いではない?のか。
でも、他人に敬意を払うような人格じゃないし、意見を求める?求めてるのか?
黎斗は他人の意見を求めるような人間じゃなかったよな???

まぁ。小姫ちゃんが消えたのは無免許医のせいだ、いややっぱり俺のせいだ、とかやってますが、
いちばん悪いのは黎斗だからね。なんかすごい蚊帳の外にいる感あるけど、お前のせいだぞ。

ともあれ。飛彩は全てを投げ打っても、小姫ちゃんが復活することを望んだ。
彼女ともう一度会いたいとか、笑顔を見たいとか、そういう自分と相手との関わりを求めてるんじゃなく、
贖罪のため。ただ、失った彼女の笑顔を取り戻すため。そこに自分の存在は求めていない、印象。

そうだな、これは、龍騎の蓮さんとおんなじだ。
彼女の命が取り戻せるなら、自分は地獄に堕ちることすら覚悟の上で。
まぁ蓮さんの場合は、恵里さん自身が蓮さんの犠牲の上での生還を望んでいないと理解しつつ、
それが俺の願いだから!それ以外のことなんか知るか!的な自分勝手なとこ、ありましたけどね。

しかし、小姫ちゃんだって飛彩を犠牲にしてまで復活したいなんて
思ってはいないんだ。おそらく。

「きっと、小姫さんだって同じ想いだったはずです!
 あなたが医学の勉強に集中できるように、そう思って黙っていたんじゃないんですか!?」
6話

と、かつて永夢が飛彩に叫んだことがあったんですが。それが正解じゃないのか?
「世界で一番のドクターになって」という小姫ちゃんのセリフから察するに、
飛彩との時間を過ごせないことが、致命的なストレスを与えていたとは考えづらいのですよ。

「哀れだな、いまでも覚えているぞ、5年前消滅したあの女の気持ちを」(6話)
「失った恋人の亡霊に縛られ続ける、哀れな男だ」(今話)

というグラファイトの言葉も、そう考えると、
「小姫は飛彩のことをまったく恨んでなんかいなかったのに、
 勝手に自分のせいだと決めつけ、自分を責め続けている飛彩」を「哀れ」だと、
序盤からずっと言ってるんじゃないのか。
それ、教えてあげてよ!(まぁ教えてあげる義理もないんだが)

さて報酬として小姫ちゃんをゲットできた飛彩ですが、
受け取った小姫ちゃんが「死の直前の5秒間をリピート再生するだけ」という
なんかもう、これだったら受け取らない方が良かったレベルの、発狂しそうな展開。

「鋼の錬金術師」で、亡くなったお母さんを錬成したら、
「人ではないモノ」が生まれてきちゃった恐怖に近い。
そう考えると、やはり「死者は蘇らない」という言葉が、重苦しくのしかかってくるな。それが真理か。

やっぱ魂はデータになんか換算できないよねーと流そうかと思いましたが、
実際に、記憶(ポッピー)も感情(グラファイト)も、別媒体で再生できてるんだよな。すごいよな。
ただ、人間を構成する100をデータ化して、その100のデータを完全に再構築できたとしても
それは元の人間とは言えないような気もする。うーむ。

さて、飛彩が望んでいたのは当然こんな結果じゃありませんが、
より多くのデータを望むなら、さらなる課金が必要だと要求してくる正宗。
なにがホワイト企業だ、鬼畜すぎる。殴れ、殴っていいぞ。
とは言え、だまされたも同然なんですが、ここで手をひくわけにはいかない泥沼状態で、もう。

「飛彩さん、僕に教えてくれましたよね? 僕たちドクターの事情は、患者には関係ない。
 ドクターは、多くの患者の命を預かってる。私情に引きずられるなって・・・。
 患者が苦しんでいるんです!」
「苦しんでいるのは、小姫も同じだ」
「だったらもう、手加減はしません。あなたに教えられたやり方で、あなたを切除する!」


「僕に教えてくれたこと」とは、13話

「集中しろ。どうせ監察医のことでも思い出していたんだろうが、
 お前の事情など、患者には関係ない」
「すみません、でも!
 ・・・ようやく貴利矢さんとわかりあえるようになれたんです。それなのに・・・」
「ドクターは多くの患者の命を預かっているんだ。私情に引きずられている暇はない」


というやりとりのことですね。
飛彩の心に訴える言葉であると同時に、貴利矢をに関わるエピソードでもあるというのが、
この後の展開から見て、うまいよなぁ。すごいなぁ。

「世界で一番のドクターになって」という小姫ちゃんの願いとは裏腹に、
とうとうドクターであることすら放棄してしまった飛彩。
永夢は、彼を「切除」すべきではなかったのか?
飛彩をリプログラミングすれば、彼を泥沼からすくいあげ、ドクターに戻すことができたんじゃないのか?
それとも、やはり泥沼で足掻くことになっても、過去と向き合わなければ、ドクターには戻れないのか。

関係ないけど、「最悪の場合は、医師免許の取り消しだって!」と叫ぶポッピーの言葉に、
「いや、日本で取り消されても海外で取り直せばいいんじゃね?
 世界一のドクターになるんだったら、日本に縛られてる必要ないべ」
とか思って見てた。そういう問題ではない。

バグスター編。
前回ので立ち直ったパラドが、さっそくクロノス攻略に動き始めます。

「なるほど。つまり裏を返せば、クロノスを攻略できるのも、ゲムデウスだけってことか」

実際には、ゲムデウス≦クロノス、っていう能力関係だと思うので、
ゲムデウスで攻略可能とは言い切れないと思うんですが、
まぁ、もっとも攻略に近いのはゲムデウスの使用だよな、やっぱり。

んで。バグスターの利点を活かし、ゲームデータに直接アクセスすることで
ゲムデウスに接触し、データをとってくることに成功。まじか。
ということは、ゲムデウスの出番ってこれだけかも。

「お前は、仮面ライダークロニクルを完成させるために、お前はひとりで戦い抜いた。
 今度は俺が貢献する番だ」


と、自らの身を以てゲムデウスのウィルスを培養することを提案するグラファイトですが、
ぶっちゃけ、その信頼関係はグラファイトの一方通行なんじゃないかな。
いや、もともとがゲームキャラクターだから、そういう感情にドライであっても自然なんだけど。
むしろグラファイト、なんでそんなに仁義に熱いのか。いいやつだなお前。

「俺とおまえが手を組めば、無敵だぜ?」

永夢を誘いにくるパラド。
ゲームに関しては「自分がオリジナル」と断言するように、永夢を格下認定してるんだけど、
誘いにくるってことは、パラドの足らない部分を補う何かが、永夢にあるのかな?
それとも、ゲームの駒は多い方が良いっていう理屈か。

「ゲムデウスの力で、ポーズの力は封じた」

ゲムデウス、ポーズを封じることができるの!? ポーズは最後の切り札じゃないの!?
それじゃあクロノスでもゲムデウス攻略できないじゃん!

と、そこへ現れる謎の姿。

「ゲムデウスのウィルスは、彼のレベル0の力で抑制した」

「抑制」だよな。パラドたちは「ウィルスが消えた」と言ってたので、最初は

「リプログラミングの力? なんでそんなものが正宗サイドに・・・」
「は!貴利矢さんが復活したから!?」
「でも、貴利矢のデータだけではリプログラミングは完成しなかったはず。オリジナルの永夢のデータが・・・」
「あ!正宗も、最初のゲーム病患者と等しい存在じゃん!」

と一人でいろいろガッテンガッテンしてたんですが、
永夢のリプログラミングじゃねーよ、黎斗のレベル0の力だよ。
ってことは、「レベル0」のフィールド内で無効化されてるだけで、
「レベル0」がいなければ、再びゲムデウスの力は有効になるんじゃないですかね? 消せないよね?

しかし、なんでレベル0を正宗が持ってるんだよ。
黎斗が隠し部屋にしまったのは、ゼロデイ以降(正宗逮捕後)じゃないのか?
・・・いや、もしも劇場版(6年前)の直後に完成させていたとしたら、
正宗はそれをコピーすることが可能だったのか?

でもさぁ、クロノスの力と、新しいガシャットを作る力は別問題だよね?
新しいガシャットを作れるのは、現時点で黎斗と、作さんだけじゃないの?
あ。作さんってまだ幻夢コーポレーションにいるのか? ダメだよ手伝ったりしたら!!!

と、今回は疑問や謎がてんこもりでした。いろいろと、わからぬ。

その他。

ゲーマードライバーを奪われた永夢が「それは貴利矢さんが僕に託した・・・」と言ってて、
彼はちゃんと貴利矢の思いを受け継いで、それを忘れずに戦っていたんだなと思ったし。
黎斗が腐敗したゲーマードライバーを直してくれてて、それを受け取った表情が
「自分の愛機が返ってきた」みたいな感じで、すごく良かったです。

クロノスに対抗する最強のガシャットを開発する黎斗。
いよいよ最終フォームの登場か。もうそんな頃合いか。終わりが見えてきて切ない。
しかし、黎斗の性格から察するに、確実に「ゲンム専用」のガシャットを作ってるはずなんですが
展開からして永夢が使うことになるはず。
その経過を予想すると嫌な予感があります。黎斗、また消滅しちゃう?(まぁ悪党だからなぁ)

黎斗といえば、彼はバグスターウィルスの働きを抑制する機能があるので、
CRに座ってるだけで、ゲーム病患者の症状を緩和させることができるのでは? できるよね?
まぁ今話ではモニター内(おそらくモニターを通して見るゲーム世界の中)にいるので効果はないし、
呼び出したところで怒られるのが関の山なんですが。でもせっかく見えるところにいるのになぁ。な?

あと。エグゼイドのキャラクターブックが今週届いたのでパラパラ読んでたんですけど、
貴利矢さんのインタビューのとこに「本編でも復活することが決まって」とあってですね。
ちょっと待ってそれ知らない!

この画像を見たネット上の声が「レーザー小さい」「女子じゃね?」って感じだったので
貴利矢じゃないと思ってたのでビックリしましたが。いやまだこれが貴利矢だとは確定してないけども。

でも、この工場と降りしきる雨のシーンが、
嫌が応にも、貴利矢の消えた日を思い出させて、胸熱でしたね。素晴らしい演出だった。
通常、ここまで太陽が差してるのに土砂降りのシーンだと、天候ばっかりはどうしようもないなとか思うんですが、
エグゼイドだとゲームエリアという設定だから、画面端に虹が入るほどの好天&土砂降りでも
それが異世界っぽくて逆にいいよね。

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