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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第33話「Company再編!」

2017-05-28 22:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
衛生省に保管されていたプロトガシャットは何者かによって盗まれていた。プロトガシャットには仮面ライダークロニクルで消滅した人々のほか、飛彩の恋人・小姫のデータも入っているはず。クロノスは「仮面ライダークロニクル」運営のために飛彩に協力を要請。当然のごとく拒否する飛彩にクロノスは「見返り」を用意して・・・。


どうしたらクロノスのポーズを攻略できるんだろう、と6歳長男に訊いてみたら
「わかった! ポッピーがバグヴァイザーツヴァイを持ってるでしょ?
 だから、仮面ライダークロニクルのガシャットを買ってきて、クロノスに変身すれば、ポーズの間も動けるよ!」
とのこと。なるほどそれはジョジョでやってた、ザワールドに対するスタープラチナだよ。
つまり現状打破に有効な作戦ですよ、賢いなぁうちの子は(親バカ)

まぁ、クロノスへの変身条件がハード機器(バグヴァイザーツヴァイ)の有無じゃなく
「バグスターウィルスへの完全抗体を身につけた者」つまり
人間であることが前提条件になるので、ポッピーには不可能なんですけどね。
あれ? そこさえクリアしたらクロノスが複数存在することも可能?

さて。当の仮面ライダークロニクルですが、
ゲームマスターが変わることで、三たびその性質を変化させます。

壇黎斗の考案した「究極のゲーム」
パラドが起動した「人間とバグスターの、種の生存をかけたゲーム」
そして、壇正宗が支配するのは「幻夢コーポレーションを世界一のゲーム会社にするためのゲーム」

え?そこ?それが目的?
永夢じゃありませんが「そんなことのために」って言っちゃったよ。

黎斗は「許せない、私が開発したゲームを使って、成り上がろうなどとは・・・!」と大憤慨してましたが、
クリエイターが作ったゲームを、様々な戦略を用いて販売することは、ゲーム会社としては至極当然のことで、
「キミは作る人、僕は売る人」みたいな態度は、正宗にとって何の疑問もないのでは?

でもって。「プレイヤーの人口が減ることは、我が社にとっても本意ではない」という言葉のように、
正宗が望むのはプレイヤーをいたずらに消滅させることではなく、むしろ果てしなく増大させていくことで、
むしろ、消滅ルールそのものを排除し、永遠に遊べる安全なゲームに改良される可能性も大きい。
え?それってむしろ遊んでみたくない? 私はぜひやってみたい。変身してみたい(一番最初に消える一般ピープルの発想)

しかし。「消滅する人間が増えすぎないよう、バグスターをコントロールする」と自慢げに宣言して
実際にソルティを削除し、「ソルティを攻略するのも再生するのも私の判断ひとつ」とか言っちゃう姿は
やっぱり嫌悪感がありました。

っていうか。ここまで見てきて、人間もバグスターも同じ「ひとつの命」にしか見えなくなってるわけで、
それを指先ひとつで弄ぶ社長に永夢と同様の怒りを感じるって時点で、
もう上手いことエグゼイドの世界に乗せられちゃってるなぁってしみじみ思いました。
「ソルティ!!!」って叫んだもんね。敵キャラなのにね。

正宗のキャラ造形が、「商品価値があるかどうか」「会社にとって利益になるか否か」という
非常に単純明快なところが、わかりやすくて良いし、黎斗と親子だよなって感じがすごい。
んでもって。黎斗がバグスター化してから「新・壇黎斗だ!」と繰り返し主張し続けてるんですが、
それも、父の支配からの脱却(新しい名前)にこだわってるのかなぁなどと思ったり。
もっとも。当の父親はすでに彼のことを「商品」としてしか扱っていないのですが。

飛彩。
27話で「消滅した人々の復活」を約束されてから、ずっと揺れ動いていた飛彩を見てきたので、
とうとう一線を超えてしまったか、という印象ではありますが、
それにしても、それにしてもあのタイミングでのあの寝返りは、
ニコちゃんと一緒に「はぁ?!何やってんの!」と叫んだ。叫んだよ。

そもそもが、動く正論、歩く教科書みたいに、
光の射す方向へまっすぐ歩き続けてきた、それが強さの源でもあった飛彩が
全てをかなぐり捨ててクロノスの配下につくという、その時点でも十分にあり得ないし、
その決断に至るまでの飛彩の気持ちとか、彼の心に占める小姫ちゃんの存在の大きさは計り知れないわけですが。

でも、裏切るとしても、彼ならばもっと「卑怯じゃない」方法を選んだと思うんだ。
例えば黙ってひっそり居なくなるとか、今回の作戦も大我に頼んで自分は欠席するとか。

しかしそんな彼が。「クロノスを止める方法はないのか?」と制作者である黎斗に訊ね、
それを可能にさせる唯一の方法を引き出すことに成功し、
もっとも大事な局面で、大事な仲間たちの信頼を裏切るような、最低最悪な行動をとった。
それこそが、正宗が飛彩に課した入社試験だった、ってことなんだろうか。

そう考えると、クロニクルで最強の力を手中に収めながらも
自分の把握していない弱点がある可能性を考慮して、間接的に制作者に問いかけるとか
正宗すごい。やばい。死角がなさすぎるし勝てる気がまったくしない。

いやしかし。いまの飛彩のメイン装備である「タドルファンタジー」とは
「主人公の魔王が勇者を倒して世界を征服するゲーム」なわけですよ。(19話
それは、この現状に置き換えると「主人公の魔王(ゲムデウス)が勇者(クロノス)を倒す」に繋がりはしないだろうか?
敵を欺くために、まず味方を欺いている。そんな可能性はあり得ないだろうか。

と、飛彩のことを信じたい気持ちでいっぱいです。

さて。そんな飛彩に対する正宗。

「労働には報酬を与え、人心をつかむことで、カンパニーを形成する。それこそが、会社経営というものだ」

と、胸を張って偉そうに語るわけで、どんだけ大金積まれて引き抜かれたのかと思ったら、
「報酬=小姫ちゃん」だった。
えっと、それはクロニクルをクリアしなくても復元してもらえるってことなのかな?
正宗なら、指先ひとつで消滅した人々を「私の判断ひとつ」で復元できるの?

ていうか、プレイヤーからしたら「不当に搾取された」感の強い命を
報酬として設定するとか、いやお前それは卑怯すぎるだろ?って話なんですが、
搾取した者(パラド)と現在の所有者(正宗)が別人なので、悪党とは責めきれないわけで。
・・・いや、そういう不当な手段で手に入れたと知っていて、
それを報酬に提示して労働を半強制するというのは、やっぱり厚顔無恥だよな。

もしも小姫ちゃんを復元されたら、飛彩はその性格上、二度と正宗に逆らえないんじゃないか。
それは鏡飛彩の、実質的な死と同義じゃないのか?

「小姫さんの命をよみがえらせることが正しいことなのかどうか、僕にもわかりません。
 でも、それで飛彩さんが笑顔になれるなら、応援します」


永夢のこの言葉が、飛彩の決心を固めたと思うんですが、
どっちだ。どっちに決めたんだ。

パラド&グラファイト。
今回の裏テーマが、「死の恐怖に心を奪われたパラドが、再び心踊らせるまで」

「いつまでラブリカの死を引きずってる!?」

っていうグラファイトには、パラドがラブリカの死の向こうに「自分の死」を見て
それに怯えていることがわからないのかなぁ、と思ったりしましたが。
どうなんだろう。一度、擬似的な「死」を体験しているグラファイトは、それほど死を恐れていないんだろうか。

「バグスターと人類の勝負を、エグゼイドとの勝負を楽しむ、それがお前の目的だったはずだ!」

このセリフは、第1話からパラドと並んで世界を見つめてきたグラファイトだからこその
説得力があるよな。彼は最初から、そんなパラドを見守ってきてたんだから。

そんな「心震える」パラドも、不可能と思われるクロノス攻略に挑むライダー達の姿に
再び、ゲームを愛する気持ちに火がついた様子。
バグスターとライダーの共闘に期待したいのですが、さてどうなるか。

その他。

「直接、あの人と話すしかない」と言って幻夢コーポレーションに突撃しちゃう永夢。
 すごいよなと思いました。ラスボスと対決するのに、まず話し合おうという主人公、すごいよ。
 顔をあわせて話し合うことで回避できる諍いって、けっこうあると思います。(今回は溝を深めたけど)

「我が社の経営方針に口を出す権利は、君にはない」とのことで、
 よーし幻夢コーポレーションの株を買い占めろ、買収だ!乗っ取りだ!とか思った。(研修医には金銭的に無理ゲー)

・逆立ちしたりバランスボールに乗ったりと、鍛錬を怠らないニコちゃん。えらい。

・黎斗もろとも、クロノスにリプログラミングをかけようとする永夢。
 黎斗がリプログラミングかけられたらどうなるんだろう?とか思いましたが、
 ポッピーが出荷状態に戻されたことから察するに、黎斗のコンティニュー回数がリセットされる気がする。めでたい。

・小ネタ。
 正宗が弾いていたピアノ曲は、ショパン作曲のワルツ第9章『告別』だそうです。(東映公式
 黎斗がゾンビゲーマーでの戦闘時、小声で「パパ」という言葉を入れてるそうです。(本人のツイッターより)
 これはまだ確認できてない、字幕には出てなかったので、今度音声大きくしてじっくり聞いてみます。

んで。ツイッターで「予告を!予告を最後までしっかり見て!」と関係者の方々が連呼していたとおり、
レーザー!!!

いや、貴利矢さんは大好きだけど死者が復活するとかあり得ない派なんですが。
やっぱレーザー出てくるとか、心が踊るな! 来週が待ちきれない。

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仮面ライダーエグゼイド 第32話「下されたJudgment!」

2017-05-21 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
「仮面ライダークロニクル」の初級、中級のバグスターはすべて攻略され、残るはパラド、グラファイト、ラヴリカの上級バグスターのみ。永夢、飛彩、大我、そして新檀黎斗は団結して上級バグスターを攻略、ラスボスを目指すことを誓う。そのころ黎斗の父・正宗はゼロデイの冤罪が晴れ、釈放されていた。


よしわかった。じゃあ仮面ライダー組とバグスター組のみんなで、クロノスと戦おう!
バグスター組の協力があれば、ラスボスのゲムデウスも召喚できるっしょ?
「あらゆるゲームを凌駕する全知全能の神」だぜ? 時を止める相手でもなんとかできない?
ゲムデウスとライダー&バグスターでチーム医療したら、活路も見えてくるんじゃね!?

・・・って、なんとか勝てたとしても
「じゃあそのあと、ゲムデウスどうすんだよ」って話ですけどね。
用件が済んだら速やかにお帰りいただけると助かるんですが。

さてさて。「ついに最終バトルですよ!」っていう超胸熱展開の待っただなか、
突然現れた男が自らをゲームマスターと称し、全てをぶち壊していきましたよ。どうすんだこれ。

「諸君、このゲームは無効だ。
 仮面ライダークロニクルは世界に誇るべきゲーム。
 永遠に愛され続けるコンテンツでなければならない。
 ここで安易に決着をつけられては困るのだよ」

「黎斗の才能もバグスターの力も、幻夢コーポレーションの商品の一部にすぎない」

「私こそが社長。今こそ、審判の時」


なんつうか。
「織田がつき羽柴がこねし天下餅 すわりしままに食うは徳川」っていう言葉を思い出しますね。
正宗パパ、いきなり出てきてそりゃねーよ、っていう。

そして、自分の息子すら「商品」と言い切るその姿勢。
正宗パパの目的は一体何なんだろう。仮面ライダークロニクルを運営したところで、
いまさら富や名声が得られるとは思えないんだけど。

しかし。「永遠に愛され続けるコンテンツ」という正宗パパと
「夢と冒険の物語は、永久に続くのさ!」という黎斗。その目的は一致してる?

とはいえ。「商品」扱いされた黎斗は、いつもの尊大な態度から一変、
正宗パパから目を逸らし気味で、この親子の関係性が気になります。
同じことを言っていても、仲間とはなり得ない雰囲気。
少なくとも、全然愛されてないようだし、「商品」の言葉に驚きも絶望もなかった。

もーう何が何やら、?マークだけが浮かんだまま今週は終わってしまいましたが、
それはさておき、クロノスの攻撃がめちゃくちゃ格好良かった。

推さざるを得ないよな!
ちなみにaccess大好きで、当時はCDもかなり買ってました♡

さて。様々な情報が公開されたので、とりあえずメモ。

「ゲムデウスは、あらゆるゲームを凌駕する、全知全能の神だ。
 全てのゲームをクリアしたとき、ゲムデウスはこの世界に降臨する。
 だがしかし。誰もゲムデウスを攻略できない。
 プレーヤーは不可能に挑み、無残に散っていく。
 そうやって夢と冒険の物語は、永久に続くのさ!」
「仮面ライダークロニクルはクリアできないということか!?」
「もちろん、理論上はクリア可能だ。
 伝説の戦士、仮面ライダークロノスの力を手に入れればね。
 ただし、クロノスの力を扱えるのは、あらゆるバグスターウィルスの感染をものともしない
 完全な抗体を身につけた者のみ。もはや奇跡に等しい」


なぜ仮面ライダークロニクルの攻略に「バグスターウィルスの完全抗体」なんてものを
設定する必要性があったのか。謎です。だってプレイに関係なくね?
頑張って最終戦まできたのに、「体質的に」無理ゲーとかひどくない?
まぁ無理ゲー目的で作ったんだろうけど。

そして「完全抗体ってwww」と半笑いしてたら、それを身につけた人が現れるという驚愕の展開。

「世界で初めてバグスターウィルスに感染したのは、マキシマムマイティX、君だけじゃない。
 16年前、私は自らバグスターウィルスに感染し、完全な抗体を身につけた」


いやいやいや。完全な抗体って、望んで得られる類のものじゃないでしょ。
16年間体内に飼ってたから、時間をかけて自力でゲーム病を克服したってこと?
バグスターウィルスだって進化してるんだよ? 「すべての」バグスターウィルスへの抗体とか追いつかないでしょ?
頑張ってどうにかなるものなら、人間だってそろそろ風邪に対する完全な抗体を身につけたって良い頃合いだろ?

・・・って、そういえば話はそれますが。
平ジェネ(昨年末の劇場版)に出てきた東悟くんの「新種のバグスターウィルス」が、
クロノスを倒す鍵になったりしませんか?って思ったり。
いや無理か。もうクロノスの力を扱えてるわけだし。抗体云々の条件がクリア済みなことに変わりないか。

そもそも、なんで16年前に自ら望んで危険なウィルスに感染したんだ?
16年前の時点で、クロニクルやクロノスの設定を把握してたのか?
永夢が得られていない「完全な抗体」を、なぜ正宗パパはゲットできた?
「完全な抗体」を確実に得る手段があったのか?

いやもう本当にわからないことだらけです。
ついでに挙げると、ラブリカのダメージ判定基準もわからないまま終わってしまった。無念。
あれはラブリーガールズがなんらかのバロメーターだったのか? 知力・体力・時の運、みたいな。
んで、ラブリーガールズが♡出しまくってるときだけ攻撃が有効になるとか?

前回予告で「次回、全員が生き残れるか、お約束できません」などという
不吉すぎる予言が書かれていましたが。
消えたのは天ヶ崎恋社長だった。激しく残念です大好きだったのに。

その他。

「無駄だ、ラブリカは完全体だ、何度でもよみがえる!」
「止まった時の中で死を迎えた者に、コンティニューの道はない。
 死という瞬間のまま、永遠に止まり続ける」


時空の間に吸い込まれちゃった感じなんでしょうか。
「消滅→バックアップから再起動」の流れが現実の時間の流れから削り取られた結果、
存在データもろとも消えてしまった感じ?
まぁ「止まった時の中」も何も、普通は死を迎えた者にコンティニューなんかねぇよって話なんですが
「死」とは無関係だったはずのバグスター陣にとっては、衝撃の事実だった模様。

「人間にとって、一番の宝は『命』だ」27話)と見下すように笑っていたパラドが
その「人間」と、同じ場所まで引き摺り下ろされてる。
「命」の問題が、パラドたちにもいま、突きつけられている。

いやそもそもパラドについては完全体じゃないので、
倒せばゲームクリアで永夢のゲーム病は完治、パラド消滅、だよね?
何気にパラドもライフ1で頑張ってたんじゃないの?

グラファイトLv.99

「超絶奥義 ドドドドド紅蓮爆竜剣」

ドが!ドがゲシュタルト崩壊寸前!
グラファイトにはもっとレベルアップしていただきたいものである。

デンジャラスゾンビ。久々!
ゲーマードライバー装備になったのが、なんかちょっとまだ見慣れない。

ゾンビだから死なないと思ってたけど、
今回、パラドの攻撃でライフひとつ消費しちゃいましたね。ゾンビなのに。

飛彩。

「当たり前だ、俺が誰の背中を見てドクターを志したと思ってる」

今までなんとなく頼りにならない印象の院長先生でしたが、
飛彩はそんな父親に対してそっけない態度をとりつつも、無碍に扱うことはなかった。
その理由がこの一言に込められていて、すごく良いシーンでした。

そんな飛彩も、来週は急展開の予感で、
見ずにやり過ごしてしまった春映画の「白衣を着ていないお前」が本編に絡んでくるのか?と
いまさらながら「見ておけば良かったかなぁ」と悶々としてます。パンフレットは買ったよ!(邪道)

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仮面ライダーエグゼイド 第31話「禁断のContinue!?」

2017-05-14 23:40:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
黎斗が消滅した人間のデータを保存し、コンティニューできるシステムを完成させていたことがわかった。ということは、仮面ライダークロニクルをクリアすれば消滅した人間も蘇るのか? 飛彩は黎斗に迫るが、永夢は人間の命を弄ぶような黎斗の行為を許すことができない。ポッピーは、永夢と黎斗に力を合わせてほしいと懇願するが・・・。


「もう何を言っても無駄ですよ。病で苦しむお母さんをそばで見てきたはずなのに、
 『命が大切』っていう当たり前のことも、この人には理解できないんだ」
「理解してるさ。だからこそ、命をデータとして復元する君たちドクターに不可能な偉業を私はやり遂げた」


黎斗の主張がおかしいとは思うんですが、
永夢の言い分も、まるで「コンティニューできないからこそ命は美しい」と言ってるみたいで
なんか、なんとなく納得できない気分でもあったり。

いや、「桜は散るからこそ美しい」というのはわかるし、
プリザーブドフラワーには、生花ほどの魅力は感じない。それはわかる。

生命をデータ化することで、病気や寿命、エネルギー問題等を解決しようという発想は、
浅学な私がパッと思いつくところでも、ゴースト(眼魔の世界)や「楽園追放」等で取り上げられ、
いずれの場合も「データ化された不老不死の世界なんて、やっぱり不自然だ」というオチで終わるんですが。

データ化された世界なんて感覚的にも違和感あるし、気持ち悪いよなと思うんですが、
でも、自分の大事な人が死の淵に立っていて、残された時間があとわずかだとしたら。
そんなときに「データ化することで、この人の全てを残しておくことができますよ」と言われたら
とりあえず「それ、いくら必要ですか?」って聞くよな。前向きに検討すると思う。

コンティニューなんて不可能だから、手が届かないブドウを「あれは酸っぱい」と決めつけるように
「いずれ死ぬから命は美しい!死なない命は不自然だ!」と叫んでるだけで
病気や寿命に怯えることのない命が実現できたら、それって素晴らしいことじゃない?
・・・とか真顔で考えてるので、やっぱり私は発想が悪党よりなんだろうな(苦笑)

もっとも。「あなたの命をデータ化して、半永久的に残してあげますよ」なんて言われたら
全力で拒否する。いやもう無理。そもそも写真ですら、あんまり残したくない性分だし。
だから自分が対象であるなら「いやもう、生まれ変わって別の人生やり直したいです」とか思うんだが。

えー、どうなんだろ? 世の中では「自撮り棒」が流行るほど自分の写真を撮りたい人がいて、
さらにそれをインスタで世界中に発信したい人も大勢いるわけで。
世間一般ではどうなの? 死んでもデータとしてこの世に残りたい人って多いの?
わりと多数派だったりすんの???

さておき。うーん。「命が大切」という点においては永夢も黎斗も一致してるんだけど、
永夢は「だから、たったひとつの命を大切にしないといけない」
黎斗は「だから、命にはバックアップをとっておいた方が良い」
っていう真逆な方向を目指していてだな。いや黎斗の言ってることがおかしいんだけど、
それを「命で遊んでる」と言うのは、なんか違うような。

まぁ。無差別でゲーム病のウィルスを撒き散らし、ゼロデイ時には大勢の人を消滅させてるわけで
それはもうカンペキにアウトですけどね社長。そりゃ命で遊んでる。
(いや未だに意味わかんないんですけど、大勢の人が消滅してるのに、
 どうして完全体のバグスターがグラファイトとポッピーだけなんだ?)

ただし。現在発動中の「仮面ライダークロニクル」はパラドが作り変えたシステムなんだよな。
本来はプレイヤーの職業であるべき「仮面ライダー」が、現時点ではレアキャラとして定義されているように
黎斗の意図とは違うものになってる。
(いや、黎斗の設計でもプレイヤーを消滅に追い込む設定だった可能性が高いけど)

でも永夢たちは当然そんなこと知らないので、
芋づる式にプレイヤーを増やし、大勢の人間を消滅に追い込むという仮面ライダークロニクルのシステムを
黎斗が計画したものだと思い込み、謝罪と償いを求めてるってところもあるのでは。
まぁ「私の考えたゲームはもっと崇高なものだフハハハハハ!」と言ったところで、
やっぱり黎斗の罪には変わりないですけども。

ともあれ。罪がどうこう騒いでいるのは周囲だけで
本人はかけらほども罪悪感を持っていないのが、さすが社長、むしろ清々しいほどである。
周りの空気を一切読まず、人類を滅亡させるパラドに対してすら
「自分を裏切ったお前を削除する!」という自分都合でのみ挑んでいくあたり
おまえどんだけ自分本位なんだよ!と、その主張にいちいちメカラウロコ落ちまくってる。新鮮。

しかし。そんな黎斗がポッピーの言動で少しずつ変わりつつある。

「これでも少しは感謝してる。この世界に私を生んでくれたのは、黎斗だから」

ポッピーの告白を聞く黎斗の顔が、すごくかわいいんだよね。純真な、少年のような表情で、
そのギャップに母性本能を撃ち抜かれております。やっぱり社長は推さざるを得んな!!!
きっとあれは16年前の、ゲームを作ることを純粋に楽しんでいた頃の顔なんだよな。

その直後の、パラドの攻撃から庇おうとポッピー抱きしめられた黎斗の姿に、
うわぁこの人は。こうやって誰かに「守られる」ってことを、誰かが絶対的な味方になってくれるって経験を
誰かに愛されるということを、今まで気づかずに生きてきたんじゃないか?っていう、そんな印象がありました。

・・・あれ? 壇正宗は黎斗を溺愛してて、ゼロデイの罪も進んで肩代わりしてくれたと思ってたんだけど、
ちょっといやな感じになってきたな。正宗パパは味方じゃないのか?
仮面ライダークロノスの正体は正宗氏じゃねーの?的な意見も
ツイッターでかなりあがってました。黒幕? 黒幕?

「パラド! 彼女は削除させない。ポッピーは私が生み出した、命だ!」

「命は大切」 目指す方向は真逆なんだけど、出発点は、同じ。
そこだけでも理解できた永夢は、とりあえず今は、黎斗と肩を並べてパラドに相対する。

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
「コンティニューしてでも、クリアする」


決め台詞にも二人の姿勢が、かける決意が現れてて、めちゃくちゃいいよな!!!
この二人のマイティの共闘、すっっっっごく良かったっす。
この並びが見られるなんて、本当に感無量である。

社長は、悪党に見えるけど、本当は死にゆくお母さんを失いたくなくて、こんなことをしてるんだよね?
っていう、「本当は良い人だったんだ!」っていうキャラ設定を期待するポッピー達なんですが、
それを鮮やかに否定する社長が、本音を隠す演技なのかガチで否定してるのか、答えは出さないというのが良い。
うん、私は「そんな心温まるキャラじゃねーだろあの社長だぞ!?」派です。

飛彩。

「本当にゲームをクリアすれば、消滅した人間がよみがえるのか?」

気になっていたのはやっぱりそこかー!っていう。27話での
「ありえない! 人の命が取り戻せるなど、絶対に・・・」とつぶやきの本心は、やっぱそこですよね。

緊急出動の要請を「オペの予定が」と嘘ついて回避する飛彩。
デュアルガシャットを手に満開の桜の中を歩き、
ポケットの中にガシャットロフィーを入れて戻ってきたんですが、
あれは爆走バイクだよね? ということは、前回倒した分ですよね?
今回は何をしてたんだろう、散歩してただけ?

ガシャットロフィーは、アイテムとして譲渡可能なんですね(ちょっと意外)

「俺は今度こそ、グラファイトをこの手で始末する。
 だからお前は、クリアしたその先にあるものを確かめろ」


仮面ライダークロニクルを「終わらせる」ことを目的とする大我と飛彩。

「確かに黎斗は許されないことをした。
 でも永夢、いま優先すべきなのは、仮面ライダークロニクルを止めることだよ」


仮面ライダークロニクルを「止める」ことを目的とする永夢とポッピー。
ふたつのシーンを並べたことで、表現を変えてるのが気になりました。
今は同じ方向をむいて戦っているけれど、
この違いが、この先大事な局面でぶつかりあったりするんじゃ・・・?

とか思いましたが、次回最終決戦なのでぶつかってるヒマもなさそうである。
てか、最終決戦!? いやちょっと待ったまだ31話!中盤!
うちの4歳次男は「エグゼイド、来週で終わりだよー」とか言ってます。毎回が最終回直前のテンション。

「消滅した人間のデータは、感染したウィルスと同じゲームのプロトガシャットに保存される」

ガシャット。ROMかと思ってましたが、書き込み可能な媒体なんですね。
つか、ハード機器なくてもデータ書き込めるのか。通信機能内蔵か。バグヴァイザーより高機能。

そして、あんなに小さいのに人間のデータ書き込めるとかパネェ。
「容量不足です」とか言って、消去された人間のデータが書き込めなかったりとか
古いものに上書きされたりしてるんじゃないかと心配です。
それこそ、バックアップちゃんと取れてるんでしょうね???

ポッピーを消去しようとするパラドのエフェクトが、すっごく禍々しい感じで怖くて
あれは一体なんだったんだ?とか思ってたんだけど、見直したらデンジャラスゾンビ使ってたんですね。
あー、だから倒したあとにゾンビガシャットが!って、2回目でようやくガッテンした。
あと、チャーリーがE.T.のパロディーやってるのも2回目で気づきました。他にもいろいろ見落としてる気がする。

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仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー

2017-05-10 09:30:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
正体不明のゲームウィルス生命体「パックマン」襲来によって、未曾有の危機に陥った人類。恐ろしい勢いで感染が拡大する中、天空寺タケルはウィルスに感染し、変身する能力を失ってしまう。宝生永夢は敵の正体とその感染源をつきとめるが、それは自身の運命をも左右する、ある「重大な真実」へと繋がっていた・・・。


冬の劇場版です!
公開週にこれを観に行き、その日の放映でグラファイトが消滅したので、
当時の本編は9〜10話。
観てるときに「ゲキトツロボッツは大我に奪われてるから使えないよね?」とか思ったけど、
劇中ではちゃんと使えてたので、展開的には、大我からガシャットを奪い返した10話のあと、
黎斗の正体がバレる11話より前、っていう感じですね。

ともかく生身アクションが派手で見応えあるし、
各ライダーたちの扱いも、地に足ついた格好いいのが多くって
(紘汰さんの出番が薄いのが本当に残念だった。生身アクションもぜひ観たかった)
良いところをあげれば、それこそ枚挙にいとまがないっていうヤツなんですが。

とりあえず、「治療を望まない患者を無理に引き止めることはできない」などと言いながら
敵に狙われている東吾くんを敢えて病院外に出し囮にする飛彩が
「そうそう!こいつこういうヤツだった!」とニヤニヤしました。
30話の、「あなたのゲーム病は、私が治します」という飛彩とはまったくの別人だな!!!

では。本編30話まで視聴したうえで、劇場版を見た感想。

登場時の来瀬、上葉が黎斗に対し「えらくなったもんだな」「6年ぶりね」と言うとおり、
彼らはゼロディ以前、黎斗がまだ社長に就任してない頃に面識があったんですね。
そんな彼らの正体について心当たりを聞かれ、「さぁ、わからないな」とシラを切る黎斗の態度が
「おまえ!おまえよくもそう、シレッと嘘をつけるな!!!」って思いました。さすが社長。

タケルくんのゴーストアイコンを借りてソッコーでゴーストガシャットを作ってくれる黎斗ですが
そりゃ自分でまいた種だから! まいた種から予想外に芽吹いちゃった亡霊だから!
財前氏一同が好き放題動いてたら仮面ライダークロニクルどころじゃないから、
そりゃ必殺アイテム提供しますよね!!! つか自分で片付けに行けや!!!っていうね。
まぁ正体知られてないから動けないんですけども。

ところでこの財前氏一同。あらためて考えてみると、
ゲームの世界に飲み込まれて消滅→バグスターとして復活!っていう前例じゃないか。
この展開を経験した黎斗であれば、自分も万が一の際にはバグスターとして復活できるよう
オリジンガシャットをスタンバイさせてたとしても不思議はないよな。
であれば。あの宝箱が「まだ新しい」のも道理である。


ところでこの、東吾くんが感染していた「新種のバグスターウィルス」って、なに?
あらためて見ると、とくに何の説明もないまま事態が収束してるんですよ。怪しい。

ゲーム開発の天才である永夢が、はじめてのゲーム病患者であるように、
高校生ながら人気アプリを開発した東吾くんもまた、はじめての新種ゲーム病患者である。
財前氏は、どういう経路かは不明だが、新種ウィルスの存在と、罹患者のことを知り、
パックマンを操って現実世界をスキャンし、東吾くんを発見した、ってことでしょ?

やばいよねこれ。
絶対、なんらかの形で本編に絡んでくる気がします。だってエグゼイドだもん。

とりあえず、既知のバグスターウィルスから派生したバグスターに対しては
永夢のリプログラミングが有効なんである。
永夢はバグスターウィルスの原種のデータを持っているから。

ちょっと話はそれるけど、CRのスキャナーが東吾くんの症状を計測できなかったように、
CRの機器も、既知のバグスターウィルスに対応してるんだよね。当然ですが。
そしてCRの設備を開発するのに、おそらくゲンムコーポレーションは
バグスターウィルスの原種データをベースにしたんだと思う。
「なんでそんなデータ持ってるんだ!?」って言われたら即アウトだけどね(笑) まぁ企業秘密的なアレで。

貴利矢が必死になって探していた(と推測される)原種のデータが
実はCRの設備にちゃっかり流用されてた、っていうのが、なんか皮肉な話でもあります。
もしも貴利矢がCRの設備を使えていたら、そのデータの出処に疑問を抱いたかもしれないけれど、
彼はCRに入室する権限持ってなかったからな。運命ってのはパズルだな!

(とか威勢よくまとめましたが、生物の成績がとことん悪かった人がふわっとしたイメージで書いてます)

話を戻して。東吾くんが感染していた新種のバグスター(突然変異種)に対しては
おそらく永夢のリプログラミングも、黎斗のバグスター能力無効化も通用しないんじゃないかな。
このウィルス、どういう事情で発生したんだろう。どうして東吾くんは感染したんだろう。
謎ばかりです。本編じゃなくとも、劇場版や小説版でじっくりやって欲しい。


6年前の手術で永夢から飛び出したバグスターは、
あらためて見ると、本当にパラドの姿してますね。むしろなんで気づかなかった。

パラドが永夢から生まれがバグスターということで、
劇場版のWマイティも「パラドが乗っ取って助けたんじゃないか」「だから記憶が残ってないのでは」
という意見がツイッターで見られ、なるほどそうかと納得してたんですが。

でも。あらためて見ると「東吾の運命は、俺が変える!」と叫ぶ姿は
パラドではなくやっぱり永夢本人だよなと。なんかすごく嬉しかった。
そもそもWマイティは、内面に2つの人格が混在している永夢だから可能なんであって、
裏も表もない、迷いも葛藤もないパラドには不可能な技じゃない?

まぁ。パラドが永夢の力を底上げしてたとは思うけどね。本編と同様に。
しかし劇場版でWマイティを見たときはびっくりしたなぁ。
「どういうことだ」とつぶやく財前氏のセリフを、私も30秒くらいずっと呟いてたよ。

ほかにも。中盤、M(俺人格)が人々を救うために雄叫びをあげるシーンがあって、
Mはパラドの置き土産的な人格だけど、パラドとは違って、人間を救うドクターとしての自覚があって、
バグスターから生まれた存在がこうして人を助けるってすごい!すごいよね!!って思いました。
何度見ても良いですよ、平ジェネ。

仮面ライダーエグゼイド 第30話「最強VS最強!」

2017-05-08 19:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
レベル99の力を手にいれたパラドは、バグスターを裏切ったポッピーを消去しようとする。そんな彼のやり方が許せない永夢は、パラドの要求をのみ一騎打ちを承諾。二人は決戦の場へと去っていく。そんな永夢を放っておけないポッピーは、黎斗が残した「ウィルスを抑制する」というガシャットを調べ始めたが・・・。


ネタバレ的なものをできる限り回避していますので、
黎斗の声を聞いて驚きつつ「え!? ・・・いやいや音声だけの参加とか?」
変身をといて現れた黎斗の姿に驚きつつ「えぇ!? ・・・いや、残留思念の怨霊バグスター的な?」
んで。あの社長キャラを目の当たりにし「本人だよ!これ本人降臨だよ!」と三回驚いた朝でした。
最高です!ありがとうございます!!!

いや、ネタバレ回避と言いながら、OPのキャスト名はチェックしてたんですけども
岩永さんの名前、あったんですね(録画で確認)
気づかなかった。っていうか、レギュラー陣のパートは油断してて余裕の見逃しですよ。
結果オーライ。次回からキャスト見ないようにする。
エグゼイドは一時期OPなかったけれど、その方がネタバレ回避できて良いよね。
OP大好きなので、OPあるとテンション上がりますけども。

さておき本編。

「飛彩さん、患者さんをお願いします。
 大我さん、ニコちゃん。仮面ライダークロニクルの攻略は、任せます」

「ポッピー、ごめん。みんなが近くにいると危険だから、オペに集中させて欲しいんだ。
 安心してください、終わったらすぐに連絡します」


っていう展開は、もう最終戦に向かう主人公そのものだし。

「最高の頂上対決だな、永夢!
 この戦いには、あらゆる運命がかかってる。
 バグスター最強の俺と、人類最強の永夢!
 勝者は世界の支配者になって、敗者は世界から滅びるんだ!」
「人類の運命は、俺が変える!」
「バグスターの運命は、俺が変える!」


っていうやりとりは、もう最終回のクライマックスそのもので。
・・・ってあれ、これを中盤でやっちゃったら、ラストはどうするんだ。

ともあれ。もはやラストに向けた「熱い、熱い展開っすよ!」というシーンが続き
今回はそんな直球勝負で終わるのかな、と思ったところでの。

壇黎斗ですよ。おかえり社長!!!

さて一体。これはどういうことなんだろうか。

「こいつはおそらく、プロトガシャットより前に作られたもんだ」

という大我のセリフもあるように、作られたのは6年前のゼロディ以前。
正式名称「プロトマイティアクションXオリジンガシャット」とあるように
オリジン、起源・根源・始まりとなるもの。

つまり。バグスターウィルスを利用したゲームシステムを構築するにあたり
まず最初に安全装置を作った。これはゲームソフトではなく、
「バグスターの力を無力化するステージを展開」するためだけのソフトじゃないかな。

まぁ、中には普通にマイティアクションの世界が広がってたけどね。
あの、横スクロールな世界観がとても良かったです。提供テロップの背景で見慣れた画面。
土管を見た時には、「お宝は絶対その土管の向こうだ!」って思ったよね。

そんなオリジンガシャットですが、テストプレイ(ゼロディ)実行時には、
もしバグスターが黎斗の想定を超えて暴走した場合、すぐにプレイを一時中断できるよう、
黎斗が肌身離さず持ち歩いていたんじゃないかな?と思います。
しかし、テストプレイは順調に進行し、黎斗のコントロール範囲内で無事に収束する。

さてこの安全装置(オリジンガシャット)をどうするか。
常に携帯していれば安心だけど、この存在がバグスター(パラド)に知られたら、終わり。
考えた結果、黎斗はオリジンガシャットを例の隠し小部屋に設置する。
前回のポッピーのセリフもあるとおり、これはわりと最近のことかな?

完全な妄想ですが、オリジンガシャット自体に通信機能がついてたか、
あるいはあの宝箱がハード機器で、宝箱にセッティングすることで通信が可能だったのかも。
万が一の場合には、黎斗の持つなんらかの端末から起動できるような設定だったんじゃないかな。

そう考えると、万が一バグスターが暴走した場合でも、ゲンムコーポレーション内だけは安全エリアになる。
一度は放棄した社長室に黎斗が再び戻ってきたのも、そういう理由があってのことかも?

んで。23話。存在の全てをデータ化されバグヴァイザーに吸収された黎斗。
バグヴァイザーはそもそも黎斗が使っていた携帯端末なので、
おそらくゲンムのメインサーバーとつながっているものと推測。
黎斗はバグヴァイザーからメインサーバーを経由してオリジンガシャットに移動し、
パラドに見つからないよう自身のデータを圧縮してパスワード(ゲーマードライバー)でロックした
ってな感じでしょうか。

自身の圧縮した黎斗に最後まで残されていた「ファイル名」が
「ゲームマスター」だったというのが、本当にもう道化すぎる。

もっとも。黎斗はそこまでして必死に隠れていたんですが、
23話の時点で「あいつはすでに、心も体も死んだようなもんだ」と黎斗を評していたパラドは
隠れるまでもなく、黎斗を探す気もなかっただろうし、そもそも、今まで忘れていましたよね?っていう(苦笑)

ところで。ツイッターで「バグスターにゲーマードライバーは使えないはず」というご意見を見かけましたが
自分はそんなに違和感なかったな。人間のデータを取り込んだバグスター(パラド)に使えるなら
データ化された人間が使っても、当然な感じが。

もしも、今回の復活が事前から想定済みだったとしたら、
当然、同梱のゲーマードライバーは自分が起動できるような設定にしてあるはずだし。
・・・想定してたのか。ドライバーもセットで保管されていたってことは、想定内だったのか。

あと。これもツイッターで話題になってましたが「消去された人たちの復活は、バグスターとして、なのか?」
今回の黎斗は、削除されバグヴァイザーに吸収されたからああいう形になってますが、
完全に消滅した貴利矢さんは、もうデータも残ってないと思うし、
ポッピーやグラファイトは「身体」という質量を現実世界に維持したままなので、
その質量をそのまま元の体に戻すことができそうな気がする。帰ってくるのか小姫ちゃん。

ただ、その理屈で言うと、ライドプレイヤーも消滅して何も残ってない気がするんですよね。
それを「復活させる」と約束してるのは・・・どうするんだろう、
でも確かに、バグスターの人たちにとっては「人間もバグスターも似たようなもんだろ?」とか
ざっくりしてこと言いそうである。パラドあたり「むしろ喜べよ!?」とか言う。絶対。

ともあれ。まったく言うことを聞かない黎斗に振り回されながら、
最後は黎斗を閉じ込めちゃうポッピーは、ガチで黎斗のお母さんにしか見えませんね。


永夢vsパラドの頂上対決。

「やぁみんな!」と笑顔で現れたパラドin永夢。
見るからに「お前パラドだろ」感満載なんですが、これは最初から遊び半分でやってるよね。

そんなパラドは、自分を裏切ったポッピーを消すと宣言するんですが、
これはもう100%、永夢を本気にさせるためだけの手段であって、
裏切られたことに対する怒りや恨みは存在しないんだろうな、と。

その点、自分のルールを逸脱されることを大いに嫌い、
裏切り行為を決して許さない黎斗とは、正反対な存在だよな、と思う。
パラドは「ゲームを楽しみたい」という、ただひたすらに純粋な人間ばなれした存在だし、
黎斗は真逆に、自分の欲望でドロドロになっている、とことん人間っぽい存在だなと。

「じゃあ、俺たちの決戦の場にふさわしい場所に行こうか」

と二人が足を運んだ先が「ネクストゲノム研究所」でテンション上がりました。
ここが、パラドの生まれた場所なんだよなぁと。
さて今週はいよいよ平成ジェネレーションズのDVD発売ですよ。
がっつり見て、感想文も書き殴りたいと思います!

「レベルは互角のはずなのに」
「根本的な問題さ。お前が天才ゲーマーMの腕を身につけたのは
 お前の中に、俺がいたからなんだぜ。
 オリジナルの俺に、勝てるわけがないだろ?」


寄生者であるパラドが「オリジナル」を名乗る違和感。
人間サイドから見たらパラドは「寄生者(パラサイト)」なんだけど、
バグスターサイドからは、最初に生まれ、全てのバグスターの源(オリジナル)である。
永夢がゲームフィールドで最強だったのも、パラドのおかげ、なのか。
納得ですが、その理屈だと、ほぼ互角で戦えてる永夢はやっぱりすごい。

「さぁフィニッシュだ」と生身の永夢を攻撃しようとするパラドには、ちょっと違和感ありました。
18話。怒りにまかせて黎斗をぶちのめしたパラドは、
黎斗の変身が解けたら、それ以上の追撃はしなかったんですよね。そこでゲームは終わってるから。

永夢に対しては、そうじゃないのか。永夢を消すことがパラドの目的なのか。
パラドは本当に、永夢の存在を消して自分が完璧な存在となり、バグスターの世界を作ろうとしてるんだろうか。


その他あれこれ。

「これは6個目のゲーマードライバーか」

数えてみた。
①永夢→(破壊され使用不能)、②飛彩、③大我、
④貴利矢→永夢、⑤黎斗→パラド、⑥バグスター黎斗、ということですね。


「ここは私が・・・」
「私たちが、の間違いでしょ?」


から始まるニコちゃんとポッピーの共闘。
女性ライダーが並んで戦うなんて、ライダー初じゃないですか!?
・・・と思ったけど、冷静に考えてみたらキバ劇場版の例もあった。
しかし、予想外の二人が肩を並べて戦う展開は、いつの時代も熱い!

そういう意味では、予告のマイティ&プロトマイティの並びも感動的でした。
まさか本編で、そんな展開が見られるとはなぁ・・・ありがとうエグゼイド。

「心配いりません、あなたのゲーム病は、私が治します」

と患者に語りかける飛彩の口調には、初期の自信たっぷりだけど作業的だった頃とは違い、
患者に寄り添い、安心させてくれる響きがあります。
医師としての成長を感じる。

「ゲーム病の体で戦うのが、こんなに辛いなんて」
「・・・あいつだって、患者じゃないか!」


患者の言葉に永夢のことを思い返す飛彩。
このセリフが、今回一番グッときました。
そうなんだよな、患者である永夢自身が執刀し、自らの一部を切除しようとしている凄み。

今回、飛彩の変身シーンはなかったんですが、
手にしていたのがダブルガシャットでした。前回拾ったまま返却していないのか。
いや別に大我の私物ってわけじゃないけど。バンバンシュミレーションズが続いたので
ここからしばらくはタドルファンタジーのターン?


永夢の体を人質に取られていたCRの面々ですが、
黎斗の作る結界の中では、永夢の存在を守ることができるという、
なんていうか、なんていうかうん、この結界を作っているのがよりにもよって黎斗だっていうのが
「どうすんだよ、これ」感がすごいね。

前回から大我&ニコペアもCRに拠点を移動してる感じだし、
これからはこのメンバーがCRを本拠地にするの? すごいな。喧嘩しか起きないぞ。

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