素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーエグゼイド 第36話「完全無敵のGAMER!」

2017-06-25 23:00:00 | 仮面ライダーエグゼイ...
正宗が「クロノスを攻略し消滅した人々を救う“伝説の力”を手に入れよう」というキャンペーンを世間に打ち出した。街のゲーマーたちは色めき立つが、それが正宗のワナと知った永夢らは、正宗の前に立ちはだかる。エグゼイドは黎斗の開発したハイパームテキガシャットを使おうとするが・・・。


え、貴利矢もうネタばらししちゃうの!?

って思いました。予想外に早い。
まぁ、正宗が大量のプレイヤーの大量獲得を狙って「クロノス攻略イベント」とか言い出しちゃったので
切り時だった、ってことですよね。これ以上の加担は、さすがに主義に反するから。

でも、大人目線だから「黒貴利矢は嘘ついてるな」と見抜いてましたが、
こどもはそんなことビタイチ考えてないわけで、
正宗が貴利矢に無敵ガシャットを渡した瞬間「ダメ!渡しちゃダメ!」とか叫んでて
うわぁ面白いくらいにノセられちゃってるなぁって思いました。
ノセられる子供心を忘れずにいたい(と言いながら、伏線を血眼で探している)

ともあれ。貴利矢復活&クロノスに一矢むくいる展開で
スカッと爽快で笑顔になれる回でしたね!
しかし感想文書き始めてみたものの、言いたいことが多すぎてまとまる気がしないので
箇条書きテイストにした。諦めた。


■オープニング

貴利矢が消滅してからずーっと空けられていた空白に
再び貴利矢が戻ってくるとか、もうね、ありがとう!だよね、ありがとう。
あの空白は、空いているからこそ、「映されない貴利矢のことを思い出す」という
まさに引き算の演出っていうか、見るたびに欠けてることを思い知らされてました。胸熱。

ドクターたちの背中を映す部分には、まだ貴利矢がいないんですが、
来週からは貴利矢も入るといいな。バグスターになっても、彼はまだドクターだよね?


■復活貴利矢

「自分の嘘にのれ」と言った貴利矢の言葉を信じた永夢が、
彼が無敵ガシャットを渡してくれると100%信じて、パラドを巻き込んだ作戦を実行した。
もう本当に、貴利矢良かったね!と一人で胸を熱くしてる。良かった。

そして、黎斗に対する貴利矢の言葉。

「だからって許したわけじゃないからな
 ただ、あんたを受け入れた永夢の判断を信じてるだけだ」


これもさ。「永夢の信じるお前を信じる」ってことですよ。
信頼関係が!まぶしい! 涙で前が見えない!

東映公式さんの

「自分は自分だ」海岸で貴利矢はこういってました。そう、九条貴利矢は“九条貴利矢”なのです。


という一文に、もう知らない人だけどバンバン背中叩いて
「マスター、この人に一杯、俺からのおごりで!」と言いたい気分です。

やっぱ貴利矢はギリギリチャンバラとガシャコンスパローがよく似合うぞ!と思ったし、
正宗に対して「ははは。・・・あれ?のせられちゃった?」と言い放ったときは
本当にもう、どうしよう、おひねりでも投げればいいのか?
こういうとき、歌舞伎だと「いよっ!九条貴利矢!」とか言うんだろうか、言いたい。

黎斗の不遜な態度に、ひとこと「ッハ!」と吐き返すあの態度。
うわぁこういうのニチアサでは見たことない!エグザイルっぽい!エグザイルの人だ!
って思いました。(あくまで個人的な感想であって、実在のエグザイルとは関係ありません)
HiGH & LOWも貴利矢目当てでDVD買ったのに、途中までしか見てないんだよな。
頑張って見ないと。そして劇場に行かないと。

あと。ここまで「悪」を演じてきてた反動か、
永夢の活躍に大はしゃぎしてたのが大変良かったです。
初対面のニコちゃんと喜びをわかちあうとか、やっぱり相性良いよねこの二人。


■無敵ガシャット

前回の貴利矢のセリフ

「天才ゲーマーだろうと、天才ゲームクリエイターだろうと、
 『仮面ライダークロニクル』は止められない」


敢えて黎斗に対しても宣言してたけど、とくに意図はないよね?とか思ってたんですが、
今にして思えば、これすら貴利矢に「ノセられちゃった」感があるよね。

そんな無敵ガシャットを公開してその機能を思う存分自慢し、
あっさりとパパに没収される黎斗が、本当にもうマジ黎斗バカ可愛いぞ。

■パラドとの協力プレイ

「パラドをリプログラミングしたせいで、天才ゲーマーMの力を失ったせいだ」

そんな感じだなぁとは思ってましたが、もうダブルマイティは使えないんだな。
いや、パラドとの連携でワンチャンあるか?

さて。なんでパラドをだまし討ちするような形で協力プレイしたのかな?とか思いましたが、
それこそ、そこには信頼関係もヘチマもないわけで。手の内を明かしたくなかったんだろうなと。

「いいぜ。ただし条件がある。
 クロノスを攻略したら、俺とお前の決着をつける」
「もちろん、そのつもりだ」


この約束は最終回あたりで回収するよね? っつーことで、メモ。

でも、バグヴァイザーツヴァイに忍び込んでクロノスを攻略するのであれば
ゲムデウスの力を持つグラファイトにやらせた方がいいのにな〜とか思って見てた。
まぁグラファイトも副作用とかでいまちょっと辛そうなので、
起死回生の作戦に使うのは怖いのかな?なんて納得してたけど。

あと。本当にその作戦を実行したところで、
クロノス側にレベル0の貴利矢がついているから無力化されるんじゃない?

うーん、そもそも、レベル0で無力化される能力の定義が謎なんですけどね。
バグスターとして存在はできる、けど戦えない、みたいな?

「パラド、お前は僕に言った。
『俺とお前が組めば、無敵だぜ?』 いまがその時だ!」


34話のこのセリフ。聞いたときにはピンと来てなかったんだけど、
無敵ガシャットにつながる言葉だったとは。かっこいいぞ脚本。

あと。永夢に「ノセられた」と知ってなお「心が躍るなぁ、永夢」と笑うパラドは
本当に、「ゲームを楽しくプレイできるか」という判断基準だけで動いているのが、良いです。


■偉そうなことを言いつつ、なんやかや脇が甘いぞ正宗

そういうとこ本当に、黎斗と親子だよなって。

正宗は、「報酬」という形で部下を拘束してるわけなんですが、
そのことに奢り過ぎだよね。裏切られるとはまったく思ってなかったあたりが
なんつうか、自信家でもあるし、良いとこの坊ちゃんだよな?っていう甘さがあります。

プロトガシャットもCRに持ち逃げされちゃうしね。
それも、まさかの10本セットで。

※ドラゴナイトハンターZは持ってきてない、という意見をあちこちで見かけたんですが、
 画面で確認した感じ、10本あったし、ひときわ大きいドラゴナイトハンターZも見えたんだよなぁ。
 ただ、空きスロットがひとつあったのは確か。あれ、本当に持ってこれてないの?

つか貴利矢のやってること泥棒ですよね?って話なんですが、
ガシャット盗まれ過ぎだろ。本編でも劇場版でも。

あと。言及する機会を失ってましたが、21話。貴利矢が黎斗に殺されたと聞いた正宗の

「そうか、彼には期待していたんだが」

の一言は、単純に「自分にとって有益であるか否か」というだけ、上から目線の言葉だったんだよな。
まぁ、この第一印象ゆえに、正宗は貴利矢を復活させ片腕として期待をかけていたわけで、
その結果、今回の展開に至ったのかと思うと、なんというか。まぁ「ざまぁwwww」です。


■飛彩。

スカッと爽快な今回、ひとり辛い場面と向き合ってるのが飛彩です。

「そのレベルは、100。
 恋人の意識を取り戻したければ、君の働きを見せてみろ」


とか軽く申し付けちゃう正宗ですが、
ていうかさぁ、レベル50のタドルファンタジーですら、
最初は闇に飲まれそうになっていたのを、なんとか気力でねじ伏せたわけですよ(19話
その倍のレベルのガシャットをさぁ! 「はいそうですか」って使えるわけないだろ!

「これ以上飛彩さんを苦しめるな!」
「望んでいるのは彼自身だ」


正宗おまえいっぺん死んでこい!(暴言)とか思うわけですよ。
っていうかあの人無敵ガシャットにやられてサラッと消えたりしてたけど、生きてるの?

さて順風満帆なときは無敵だけど、逆境には耐性のない檀親子。
エグゼイドにコテンパンにされて逆ギレ気味でのご帰還。

「タドルレガシー!覚悟を決めるときだ
 レベル100の力で、エグゼイドを絶版にしろ!」
「俺に、研修医を殺せというのか!?」
「私の期待に応えられなければ、この女のデータを抹消する!」


もー!ちょっともー、本当にもー!

ラストでは髪を振り乱し、やけに唇の赤さだけが目立つ蒼白な表情の飛彩が
本当にもう、痛々しい。帰ってきてよCRに・・・。

正宗は、バグスターの命なら指一本で「絶版」にすることが可能なんだが
(だからこそ、人類をデータ化し、バグスター化してコントロールすることを望んでるわけですが)
人間に対してはそれができない。
できなくてもいいから、指一本でもなんでも済まそうとせず、
地べた這いずろうとも、、己の手を血まみれにしてでも、自分でやれよ!とか思うんですが、やらないのな。

あれ?でもグラファイトは絶版にできる? 完全体だからできない?
パラドは? 永夢がいるからできないのかな?とか思ってたけど、
今まで普通に「ゲーム病患者から切除」して「倒して」きてたわけだし。誰にでも倒すことはできそうな?
1〜10までのガシャット対応バグスター(完全体のぞく)だけは
正宗の気分ひとつで絶版にできるって感じでしょうか? システムがよくわからん。 

ところで。妄想。万が一、小姫ちゃんのデータが抹消されちゃったうえで、
飛彩&データ不足の小姫ちゃんがCRに帰還できたとしたら。

「黎斗さん、なんとかならないんですか!?」
「・・・ふはははは! 私は神だ、神に不可能はない!
 だがデータがない以上、基本パラメータや記憶データを一から構築していくなんて
 非生産的な作業をする気は、一切ない!」
「おまえっ! 誰のせいでこんなことになったと!?」
「やめてください大我さん!
 黎斗さんも、できないことはできないって素直に認めてください!」

そんなCRにしれっと登場するパラド&グラファイト。

「また何か揉めてんの? え?ブレイブの恋人のデータ?
 持ってるよな?グラファイト」
「あぁ。コピーしてゲンムのアドレスに送ればいいのか?」
一同「・・・え?」
「え? あれ言ってなかった?」

ていう展開がね、まぁシチュエーションはともかく、あり得るんじゃないの?あったらいいな♪
とか思ったりしたんですが。予告でも明らかにグラファイトと大我がガチンコ勝負してるし、
まぁ最終的には復活バグスター組(黎斗・貴利矢・小姫ちゃん)は地に還ると思うので
ないよね多分。「ありえない! 人の命が取り戻せるなど、絶対に・・・」ですから。


■その他

・クロニクル、ネットで購入できるんですね。
 衛生省の発売禁止処分出てると思ってた。解除されたのか。

「明日の正午より聖都第9地区に出現する伝説の戦士クロノスを攻略すれば、
  その伝説の力が手に入る」

 ほらいつだって面白いイベントに参加できるのは東京圏内だけなんだよ。
 (※東京とは明示されてません。単なるひがみです)

「医療の世界では、ワクチンを作り出すためにウィルスの力を利用することだってある」
 なるほど面白いなぁと思ったのでメモ。

「タドルレガシーは、勇者と魔王、両方の力を手にした主人公が
  城に幽閉された姫を救うゲーム」

 勇者と魔王の力を手にした主人公とか! 今度は何と戦うんだよ!
(雑誌「宇宙船」の記事によると、古代の神々と戦うようです)

・黎斗はそもそもレベル0(パラド無効化)の効力があるからCRに置いてもらえてたんですが、
 同じレベル0の貴利矢が加入し、もはや「黎斗をそばに置かなければならない」必要もなくなったわけで。
 それでも、すでに貴重な戦力となっていて、いまさら追い出すなんて誰も考えてないところが
 いいよな、いいですよね。

さて次回予告が不穏すぎるし、
東映公式さんのページを読むとさらに不安が倍増するという
活路が見いだせない状態です。いや・・・いや、まだ死なないよね?大我。
いまから胸が痛いので、来週は救心持参で待機。


■で。唐突に思いついたことを書く蛇足。

突然ですが。大我、とっくに死んでたらどうしよう。
6年前のゼロデイで、あの日グラファイトに殺されていて、
いま生きてる大我がバグスターだったら、どうしよう。・・・これ以上死なないからセーフだよね!(違)

まぁ思いつきだし。それを裏付けるものも何一つ思いつかないんだけど、
それを否定する材料もとくにないような気がする。(もちろんその場合、黎斗は全部知ってるんだよ)
つか、そうだとしたら序盤の大我に感じた違和感あれこれも説明ついちゃうんじゃないか? うわぁ。うわぁ。

だとしたら。免許を剥奪されたのも道理だし(じゃあ灰馬院長も把握してるのか)
序盤に何度も繰り返していた「全てのバグスターは俺がぶっ潰す」の言葉も、
鷹山仁と同じ意味合いになるし。
「でもお前は、免許のないこんな俺を、主治医だと言ってくれた」(27話)も、
重さが!重さが変わってくるぞ! いやあぁぁぁ次回がめちゃくちゃ怖い!!!

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