あだち蒸気機関車館

5インチライブスチーム模型や蒸気機関車に関する資料などを保存、展示する私設博物館

SLの図柄のマッチ

2016年03月31日 | 展示品のご紹介
今日は、SLの写真が付いたマッチを紹介します。

このマッチは、大和銀行がサービスに配布していたものでしょう。
そういえば、昔は応接室のテーブルの上には、灰皿とともに三角形をしたちょっと大きめの銀行のマッチの箱が置いてあったことが多かったようです。



昔は、どの家庭にも台所に徳用マッチと書かれた大きな箱に入ったマッチが置いてありました。その後、ガスコンロや石油ストーブなども自動点火になり、マッチを見ることもほとんどなくなりました。
館長が若い頃には、喫茶店や飲食店などに行くと、レジやテーブルには必ずマッチが置いてあり、マッチラベルのコレクションをしている友人もいました。
今では、日常生活でマッチがなくてもまったく不便を感じませんが、災害などでガスや電気の供給が止まってしまうと、マッチがなければ途端に不便を感じることでしょう。防災グッズの中に、一つ忍ばせておくことをお勧めします。

ゆとり世代とプラチナ世代

2016年03月30日 | 館長のひとり言
先日、TBSテレビを見ていると、20歳前後のゆとり世代とプラチナ世代(シニア世代)の討論が行われていて、10分ほど眺めていました。「ゆとり世代」という呼び方が適切かどうか、館長は甚だ疑問ですが、若い世代の合理的な考え方が垣間見えて、面白い番組でした(10分くらいしか見なかったくせに…)。

現役世代がゆとり世代に何かを教えた際に、ゆとり世代がスマホを取りだして撮影を始めたようです。(この部分は見ませんでした。)この行為に対して、現役世代からは、否定的な意見が多かったのですが、ゆとり世代からは、「教えてもらったことができない時に、もう一度聞くと、前に教えたじゃないか!どうしてできないんだ!と怒られる。そういうことがないように写真(あるいは動画)を撮ることがなぜいけないんですか?」と。そして、その青年が「じゃあ、メモを取ればいいんですか?」と言うと、シニア世代の人たちが一様に肯くのです。
メモを取るのは良いのに、なぜ、写真を撮るのはダメなのでしょうか?
若い世代にとって、メモを取ることと、写真や動画を撮ることは、まったく同じ感覚でしょう。
メモでは、書き間違いや後で見直した際に、細かいことがわからないことも多いでしょう。館長は、大変合理的な考え方だと思いました。説明などを後で確認するために、録音するのも同じことです。別に、おかしなことではありません。
ただし、人が一所懸命に説明をしている最中に、いきなりスマホを取りだして、写真や動画の撮影を始めるという行為は、非礼な印象を与えることは確かです。「後で復習をしたいので、写真(動画)を撮らせていただいてよろしいですか?」と一言断れば、教えている方もけっして嫌とは言わないでしょう。
若い世代は、合理的な考えに基づいて行動していると思いますが、その行為が相手にどういう印象を与えているかということがよく理解できないだけだと思います。自分が正しいと思っている行為について、他人がどういう印象を持つかということに思いが至らず、人との良好な人間関係を構築することができないのだと思います。

当館では、館内や展示品の写真の撮影をお断りしており、入口の掲示板にも、その旨を記載しています。しかし、若いパパ、ママの中には、ミニSLに乗車している子供の写真を撮るために、いきなりスマホを取りだす人がいます(孫を連れてやって来るじじ、ばば世代にもそういう人はたくさんいますが)。「写真はお断りしています。」とお願いすると、理解していただけますが、スマホを取り出す前に、「写真を撮ってもいいですか?」と一言尋ねるのが礼儀というものだと思います。
昨今は、携帯、スマホやデジカメの登場で気軽に写真が撮れる時代になり、他人の庭に咲いている花を敷地の外から撮影する行為をしばしば見かけますが、本来ならば、チャイムを鳴らして、「お庭の花がステキなので、写真を撮らせていただけますか?」と一声かけるのが、常識というものでしょう。声をかけられた方もけっして悪い気はしません。
便利な時代になり、私たちも合理的な生活を享受できるようになりましたが、他人の気分、感情に配慮が必要なことは、いつの時代にも変わらないものだと思います。

汽車の状差し

2016年03月29日 | 展示品のご紹介
SLのグッズを展示しているガラスケースの上に、蒸気機関車の状差しがあります。実家にあったものを拝借して展示しています。



館長は、絵はがきを差して、状差しとして展示していますが、小物入れや貯金箱としても使えるようです。
運転台の屋根を開くと、小物入れがあり、胴体部分のスプリングの部分から小銭を入れると、小物入れの下から、お金を取りだせるようになっています。
いろいろな用途があるグッズで、楽しめる一品だと思います。

2016年03月28日 | 館長のひとり言
職場の後輩がプレゼントしてくれた造花を書籍コーナーに飾ってあります。
花瓶と比べて、花が小さく見えますが、元々は、もう一回り小さな花瓶に飾られていたものを、自宅に飾っていた花瓶に入れ替えたためです。この花瓶は、ガラス工芸作家の岩田久利氏の作品で、確か「雪牡丹」という銘が付けられていたように思います。ほんのりと淡い白色で、館長のお気に入りの花瓶です。だれも褒めてくれませんが…。
当館の展示品はすべて蒸気機関車に関連するものですが、唯一、これだけがSLとは無関係な「展示品」になっています。


汽車の紙芝居

2016年03月27日 | 展示品のご紹介
当館に書籍コーナーに、紙芝居が1冊だけあります。1957年(昭和32年)に発行されたもので、話の内容や絵にも懐かしさを感じます。



最近の子供たちは、学校などで紙芝居を見る機会はほとんどないのでしょう。物珍しさも手伝って、小学生のグループが来ると、みんなで交代で紙芝居を読み合って楽しんでいます。
ところが、読むときに、(ゆっくりとぬく)とか、(くりかえす)のように、かっこ書きになっているト書きの部分まで、声に出して読む子もいます。その部分は読まないんだよ、と教えてあげると、そうなんだと言いながら、次からは上手に読んでいます。
映画などを見ていると、紙芝居屋が登場するシーンがありますが、北海道や四国にはほとんどなかったという話を聞いたことがあります。館長は徳島で育ちましたが、紙芝居屋は見たことがありませんから、四国にはなかったという説も正しいのかもしれません。あるいは、館長が物心ついた頃には、紙芝居屋はすでに廃れていたのかもしれません。
小学校の図書室には、紙芝居がたくさん置いてありましたが、見た記憶はほとんどありません。年配の方にとっては、懐かしい一品だと思います。