あだち蒸気機関車館

5インチライブスチーム模型や蒸気機関車に関する資料などを保存、展示する私設博物館

ヤマケイのレールシリーズ1 「蒸気機関車」

2017年02月28日 | 展示品のご紹介
今日は、山と渓谷社が約40年前に発行したSLの本を紹介します。
蒸気機関車(ヤマケイのレールシリーズ1) 山と渓谷社(1979年9月) 池田 光雅著



あまりに古い本のため、表紙と本体が外れてしまったため、補修のためにビニール製のブックカバーを外そうとしたら、劣化のためにビニールがボロボロになってしまいました。歴史を感じます。



木工用のボンドで修復を終えましたが、40年近くの年の経過を感じさせないほどの美本で、SLが疾駆する瞬間を捉えた素敵な写真が満載の本です。
なお、このシリーズ(当館では所蔵していませんが、)では、寝台列車などの本も出版されていたように記憶しています。

遠方からの来館者

2017年02月27日 | 館長のひとり言
1月、2月と、館長の都合で休館日が多かったので、来館者もそれほど多くはなかったのですが、昨日、以前にも来館された江戸川のミニSLファンの方が、京都の方とご一緒に来館されました。
イベント会社を運営されておられるとのことで、所用で上京された機会に立ち寄られたとのことでした。
閉館時刻近くまで見学されて帰られましたが、入れ替わりに、久留米から来られたという高齢のご夫婦が見えられました。
夕方には、伊豆大島行きのフェリーに乗船されるとのことで、上京のついでに当館を訪ねて来られました。
住所を書いたメモだけを持って、北綾瀬駅で聞いたところ、誰も当館のことを知らず、一旦、綾瀬駅まで戻って、当館行のバスを尋ねたところ、「そう言えば、路線バスの途中でそういう看板を見たことがある」という運転手の話から、やっとバスがわかって、訪ねてこられたとのことでした。
ご主人は、JRの駅の入場券をコレクション、もう5,000枚以上も収集されておられるとのことでした。知人の鉄道マニアの方から噂を聞いて、住所だけを頼りに来館されたとのことでした。
閉館時刻間際でしたが、せっかく遠方から来館されたこともあって、閉館時刻も延長し、1階のミニSL運転場にもご案内して、30分ほど見学されて帰られました。今頃は、伊豆大島は椿が見ごろだと思います。楽しいご旅行になるよう祈っております。

開館してまもなく4年。近所でしか知られておらず、もっとも近い千代田線の北綾瀬駅でもほとんど当館のことを知る人もいないというのに、久留米では知られているというのも、ちょっと不思議な気がします。

江戸川、そして、京都、久留米と遠方からのご来館有難うございました。

ペリーの日本遠征記

2017年02月26日 | 展示品のご紹介
これも普段は展示していない本ですが、「ペリー提督日本遠征日記」に日本で運転した蒸気機関車模型に関する記載が見て取れます。





アメリカからの贈答品として、電信装置、蒸気機関車模型などを紹介した際の日本人の驚いた様子、模型機関車に乗車した武士の滑稽な様子などが克明に記録されています。
日米関係の始まりに関する貴重な1冊でもあります。日本人のアメリカに対する卑屈な対応は、この辺りにルーツがあるのかもしれません。

鉄道錦絵

2017年02月25日 | 展示品のご紹介
昨日に続いて、「画報 近代百年史」の第三集に掲載の鉄道錦絵を紹介します。
普段は展示していない雑誌ですが、明治期の近代化に関する情報が満載の写真集です。



正装をして、蒸気機関車への乗車を待つ乗客の姿が少し滑稽に感じます。
「履き物を脱いで乗車しようとした乗客もいた」という話も残されているくらいですから、この程度の正装は当たり前かもしれません。

ペリー来航と蒸気機関車

2017年02月24日 | 展示品のご紹介
今日は、普段は展示していない古い雑誌を紹介します。
1951年に発行された「画報 近代百年史、第一集」掲載の記事です。
ボロボロの雑誌で、表紙にはあまり似ていないペリーらしき人物が描かれています。



ペリーが贈答品として持ってきた蒸気機関車模型の運転風景が描かれています。



欧米の技術力に、当時の日本人は度肝を抜かれたことでしょう。「西洋文明に圧倒される日本人」という見出しが見えます。