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猶予のない人口問題への対策 2. 海面上昇の影響

2017年08月31日 | 雑記

2. 海面上昇の影響

 

 地球温暖化の影響で海水が膨張し、南極や北極付近の氷や氷河も溶け続けていることは、既に多くの研究機関からの発表により知るところではありますが、その影響は既に現れていて、既に太平洋の海抜の低い島々では高潮による被害が現れるようになり、ツバルのように移民を始める国も出始めています。

 世界の10大都市のうち8都市は沿岸部にありますし、今世紀末には海面が1.8m上昇する可能性がある(コロンビア大学地球研究所)ならば、それらの都市が海面上昇に脅かされることは避けられないようです。

 わが国での影響を上げるとするならば、海面が1m上昇すると、大阪では北西部から堺市にかけて海岸線はほぼ水没し、東京でも江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域が影響を受ける(環境庁地球環境部1997)ようですが、そうなると、その頃はただでさえ現在農地として利用されている平坦地が人口増加によって住宅地へと変わっていることでしょうし、人々の命の糧となる農産物を生産する土地がますます不足していくことが予想されます。

 このような見通しがあっても、先進各国のそれらに対する対応は鈍いままです。何しろ、現在のままの状態で地球温暖化対策を進めてしまうと、人々の生活水準そのものの低下を強要しなくてはならなくなるわけですからね。

 この地球温暖化がもたらす影響は、各研究機関が警鐘を鳴らすだけでなくマスコミも大げさに報道してはいますが、そうなっている根本的な原因、つまり第二次世界大戦以降、地球の許容限度を超えた上昇率での急激な人口増加を問題視する声がそれほど聞こえてこないことが不思議です。

 

次回「3. 人口増加を食い止めるには」に続く

猶予のない人口問題への対策 1. 世界人口の推移




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