やまびこ

日々感じたこと、思ったこと等を、撮影した写真とともに、徒然に日記風に書いています。

2006/2/17(金)星々の舟

2006-02-17 09:51:44 | 読書
2006/2/17(金)江ノ島残照その3

 「星々の舟」

今、読んでいるのは、村山由佳の「星々の舟」。この人の本は初めて読む。本屋さんで、立ち読みしていて、「雪虫」という文字が気になって買ってしまった。今、浅倉卓弥の「君の名残を」を読んでいるが、家に忘れてしまったので大船の駅ビルの中の本屋さんで購入した。電車に乗るときは文庫本がないと落ち着かないので、カバンのなかには常時2~3冊入っている。

小説家はすごいと思う。家族たちの現在と過去が、それぞれの視点から描かれており。同じ事象に対して、自分から見た視点と他から見た視点から描かれており、立場、人、それぞれにより、感じ方、思うことがみな違っているんだと思い知らされる。まだ全部読み終えていないけれど、この人(村山由佳)のベースは、人に対するやさしさなのかなと思う。まだよく分からないけれど。

 
この本の書評は、インターネットで調べると次のようなものがあった。

 
「 新冨 麻衣子
  評価:AAA
   村山由佳。いかにもコバルト出身っぽい表紙やら題名やらで、これまで敬遠してきた作家である。しかし!!そんな自分は間違っていたと、深く反省してしまうほどにインパクトのある作品だった。読んだ後もしばらく胸の痛みが続く。
最悪の勘違いから愛してはいけない人を愛してしまった兄と妹、それを知った家族たちの現在と過去が、それぞれの視点から描かれる。お互いへの激しい恋に思いを残しながらも違う人生を生きる兄と妹、他人に属す男ばかりを愛してしまう末妹、完璧ともいえる家庭に背を向け野菜づくりに安らぎを見いだす兄、そして戦争時代の心の痛みと二人の妻への思いを抱え、子や孫を見守る父。それぞれの世代の、抱える罪悪感がこの小説の最大のスパイスだ。今後の作品もかなり期待大。ちなみに本誌で北上氏が帯のコピーをほめていたが、わたしは読んだ後ではむしろ背の部分の「家族だからさびしい。他人だからせつない。」のほうにぐぐっときてしまいました。どちらにせよ、この帯コピーをつくったひとはすばらしいってことですね。
(本の雑誌/博報堂より)」
コメント
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