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オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「お勝手のあん」シリーズ六、七、八巻 柴田よしき著

2025年01月21日 18時52分21秒 | 読書
「お勝手のあん」シリーズ六、七、八巻
柴田よしき著


「あんの信じるもの」
颶風(ぐふう)の被害から建て替えられた「紅屋」は、お勝手も新しくなった上に、やすのための部屋も作られた。
そしてお勝手で働く新しい小僧として、とめ吉が加わった。
料理人としての立場に緊張しながら、やすは期待に胸を膨らませつつ、お小夜さまと清兵衛さまに工夫を凝らした料理を考える。
しかし順調に見えた「紅屋」に対する何者かの嫌がらせがとめ吉を襲う。
一方、江戸で知り合った山路一郎とやすとの関わりにも新た な進展が………。
大好評お勝手のあんシリーズ第六弾!


「あんの明日」
一人前の料理人として歩み始めたおやす。彼女の前には見慣れぬ食材への挑戦、調理場での出会いなど新しい出来事が次々と起こっていく。
そんな日々の中、料理に興味を持ち始めたとめ吉と二人で考え出した料理は紅屋の新たな名物となってゆく。
一方、とめ吉に嫌がらせをした男がお縄になったことでおやすは若女将であるおゆうから相模屋の女郎・桔梗との意外な秘密を聞かされる。
そして山路一郎から想いを告げられ、おやすは一つの決心を固めるのだが…………。
大好評お勝手のあんシリーズ第七弾!


「あんとほうき星」
紅屋から平蔵が去ったことで、安政五年はおやすにとって忙しい日々が続く年となった。品川に腕の良い女料理人がいるとの
噂が広まっていく中で、御殿山の宴に出した、おやすが考案した花見弁当は江戸中の話題となる。
そんな多忙な中、おやすは、 かつて紅屋で小僧として働いていたが、武家に養子入りして立派な若侍姿となった勘平との再会を果たしていた。
思わぬ嬉しさに心満たされる一方、疫病が江戸に蔓延し始めて品川にも 影を落とし、とめ吉も病に倒れてしまう………。
待望のシリーズ 第八弾!

「芽吹き長屋仕合せ帖 ご縁の糸」志川節子著

2025年01月21日 18時20分22秒 | 読書
「芽吹き長屋仕合せ帖
ご縁の糸」志川節子著



不貞を疑われて妻の座を追われ、独り住むことになった日本橋の芽吹長屋で、おえんはふとしたことから男女の縁を取り持つことになる。
嫁き遅れた一人娘と絵の道をあきらめた男、ひどく毛深い侍と若い娘、老いらくの恋。
遠慮のない長屋のつきあいにもなじむ頃、おえんの耳に息子の心配な噂が入ってくる………。
人びとの悲しみと幸せを描く時代小説。

「結び屋おえん 糸を手繰れば」改題。
(裏表紙の解説文)

お嬢さん育ちが長屋住まいとなり、市井の人々と交わって生活するうちに世間が拓けたのね。

著者は島根県出身者とのこと。

「紫のアリス」ほか柴田よしき著作を三冊

2025年01月11日 10時27分26秒 | 読書
柴田よしきの著作を三冊

「紫のアリス」

人生最悪の日──不倫を清算し、 結婚の夢を捨てた紗季が会社を辞めた日、夜の公園で見たのは男の変死体と「不思議の国のアリス」のウサギ。
引っ越したマンションで隣人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。
不思議の迷宮で、十重二十重のトリックにがんじがらめの紗季が辿りついたのは?
解説・西澤保彦
(裏表紙の解説文)


「あんのまごころ」お勝手のあん四


品川宿の宿屋「紅屋」では、おやすが見習いから、台所付きの 女中として正式に雇われることとなり、わずかばかりだがお給金ももらえるようになった。
最近は煮物も教えてもらえるようになり、また「十草屋」に嫁いだ仲良しのお小夜さまが、みずから料理して旦那さまに食べてもらえる献立など、毎日料理のことを考えている。
そんななか、おしげさんからおちよの腹にやや子がいることを聞いていたおやすは、日に日に元気がなくなっていくおちよの本音に気づきはじめて──。
大好評「お勝手のあん」シリーズ、待望の第四弾!
(裏表紙の解説文)


「あんの夢」お勝手のあん五

安政の大地震から一年も経たず、颶風(ぐふう)の高波に品川の街は呑みこまれてしまった。
品川宿の宿屋「紅屋」も、かろうじて 建ってはいたが、一階はすべて水に浸かり、二階は強風で屋根 も壁も壊れて使い物にならなかった……。
紅屋は建て替えのため二ヶ月の休業が決まり、その間、やすは政さんの親戚であるおくまさんから紹介された深川の煮売屋へ、年内いっぱい料理修業にでることに──。
大好評「お勝手のあん」シリーズ、 待望の第五弾!
(裏表紙の解説文)




「大きな音が聞こえるか」坂木司著

2025年01月10日 23時12分00秒 | 読書
「大きな音が聞こえるか」坂木司著


退屈な毎日を持て余す高1の泳(えい)。
サーフィンをしている瞬間だけ は、全てを忘れられる気がした。
そんなある日、泳は“終わらな い波〝ポロロッカ〟の存在を知る。
「この波に乗ってみたい──」。
こみ上げる想いに、泳はアマゾ ン行きを決意する。
アルバイトや両親の説得を経て、退屈な日常が動き出す。
降り立った異国で出会ったのは、様々な価値観と強烈な個性を持った人々。
泳はもがきながらも、少しずつ成長していき……。
解説・瀧井朝世
(裏表紙の解説文)


文庫で2センチの厚さに、何度か手にとっては棚に戻した本。
毎日治療に通うのだから、待ち時間に読み通すかな?と昨年末に借りてきた。
が、泳の成長に目が離せなくて思ったより早く読み終えてしまった。
資金作りに始めたバイトで様々な年代の人と関わり、
ブラジルでは日系人家庭に泊まらせてもらい、
ポロロッカでCMを撮影するチームの船に同乗させてもらい、
様々な人種に交わって机上では学べない勉強をする。
終わらない波と聞いてポロロッカに乗りに来たけど、それでさえ終わりは来る。
行きと同じく帰りも幾度も乗り換えて日本へ。
家に帰って両親の見せる反応に戸惑う泳。
「男の子は外に出すべきね」とつぶやく母。
そだね、昔から他人の釜の飯を喰うって言うもんね。
学校で学ぶだけが勉強ではない。

高卒で二年四ヶ月、住み込みのお手伝いさんを経験したオカン。
当時はしんどかったけど、今となれば面白い経験だったと思うのです。
スケールは全然違うけどね(テヘへ)