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オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「出絞と花かんざし」

2025年02月10日 13時41分54秒 | 読書
「出絞(でしぼ)と花かんざし」佐伯泰英著



京北山の北山杉の里・雲ヶ畑(くもがばた)で、六歳のかえでは母を知らず、父の岩男、犬のヤマと共に暮らしていた。
従兄の萬吉に連れられ、京見峠(きょうみとうげ)へ遠出したかえでは、ある人物と運命的な出会いを果たす。
京に出たい ───芽生えたその思いが、かえでの生き方を変えていく。
母のこと、将来のことに悩みながら、道を切り拓いていく少女を待つものとは。
光あふれる、爽やかな物語。

幼くても芯の通った真っ直ぐな二人の成長は、下世話なオババだって応援したくなる。

佐伯泰英は「酔いどれ小籐次」のシリーズが面白くて夢中で読んだな。


お勝手のあんシリーズ、九と十

2025年02月10日 13時32分23秒 | 読書
お勝手のあんシリーズ二冊
柴田よしき著
「別れの季節」


政一が献立帖作りに取り掛かり始めた。
おやすの絵も使われて、紅屋の記録になるという。
料理の道に邁進する日々。
そうして正月も過ぎた折、お小夜から文が届く。
里帰りをするのだが、その時におやすと人知れずに会いたいという。
息子が病弱で苦労していると聞いていたおやすは不安を覚え………。
開国をしたことで外つ国の話題が多くなり、料理人として新しい料理がもたらされることに胸躍りながらも、戊午の大獄は世相に暗い影を落とし、次第におやすの運命にも関わるようになってくる。
待望のシリーズ第九弾!


「あらたなる日々」



ご大老である井伊さまについての不穏な噂が流れる三月の春、
おやすは奉公人ではなく料理人として紅屋に雇われる身となった。
住み込みからおしげが暮らす長屋への引っ越しで始まった新しい日々は、何もかもが初めてで戸惑いを隠せない。
そんな折、大旦那さまのご隠居祝いの宴で、おやすの料理人としてのお披露目を行うための準備も佳境に入る。
政一の手助けなく一人で料理の献立を考える最中、大旦那さまはおやすの腕を示すため、招待したお客にある趣向を準備するのだが ・・・・・・。
暗くなる時代の中で、料理人として精一杯生きる女性を描く大好評シリーズ、第十弾!




「異邦人(いりびと)」原田マハ著

2025年02月04日 09時24分01秒 | 読書
「異邦人(いりびと)」原田マハ著



「美」は魔物──。
たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。
妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。
強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。
彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。
(裏表紙の解説文)

読み始めは一輝が主と思った。
妻の菜穂のお嬢さんぶり(?)に反感を持っていた。
違ってたなあ。
美術はまるっきり分からないので、作中の名前や作品をググりながら読み進めた一冊。
解説を読んでなるほど!と思った。
京都を舞台にした小説を書くにあたってお手本にした作品があったのね。
ここで書くとネタバレになるから作品名は書かないけど、映画化もされている本です。



「風味さんのカメラ日和」柴田よしき著

2025年01月31日 09時11分00秒 | 読書
「風味さんのカメラ日和」柴田よしき著



東京を離れ洋菓子屋を営む実家に戻った風味は、幼馴染の頼みでカメラ講座に通うことに。
いつも写真がボケてしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性などが集う中、講師の知念大輔は、カメラマンを挫折した天然なイケメン。
だが、彼はレンズを通して受講生の心を癒していく。
カメラ撮影用語解説もついた文庫書き下ろし。
(裏表紙の解説文)


オカンは見たものを写しておきたい気持ちだけでカメラを向けている。
構図や背景とか、あまり考えなしだったな。
撮影はオートしか使わんし…。
ちょっと設定をいじってみたい気もしたけど、今更って気もする。
カメラって(それに限らず)奥が深いだもの。
結局、横着もんなんだ。
(コレモイマサラ)





「銀座四方堂文具店Ⅳ」上田健次著

2025年01月24日 15時55分43秒 | 読書
「銀座四方堂文具店Ⅳ」上田健次著


威風堂々とした佇まいで、昔ながらの銀座の息づかいを今に残す貴重な文房具店「四宝堂」。
高級なものから手ごろなものまで数多くの文房具を取り扱うこの店には、今日も様々なお客が訪れる──。
血のつながらない娘の婚約祝いに何を贈ればよいか悩む父親に、数十年ぶりの来店を懐かしむ女性など。
ミステリアスな若き店主の宝田硯(けん)が、十人十色の想いを持つお客たちを優しくもてなしていく。
喫茶店「ほゝづゑ」の看板娘・良子の両親の出会いも明かされ、良子のお見合い話を知った硯の心境からも目が離せない。
既刊全巻・重版出来、大好評シリーズ待望の第4弾!
(裏表紙の紹介文)

入院時に映画化された八犬伝を含め本を何冊か買ってきてもらった。
その中に四方堂の一巻目があり、気に入って続編も読みました。
そして今回は第四巻を読了。
いよいよ硯ちゃんは良子ちゃんに……
しかも良子ちゃんのパパに後押しされる形とは🤗

心温まる物語もさることながら二人の行く末を歯噛みしながら見ている近所のオバチャン……
いやオバアチャンとして見守っていたのはこのワタシです。