ナイロビの蜂 （ 試写会 ）

『ナイロビの蜂』

きっかけは、妻の死。
たどり着いたのは、妻の愛。
壮大なアフリカの大地を舞台に、喪失感の只中に満ちてくる愛の奇跡


０６/０４/２２


はっきり言って、微妙なのです。
予告編を観て、観てみたいなと興味が湧いた作品。
サスペンス要素を含んだラブストーリーだと思ってました。
見事に裏切られた感じです。
ラブストーリーと思って観に行ったら大間違い！
予備知識を入れて行った方がいいかも・・・？
≫≫　公式サイト

キャッチコピーは「きっかけは、妻の死。たどり着いたのは、妻の愛。」
とうたってるし、
チラシやポスターには、その愛の結末に全世界が絶賛し涙したと
夫婦愛についての感動のコメントが載せられている。
だが・・・
確かにラブストーリーには違いないとは思うが、
ＬＯＶＥは夫婦愛のＬＯＶＥだけではなく、
人間に対する愛、ＬＯＶＥ＝ＰＥＡＣＥ＆ＬＯＶＥだった。

この映画の原題は『 Ｔｈｅ Ｃｏｎｓｔａｎｔ Ｇａｒｄｅｎｅｒ 』なのに
何故『ナイロビの蜂』になったのか・・・？
私は原題の方が合ってるような気がするが、
ナイロビと言うアフリカの大地と蜂を強調したかったんだろうな～・・・？

この映画の根底に流れるものは・・・
飢餓の撲滅などの人類愛ではないかと思う。

軽い気持ちで観に行ったのに、観終わった後はズーンと心が重く
複雑な思いで出てきました。
感想の記事をアップしなければと思いながらも、
なんと書いたらいいのか・・・考えもまとまらず２日経ってしまいました。

最近は、こう言う思いテーマの作品が多いですね？
平和な文明社会で生活してると、見過ごしてしまいそうな、
知らずにいればそのまま知らないままで終わってしまうんじゃないかと、
でも、世界のどこかでは飢えや病気に苦しむ人々がいる。

レイチェル・ワイズ演ずるテッサにはモデルとなる実在する人物がいたそうです。
「知らない」「よその国の出来事だ」で済ませることなく、
少しでも多くの人に実情を知ってもらい、関心を持ってもらいたいですね。
色々と考えさせられ、また、あとからじわじわと感じてくる映画でした。



「知のはてで、やっと君に帰る」・・・
ラストシーンの広大な湖は息を飲むほど美しく、
流れる音楽もとても素晴らしかったです。