おまけの人生・・・

無理なくボチボチやって行きます・・・(;^_^A

おとながい・・・?

2009-11-07 19:33:41 | 日記
母がよく着物を着ていたせいか、子どもの頃から着物を見るのが好きで、
呉服屋さんが反物を持って来た時は、母の側でよく眺めていました。
成人してからは、母の着物が私に回ってくると理解して、
呉服屋さんが来た時は、柄を見て選ぶ母の側から私の好みを言ったりしていました。

独身の頃は、30過ぎたら着物を着こなせるいい女になりたいと思っていたけど、
現実はそうも行かず、30台は子育てに追い回され、着物を着るどころではなく、
せいぜい入学式・卒業式にしか着ることができませんでした。

先日の娘の結婚式で留袖を着て、着物を着たいと言う気持ちに火がついて、
母の留袖を私の寸法に治してもらったのをきっかけに懇意になった呉服屋さんに
通うようになりました。

呉服屋さんから届く招待状の展示会に2度ほど行きました。
見ると欲しくなります、、、。
行くと危険だということが分かっていながら「見るだけでもいいですよ」
と言う甘い言葉に誘われてついつい行ってしまいました。
1回目はついつい業者さんの口車に乗せられ、購入契約まで行ったものの、
あまりにもの分割手数料の金利の高さにクーリングオフしました。
(でもすっごい素敵な着物で欲しかった、、、。)

それで着物欲しい熱にすっかりとりつかれてしまい、
母の留袖を直す相談に行った時に、見せられた紬の反物が凄く素敵で、
合わせてもらった時には鳥肌が立ってしまうほどだったのですが、
娘の結婚式で何かと物入りだから欲しいけど買えないと断ったものの、
どうしても欲しくて、結婚式が終わって落ち着いてから決意して行ったら、
「こんな大島はもう二度とは手に入らない」と大島の反物を出され、
「あの紬を買うつもりで来たのに」と言うと、
「あれはもうQchan様の物ですから、いつでもQchan様のご都合のいい時に買ってください。
でも、これはこの大島のキャンペーンの期間中だけの物で、
終ったら返さなくてはならないから二度とは手に入らないし、これはお勧めです」
と言われてその気になって大島を買ってしまいました。(のが、7月の話です)

出来上がった大島は多色使いだけあって本当に素敵でした。
着る時のシュッシュッと言う衣擦れの音が何とも言えず心地よく、
軽くて着心地も最高で友達からも素敵だと褒められて嬉しかった!

2回目の展示会は、「今度こそ買わないぞ!」と意を決して行ったのですが、
ぐるっと一回りするまでは、ほんとに見て楽しむだけで、
「欲しい!」と思う物は見当たりませんでした。

が・・・

見ていなかったコーナーへ行くために、一度見たところを引き返そうとした時に、
とある作家さんがたたんでいた着物を見て、思わず「それ素敵!」と足が止まってしまった、、、。

それを聞いた作家さんは「悪いことは言われへんけど、これはよう勧めん、
自分が作っといてこんなこと言うのもおかしいけど、これは止めとき、
何でよう勧めんか言うたらな、これはいっぺん見たら覚えられる着物やからなんや。
他の着物は帯変えたら表情変わるけど、これはどんなに帯変えてもおんなじ着物や。
そやから、よう勧められんのや。
丹精籠めて作った着物やから、素敵や言うてくれたのはほんまに嬉しいけど、
これ着るのはちょっと難しいと思うわ~」と珍しいお言葉

「そうなんだ~、でも素敵」と言うと、
「まぁ、勧めはせんけど、特に大島とか紬着てるような人にはこれは訪問着やさかい、
余計によう勧めんけど、ちょっと当てるだけ当ててみるか?」と言って
「わしは着せるのは下手なんやけどなぁ~」と言いながら、作家さん自ら着せてくれた。

ところが、実際に羽織ってみると、これがまた素敵で、
「勧められない」と言っていた作家さんも思わずビックリして
「いや、あんた似合うなぁ~、これが着れる人がおるとはビックリしたわ~」
と自分でも意外そうにうなりながらの発言

一目惚れってこのことを言うんでしょうか・・・?
勧められて素敵だと思う物はあっても、自分で「これ素敵!」と思うのは初めて・・・
だけど、先日買った大島の払いもまだ終ってないし、素敵だけど手が出せないと断り、
後ろ髪惹かれる思いでその場を立ち去り、見てなかったコーナーへ向かったものの、
諦めきれずにもう一度その着物を羽織ってみて、ため息をついていたら、
私が支払いができずに悩んでいることを知っている担当の人が、色々と考えてくれて、
一生懸命計算してくれて、その頃にはもう頭の中が金銭感覚が麻痺してしまい、
「金利が高かろうがどうしようが、もうどうにでもなれ~!」状態で
いつの間にやらドロドロとローン地獄にはまってしまいました、、、。

仕立てあがって届くまでは、買わなきゃよかったかと、ちょっと後悔もしましたが、
届いた着物を見て、やっぱり素敵だと、ローンに追われようとも後悔したことを
忘れることにしました。

そして、それだけではなく、しまってあった母の着物を全て寸法直しに出しました。
全て頭金しか払っておらず、合算すると果たしてどれだけの請求額になるのか
(パソコンも私の金欠病を知っているのか変換したら請求が苦になった
あなおそろしや~~~~~・・・

買え、買えと勧める呉服屋さんでないだけに、
すっかりその気にさせてしまう話術のうまさなのか、
私はいつもネギをしょって行っているようなもんだなぁ~・・・(苦笑)


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2 コメント

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運命の出会い? (しんちゃん)
2009-11-08 05:19:04
 てかさ・・・
やはり「常人」とは違うQちゃんの容姿なんだね(爆)

 で、やっぱ作家さんは関西のお方?(笑)
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そう! (Qchan)
2009-11-09 09:05:13
しんちゃん
あとからきれいに着付けをやってくれた着物コーディネーターさんが
「これは運命の出会いかもしれませんよ」と言っていました。
作家さんは京都の方で「あんた変わりもんやろ?」って言われたから
常人ではないのでしょうね・・・(苦笑)
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