つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」鑑賞記

2009-03-16 22:46:21 | 堺雅人さん
(注意!)少しネタバレするところがあります。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」観てまいりました。
本当は先週観に行こうとしていたのですが、突然個人的トラブルが発生し敢え無く断念。
個人的トラブル・・・とは、実は観に行く前に図書館に立ち寄ったのですが
そこの駅を降りたところで定期券を落としてしまって(恥)
疲れが溜まっていてボーっとしてしまったのかもしれません。
幸いなことに拾った方が駅に届けてくださったおかげで、翌日無事手元へ戻り、
(世知辛い世の中だけど捨てたもんじゃないな、と思いましたね)
今日、リベンジの意味も込めて嬉々として映画館へ足を運んだのでした。

閑話休題。感想。
面白かったです!本当に!
救急患者のたらいまわしや営利優先の医療に対するメッセージ性が感じられながらも、笑いがあり、
ストーリーもうまくまとまっていました。
以前、このブログでも書いたのですが(2/15「ジェネラル・ルージュの凱旋」)
撮影から公開までかなり短期間勝負の作品だったので、正直言うと
作品の出来はどうだろう?と心配していたのです。
「やっつけ仕事になってないかしら・・・」と。
ところがどっこい。
逆に短時間だったからこそ、各キャストの迷いのないというか真っ直ぐな演技が光り、
観客側にまで真っ直ぐ届いてきました。
前作「チーム・バチスタの栄光」は少し前にTVで観たのですが
ドラマ版の方への思い入れが強く、映画版にはあまり面白味を感じなかったのです。
そんなこともあり、今回の「ジェネラル~」がより一層面白く感じられたのかもしれません。

業者との癒着を告発される救急医療センター長を演じる、堺雅人さん。
今回も「クロか?シロか?」と言われる役どころで、堺さんの演技力が存分に発揮できる配役です。
冷静沈着で救急医療のエキスパートだけど、どこか心にザラザラとした部分を持っている速水。
救急に対する思い入れは誰にも負けないのだが、自分の意思を貫く性格ゆえに院内に敵が多い。
器用そうに見えるけど実は不器用な速水を、乾いた演技で見せてくれました。
本当に巧みな演技ですね。
観ていて飽きないというか、作品ごとに新鮮なイメージを感じさせてくれる俳優さんなんですよね。

速水は始終、口にチュッパチャップスを入れているんですが
相当甘党と思われます。
灰皿にはチュッパチャップスの棒がぎっしり・・・(笑)
これは「3歳児と変わらない」面を表現しているのか、
それともチュッパチャップス依存=精神的不安定を意味しているのか?
なんて色々考えながら観ていました。

阿部寛さんの白鳥は、「傲慢役人」が前面に押し出されていますね。
TV版の仲村トオルさんの方がキャラとしては際立っていました。
「グッチ~」という口癖も印象的で、彼の人間性が感じられたのですが、
阿部さんの白鳥からは、あまり人間臭さが感じられないかな、と。
でも小児病棟で子供たちから「ガリバー!!」呼ばわりされたときの薀蓄は良かったですね。
車椅子のドライビンクテクニックには目を見張るものがありました。

映画全体としては、それほど文句はありませんが
速水のエンディングは・・・いただけませんね!ファンとしては!
何か、ベタすぎますよね!
私だったら・・・
(↓観ていないかたはご注意!)

速水:「寒いところは苦手なんだ」
花房:「・・・」おもむろに口紅を差し出す。
速水:「・・・??」
花房:「これからは、ご自分で(どうぞ)」と言って微笑みながら去る。
花房の後姿を見送る速水。おもむろにチュッパチャップスを取り出し、食べる。
その頭上にヘリの音が。

こんな脚本にするんですが。
とにかくあのベタなエンディングは納得いかないですね。

そうそう。「ジェネラル・ルージュ」って言い難いですね。
「ジェネラル」って何度か言ってみないとうまく言えません。私、滑舌悪いので(汗)

観に行っていない方は、是非!

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2 コメント

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速水のエンディング (俵屋)
2009-03-17 01:39:21
いきなり失礼します。
原作の速水と花房のくだりはもっとベタですよw
是非、ご一読ください。
堺さんでは、原作ほどベタにするとちょっと
照れ臭いので、あれでいいかな、と思ったクチです。
返信する
俵屋さんへ (moco)
2009-03-17 23:41:37
はじめまして!!
コメントありがとうございます。
原作がもっとベタだったとは・・・
想像するのもコワいです(笑)
なるほど、原作を基準にするとあのエンディングは妥当なところなのですね。

私は映画を観る時、事前に原作を読まない派なので、
これでようやく原作に手をつけることができます!
貴重なお話、ありがとうございました!

また遊びにいらしてくださいね。
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