つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

「美女と野獣」観劇記 8/27

2009-09-13 23:54:17 | 感激!観劇!
2009年8月27日 13:00開演 京都劇場

ビースト:佐野正幸  ベル:鳥原如未
モリース:松下武史  ガストン:野中万寿夫
ルミエール:百々義則  ルフウ:遊佐真一
コッグスワース:青羽 剛  ミセス・ポット:折笠里佳子
タンス夫人:倉斗絢子  バベット:有永美奈子
ムッシュー・ダルク:川原信弘  チップ:川良美由紀

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先日、頑張ってアップすべく書いていたところ
途中でデータが飛んでしまうという悲惨なアクシデントに見舞われました(泣)
さらに、ベルのキャスト変更もあり、かなり古いレポになりましたが、どうぞご勘弁を。

キャストの感想から。
●鳥原ベル
鳥原さんがベルに抜擢されて数日後の観劇となったので、
どんな感じの方なのかドキドキしながら劇場に入りました。
鳥原ベルの第一声を聴いた時の正直な感想は
「声、太っ!!」でした。
「♪みんな~ しあわせなまち~~♪」の歌い出しが低音から始まるため、
想像以上に太いお声に感じたんです。
第一声を聴いた時、タカラヅカ時代の鳥原さんはきっと男役だったに違いない!と
確信したほどです。(私の勝手な憶測なので、違うかも)
メイクされるとキリリとしたお顔になり、あれで短い髪型だったら
まさに男役だなぁとも感じました。
お声の太さが気になったのは最初だけで、その後大半はキレイな高音で歌い上げられました。
CD版の野村ベルの声に非常に似ているところもありましたね。

全体的にお手本どおりに美しく歌い上げ、演技されていたかな、という感じです。
優等生的のような演技だな、とも思いました。
今後「お手本どおり」感が抜け、ベルを自分のものにできた時、
さらにステキなベルになるのではないでしょうか。

●佐野ビースト
拝見するのは4年ぶり!
さすがベテランですね!どっしりと地に着いた安定感のある演技で観客の笑いを
しっかり取られていました。癇癪癖を出すまいと必死にこらえているところが
非常に巧かった!観ているこちらまで、つい一緒に「うううっ・・・」とこらえてしまうほど。
コミカルな演技も非常にお上手でした。
歌も素晴らしかったです!喉から気持ちも一緒に搾り出すように歌い上げる
「愛せぬならば」は圧巻でした。1幕ラストのナンバーですが、
聴き終わった後、あまりの素晴らしさに脱力してしまったほどです。
気持ちが歌にギュッと凝縮されていて、こちらにまでしっかり伝わってきました。
歌、演技ともに円熟味を帯びた佐野さんですが、
バルコニーに飛び乗るところが、少ししんどそうな感じでした。
王子様になったところも爽やかではありましたが、年齢には勝てないかなぁ・・・と。
初見のお客さんからは「ガストンのほうがカッコイイ」との声もあったのですが?!
そう見えるんでしょうか。(個人的には??ですが)

●野中ガストン
私は「夢から醒めた夢」のヤクザでしか野中さんを拝見したことがないので、
ガストンの扮装をしているのに、どうしてもヤクザにしか見えなくて。
心の中で「ガストンだ、ガストンだ」と言い聞かせながら観ておりました。
そう、ひとつ気になったことが。
ガストンの着ている上着(ベルトでウェストを絞っている)が、動いている間に
上がってきてしまうようで、ことあるごとに裾を引っ張っていたのが
個人的に気になりました。
歌はさすが!巧く聴かせてくださいました。
でも、ヤクザにに見えてしまうんですよね。
もっと悪どく演じられても良いのではないかと感じました。

●百々ルミエール
冷静に「ビー・アワ・ゲスト」を聴くと、もう少し歌唱力があるといいなぁと感じました。
「55ステップス」やCDの下村ルミエールを頻繁に聴いて慣れてしまったもので、
少し物足りなさを感じました。
浮気者というより、「いい人」色が前面に出ていたルミエールでした。
ほんわかしていて私は好きです。

●青羽コッグスワース
相変わらず威厳のない執事ですが、そこがまたかわいらしい。
ルミエールといると、漫才コンビのような雰囲気で大変微笑ましかったですが、
実際は勤勉実直なコッグスワースと、お調子者のルミエールという
正反対の性格の二人なんでしょうが、こういうほのぼのコンビでも良いかなと思います。
ベルを連れて楽しそうにお城を案内しているところがかわいいです。

●折笠ミセス・ポット
可もなく不可もなく、という感じでしょうか。
もう少しどっしりとした、お母さん的な雰囲気があればさらに良いと感じました。

●倉斗タンス夫人
新しくキャスティングされた方のようです。
出番の少ないタンス夫人は、登場シーンでしっかりキャラのアピールをする必要が
あると思うのですが、倉斗さんはアピール度が少なかった気がします。
前回観た秋山知子さんのタンス夫人のほうが、存在感たっぷりだったなぁ。
これから、というところでしょうか。

今回、初めて気づいたのですが
この作品の舞台の額縁(であっているでしょうか?)にはバラの模様が施されているんですね。
それと、「ビー・アワ・ゲスト」に登場してくるお皿の裏にも
しっかりと一輪のバラが描かれているということも。
慣れてきたのか、細かいところにも目を向けられるようになりました。

それにしても、ビーストから王子に変わるところやチップが登場するところは
目を凝らして見ても、どうなっているのか全く分かりません。
チップは、よくある手品のトリックなんでしょうか?