2月18日 京都劇場 13:30開演
ピコ: 吉沢梨絵 マコ: 苫田亜沙子
マコの母: 白木美貴子 メソ: 飯村和也
デビル: 道口瑞之 エンジェル: 藤原大輔
ヤクザ: 野中万寿夫 暴走族: 韓 盛治 部長: 田中廣臣
老人: 維田修二 老婦人: 丹 靖子
夢の配達人: 天野陽一
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早いもので、前回の「夢から醒めた夢」京都公演から約2年半・・・
時が経つのは早いものです。
パッと見、キャストはそれほど変わってないように見えますが、
老人役に立岡晃さんのお名前がないのは本当に悲しいですね。
立岡さんは昨年お亡くなりになりましたが、
今日、劇場前でロビーパフォーマンスのおじいさんを見かけ、思わず
「立岡さん?!」なんて思ってしまいました。
2年半前に観た時は、観るもの全てが初めてでかなりはしゃいでいましたが
私にとっては再演なので結構冷静に観てきました。
・・・がやはり始終泣かされっぱなしでしたね。
涙はとめどなく出るわ、鼻水は出るわで大変でした。
お隣の方も号泣されていたようで、鼻をかんでおられました。
あの作品は涙なくしては観られませんね。
それではキャストの方々の感想を。気になった方をピックアップします。
ピコの吉沢さん。
相変わらずかわいい方ですね。以前はピコにキャスティングされて
それほど経っていなかったようだったので、ある意味初々しいピコでしたが、
いや~、もう貫禄の入った(?!)演技、歌でした。
決して以前が未熟だったというわけではないですが、観ていてそういう印象を感じましたね。
これまで出演されてきた数々の作品を通じて成長された証拠だと思います。
そういえば、ラストの歌い方が変わってましたね。
マコの母の白木さん。
この作品のみに出演される方なのか、四季では初めて見るお名前です。
これまで四季以外のミュージカル作品に出演されてきた方のようですが、
歌も素敵でしたし、スラリとした容姿も相まって
「理想の母親」と感じられる爽やかな印象を受けました。
特に、歌が巧かった!!
マコの母って結構声楽系の役者さんがキャスティングされますが、
白木さんは声楽系ではない(と思われる)ものの、CDの早水小夜子さんに
負けず劣らずの歌い方で、心に響いてきました。
今まで観たマコの母では一番だと思います!
デビルの道口さん。
「ユタ~」のヒノデロが非常に印象的だった道口さん。
大変芸達者な方なので、かなり期待して観ました。
思っていたとおりお上手でしたが、川原洋一郎さんで慣れてしまっていたのか
少しインパクトが弱いかな、と思いました。
道口さんはほっそりされているので、オカマのデビルにそれほど違和感がないんですよね。
逆にガッシリされている川原さんのデビルには、
「あの顔、体型でオカマって!!(笑)」という意外性を感じたというか
そこに面白みがあったのだと思うのです。
霊界空港の中で、デビルだけ噛み合っていないなと感じるところもありました。
これから演技を重ねていくごとに良くなっていくのではないでしょうか。
そういえば、道口さんってCDではメソを演じられてたんですよね。
それが年を経てデビルとは。面白いステップアップですね。
私は道口さんで夢の配達人を見てみたい!と思うんです。
配達人もきっと合うと思うんですが。ベタなデビルより良いかもしれません。
メソの飯村さん。
近頃の飯村さんは「ライオンキング」シンバを演じておられるようで、
見た目が以前よりガッシリされた感じがしました。
お顔も凛々しくなっていましたが、ナイーブさは健在?でした。
前回までメソが死んだ理由は「大学受験に落ちて自殺」となっていましたが、
今回から「いじめを苦に自殺」に変わりましたね。
ま、確かに今は「大学全入時代」なんて言われ、高望みをしなければ
どこかの大学には入れる時代ですから、受験に落ちて自殺というのは
理由としては説得力に欠けますね。
それと、メソのダンス(の振付)ってちょっとなぁ・・
と思ってしまうのは私だけでしょうか?
夢の配達人の天野陽一さん。
12月に観た「オペラ座~」ラウル以来、2度目の拝見となりました。
天野さんって・・・お笑い芸人の狩野英孝さんに似てませんか?
実は「オペラ座~」の時にも「誰かに似てる」と思ったのですが、今日確信しました。
天野さんは狩野英孝に似ている!
ま、それはいいとして。
声の大きい方ですね。良いお声をされていますが、ちょっと力みすぎかな、と。
肩の力が抜けるといい感じになると思いました。
「夢の配達人」は舞台=夢を客観的に見つめる立場なので、
台詞回しももう少しあっさりしていて良いのではないかと思いました。
それとオープニングの長台詞も、全体的な流れで観客に聞かせてほしいなと。
あの部分はメッセージ性が強い分、かなり難易度が高い台詞なのかもしれませんね。
気になったキャストの感想でした。
全体的な感想は、また後日。