つれづれすけっち

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「エリザベート」観劇記 1/30(その1)

2009-02-02 12:32:27 | 感激!観劇!
2009年1月30日 13:00開演 梅田芸術劇場

エリザベート:朝海ひかる トート:武田真治
ルキーニ:高島政宏 フランツ・ヨーゼフ:鈴木綜馬
マックス:村井国夫 ゾフィー:初風諄 ルドルフ:伊礼彼方
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今日は「エリザベート」大千秋楽ですね。

先日、2回目、そして私にはラストとなる「エリザベート」観てまいりました。
今回はエリザベート、トートともに初見の朝海&武田コンビ。

正直言って、このお二人にはあまり期待をせず観にいったのです。私。
職場にいるタカラヅカ好きの同僚から事前に
「朝海さん(のエリザ)はあまり歌がうまくなかった」なんて話を聞いていたこともあり、
あまり良くない先入観を持って観たのですが・・・
いや~、お二人ともかなり良かったです!!
こんな感想が言えるとは自分自身思いもよらなかったですね。

まず、エリザベートの朝海さん。
とにかく「美しかった」ということが印象に残った方でした。
それがただ美しいだけでなく、エリザベートの気品というか存在感、オーラを
たっぷりまとった圧倒的な美しさを放っておられたのです。
これには、参りましたね。
いつもは外見が良くても、演技力や歌唱力が伴ってなければ満足しない私なのですが、
歌唱、演技ともに頑張っておられたので、こんなに良い感想を持っているのかもしれません。
やはり歌唱に関しては、音を外されるところがあり、地声から裏声に変わるところでは
違和感を感じたりもしましたが、ここ!という「聞かせどころ」を掴んで
確実に歌っておられたので、聞いている側としてもかなり満足を感じることが
できたのでは?と思います。

演技面に関しては、「一路真輝型(?)」を踏襲していたような気がします。
型、なんていうと語弊があるかもしれませんが
前回観た時、涼風さんに感じた違和感は感じられませんでした。
涼風さんは涼風「オリジナル」エリザベートを作り上げられていたのだと思います。
で、保守的な私にはちょっと受け入れがたいところがあったのですが
朝海さんには、それがなかった。ということは一路さんの演技を参考にして
演じられているのではないか?という考えに至ったのです。

トートの武田さん。
もともと端正な顔立ちなので、トート向きだとは思っていましたが、かなりハマってましたね。
まず武田トートを見てビックリ!
ものすごく胸、はだけてたんですけど・・・
これまでの内野トートなんて、かわいいものだったんだなぁと思えるほど。
私、男性の裸とか別に興味ないんですが、あまりの露出ぶりに
「胸の筋肉盛り上がってるよ。見られるから鍛えてるんだなぁ」と感心してしまいました。
セクシーというより「エロトート」のほうが近いかも。

でもこういうトート、いいと思います。
山口さんの偉大な神的なトートとは正反対で、黄泉の帝王というよりは
小悪魔と言ったほうが似合っているかもしれませんが、少なくとも人間には見えませんでした。
観客にそう思わせているのは、ビジュアルの助けもあるとは思いますが、
武田さんのナルシスト的な雰囲気、演技も相まってのものではないかと。
印象的だったは、手の動き。指先にまで神経を使っているなと感じました。
それがより一層、怪しげに見え、武田トートの個性となっていました。

歌唱面について。
最初、ゴンドラで登場する時の第一声を聞いて「声、高っ!」と思いました。
山口さんは低音の魅力たっぷりだし、内野さんも山口さんほどではないですが
落ち着いた声質だったため、高い声での歌い出しにはビックリしましたね。
最初は違和感を覚えましたが、聞いていくうちに慣れました(笑)
あと、ブレス(息継ぎ)が気になるなと。
昔からサックスを吹いておられ、音楽とは全く縁がない方でもないので、
音程もしっかりしておられました。少し音程がゆらぐところはありましたが。

そうそう、武田トートはメイクも印象的でしたね。
唇なんて銀色?っぽかったですから。
パンフレット見ていたら、武田さん専用のメイクさんがいたようです。
それと武田さん専用の靴製作担当も。
靴・・・って、シークレットシューズ?!なのでしょうか?
小柄な方で、しかもタカラヅカの元男役が相手なんですから、
シークレットシューズも致し方ないですよね。

長くなってしまいました。
その2へ続きます。