つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

ウィーンミュージカルコンサート レポート(その2)

2008-05-23 10:03:41 | 感激!観劇!
「エリザベート」からはプロローグを含め11曲披露。
プロローグはみなさんおなじみですが、
通常入る「なぜ、エリザベート皇后を殺したのだ!」等々台詞がない状態で、
インストゥルメンタルのみで聴くのは初めて。
「へ~、こんな音の動きしてるんだ」と興味深かったです。

「パパみたいに」はマジャーンさんがシシィ、アンドレさんがマックスを。
アンドレさん、旅に出かけるトランクを開けて鏡をのぞきながら
髪をといたり眉毛を整えたりしてましたが、
そこから何とマイクが出てきて(!)会場は笑いに包まれました。
若々しいマジャーンさんがキラキラと輝いてましたね。

「最後のダンス」ではトート風の濃いメークになってマテさん登場。
彼の放つセクシーで、ワイルドで危険なトートは最高ですね~~。
キレ系トートで熱唱されてました。
1年前の感動が再び・・・もうとろけそうでした。

「私だけに」も素晴らしかった!!
その1でも書きましたが、
あの神々しいほどに壮大な歌声は畏敬の念すら覚えます。
日本人俳優とはスケールが違います。
このことはマヤさん以外の4人にも当てはまるのですが。

そして「愛と死の輪舞」。
最初「愛と~」のイントロを聴いて「??変だなぁ」と思っていたら
マテさんが日本語で歌いながら登場するではありませんか!
いや~、ビックリしましたね。
お上手な日本語で歌っておられましたが、途中歌詞を忘れて
ドイツ語になってたり、歌詞がヘンになったりしたところもありましたが
客席に助けを求めるお茶目さを見せながらも、
最後はしっかり「♪アイト シノ ロンド~」と歌われてました。

「僕はママの鏡だから」「闇が広がる」。
ルドルフを歌うルカスさん。はかなさの感じられる
透き通った歌声がたまりませんでした。
マテさんのトートとの掛け合いも素晴らしかったです。

「夜のボート」。
マヤさんとアンドレさんのフランツ・ヨーゼフのナンバー。
アンドレさんは今回初来日ですが、ウィーンDVD版のフランツを
演じられていたんですよね。
素のアンドレさんは柔らかい感じのステキな男性でした。
二人のデュエットは心に染みましたね・・・涙なしには聴けませんでした。

そして「ヴェールが降りる」でラストを迎えました。

マヤさん、マテさん、ルカスさん、マジャーンさん、アンドレさんの
素晴らしいとしか言いようのない卓越した歌声と
珠玉のミュージカルナンバーをおいしいとこ取りで聴かせてくれた
ウィーンミュージカルコンサート。
13,000円とチケット代は高かったですが、
それに見合う内容だったのではないかと思います。
もう私、1部から始終泣きっぱなしでした。
歌詞が分からなくても、歌声が心に染みて自然と涙がこぼれる。
音楽には国境はない、というのはうそではありません。

ただ、残念だったのは客席がかなり空いていたこと。
1階席はセンターでも後方が空いていて、演者からすると
やる気が失せるのは・・・と心配してしまったほどでした。
やはり5作品中、3作品が関西では知られていないということと
(「ダンス~」も「レベッカ」も東京のみの公演なので)
チケット代の高さが観客の入らなかった原因かな、と思います。
会場はドラマシティでも良かったのではないでしょうか?

各作品のパートではあらすじを舞台後方のスクリーンに映し出したり
途中途中で、出演者のインタビューを交えたりと
歌だけにとどまらない演出でしたが、
各ナンバーを歌う際に詳細な歌詞を出したほうが
良かったのではないかと感じました。
特に馴染みのない1部は必要です。

マヤさんの壮大さに包まれ、マテさんのセクシーさにドキドキし、
ルカスさんの彫刻のような美しさに呆然とし
マジャーンさんの弾ける美しさに心引かれ
アンドレさんの渋さに酔いしれながら、
素晴らしい歌声に聴きほれることのできるめったにないコンサート、
行って損はないと思います。

こんなに書いても語り尽くせません。
とても充実した内容だったと思います。ちょっとほめすぎでしょうか?
決して梅芸の回し者ではございません。

行こうかどうか迷っておられる方は28日までありますので、是非!!