つれづれすけっち

ワタシらしく。 ワタシなりに。

「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-06-02 00:44:00 | 映画・ドラマ
ついに観て参りました。
感想は、う~~~ん・・・
実は途中ちょっと睡魔が・・・
私、映画や舞台では滅多なことでは寝ない人なんだけど!!どういうことだ?!

多分、原作を先に読んでいたのが原因。結末を知った状況で観ていたため、最初の部分から「あ、この人が犯人なんだよなぁ」なんて思いながら観ていたのだ。原作はあまりの面白さに2日ほどで一気に読破し、すっかりハマってしまったのだけれど、映画では原作で感じたスリル感があまり感じられなかった。決して映画が悪いのではなく、原作があまりにも面白すぎたからなのだと思う。原作を読んでいなければ、映画「ダ・ヴィンチ・コード」もきっと違う印象になっただろうなぁ。

キャストについて。
ラングドン役のトム・ハンクスってあんなに歳取ってたんだ・・・と驚き。でもいい歳の重ね方をしていて、とってもステキ。ソフィーのオドレイ・トトゥはあの「アメリ」のヒロインとは全くの別人!知性溢れ、芯の強い女性をしっかり演じてました。原作のイメージを全く崩しておらず、いいキャスティング。警部のジャン・レノはちょっと違うかな?私は、もっとどっしりとしていて眼光鋭いブルドッグ(?!)のような警部をイメージしていたから、思いの外あっさりな姿にガッカリ。原作でのラングドン達を追うしつこい姿が印象的だったのだが、そんな執念深さが映画では感じられなくて残念。あれだけビッグな俳優さんを使ったのだから、もうちょっとギラギラした警部にして、登場回数ももっと増やせばよかったのに。
ラングドンを助けるティービング役。誰が演じるのかなぁと興味津々だったが、映画を観ておぉ、この人か!とビックリ。「ロード・オブ・ザ・リング」の魔法使いではないか!(役名をど忘れしました・・・)このキャスティングには異論なし。

映画「ダ・ヴィンチ・コード」は原作にかなり忠実に描かれていた。が、やはり2時間少々の時間では原作の世界を十分描ききるのは不可能だ。原作では細かく書かれていた暗号解読の過程があまり描かれていなかったのが残念だった。だから何だか、どの謎もやけにあっさりと解けてしまうのだ。まぁ、映画の中でだらだらと暗号のうんちくを語らせる訳にもいかなかったのだろうが、原作の緻密で重厚な部分が映画に引き継がれなかったため、映画が軽いものになってしまったような気がする。あの映画は、謎解きがメインなのだから。

原作より凄かったところは、修道僧シラスが苦行を行うところ。ホラー映画OKの私でさえも、あまりの壮絶さに思わず目をそらしてしまうほどだった。あんなに自分を痛めつけなくても・・・苦行に耐える演技があまりにもリアルで演技には見えなかった。本当に鞭打って、背中を血だらけにしたんじゃないよね?!

私はいつもエンドロールが終るまでずっと着席しているほうなのだが、思わず「最後の最後に面白特典映像が出てきたりして」なんて、ちょっとだけ期待しまった。(「間宮兄弟」をご覧になった方なら分かりますよね?)
もちろん、そんなことは起こりませんでしたが。