絆

東日本大震災から１年。何と言っていいのか分かりません。だから、今思っていることを書こうと思います。

あの日、社員旅行で県外にいた私に家族から東北、関東で地震だと連絡がきました。仕事中に連絡が来るのは生死に関係している時だけなので、恐ろしい事になっている事は直ぐに分かりました。

私は、同僚に東北と関東で地震があった事を伝え、東北や関東に知人がいる人は連絡を取り始めました。屋外だった為に１部の人達しか地震があった事を知らず、多くの人が観光を楽しんでいました。異空間でした。


目の前で起きているに何も出来ない被災者の気持ちを考えたり、何かしなくてはいけない焦りだったり、何も出来ずテレビを見てることしか出来ない無力感。上手く動かない政治家への怒り。同じ時代の同じ国に生きているのに、地震前と変わらない生活を送っていることの罪悪感。

様々な感情が入り乱れて体調を崩し、取引先の人には私の関係者が被災したのかと心配され…。私は弱い人間なんです。

だけど、地震の映像はなるべく見ようと思っています。少しでも何が起きたのか理解出来たらと思うから。これ以上、差をつけたくないから。におい・音・光景…テレビで見ると、1/100にも1/1000にもなってしまうから。

最近、県内に避難している人達のサポートをしている団体の存在を知りました。被災地に行かなくても出来る事は色々あるんだと思いました。

私の思う絆とは、相手の存在を忘れず思い続けるという事。「絆」という言葉を使って終わりではなく、行動もしていこうと改めて思いました。