はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『風立ちぬ』

2013-08-17 00:59:57 | テレビ・映画・本
面白い。

この映画、好きです。

(*≧艸≦)

以下ネタバレになっているので、気を付けて下さい。しかも、長文です。

(>Д<)ゝ”




二郎と菜穂子は似ています。自分の目的(夢)の為に生きる。2人とも目的(夢)を達成する為に失うものを理解しています。だけど、突き進みます。エゴと言われればエゴ。

二郎の作った飛行機は、戦争に使われました。結果、多くの命が奪われ、日本はボロボロになりました。そして、二郎の作った飛行機は1機も戻って来ませんでした。だけど、二郎の綺麗な飛行機を作るという目的(夢)は達成出来ました。

菜穂子は、喀血した後、二郎との未来を考えて病気を治そうとします。だけど、最後に選んだ目的(夢)は、大好きな二郎に自分の綺麗な所だけを見てもらうというものでした。なので、病気が悪化すると二郎の前から去ります。目的(夢)は、達成出来たわけです。

それぞれの事だけを考えたら、目的(夢)を達成出来て良かったと思います。

生きるって何でしょうね?…哲学。いや、この映画を観ると改めて考えてしまうんです。

( ̄▽ ̄;)

きっと、泳げ!って事です。終着点に辿り着くまでには、幾つもの分岐点があります。その分岐点を流れに任せて進むのか?自分で決めて泳いで進むのか?生きるとは?…はい、私は泳ぎます。頑張ります。

( TДT)

私は、「生きる」という事を流れで感じましたが、この映画では「風」で表現していたと思います。人生が大きく動く時には、突風が吹きます。普段は、静かに風が吹いています。それは、煙草の煙で分かります。だから、煙草は必要です。

風は常に吹いていました。

ちょっと詩人っぽい。

(//∇//)

ただ、気になる所が。地震の音と二郎が就職した頃の飛行機の音が似ていると感じたのですが、どうでしょう?未知の存在の恐ろしさ?こういう時、分からない自分にイラッてしますね。

(; ̄д ̄)↓↓

宮崎駿が何を想って、この映画を作ったのかは分かりません。ただ、登場人物達は生きていた。というのが私の一言感想。

この映画とても面白い。面白いと思う理由は2つ。1つは、私が生きている人を描いた話が好きだから。そして、もう1つは、観る人の価値観で感想が大きく違うから。

リピーターが多い理由も賛否両論の理由も分かります。

観て良かった。

(*≧艸≦)