(2004/スティーヴン・スピルバーグ監督/トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、マイケル・ヌーリー)
毎月9の付く日はレンタル料金が半額なので、久しぶりに新作を借りてきた。新作のDVDは字幕版、吹き替え版が一つに収まっていて、流石にデジタルです。
散々TVでもコマーシャルが流れていた作品で、主演がトム・ハンクス。英語もよくしゃべれない外国人が、NYの空港に着いた途端に祖国が消滅。故にパスポートが無効になり、入国ビザも下りず、空港内で立ち往生し、ついにはホームレスのような生活までしてしまうという話。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、CMではグランド・ホステスかと思っていたが、ステュワーデスだった。
祖国の消滅はクーデターによる現政権の解体によるもので、オープニングでのこの状況を知ったときのビクター・ナボルスキー(ハンクス)の驚きのシーンは、(現実にもあり得ることなので)実際に起これば大変なことだなあと思いましたな。
悲劇的な状況での厳しい話が続いて、最後はめでたく国に帰るというような映画だと思っていたが、主人公は「フォレスト・ガンプ」風味の人間で、あの作品ほど人物に迫って無くて客観的なコミカルな描写が多かった。
ほとんどのシーンに使われた、JFK空港を再現しただろうターミナルビル(原題:THE TERMINAL)のセットは見物でした。
ホームレス生活の中で空港内の色々な人々と知り合いになり、彼を邪魔者扱いする税関の所長と戦うという構図になっていくんだが、終盤の権力体制側vs人情型集団という展開は、TVドラマ「ショムニ」みたいで、ちょっと興ざめ。オープニングの状況は面白い発想なんだが、後の膨らませ方がいまいちだった。ドリームワークスのアニメならこの程度で納得したかもと、ふと思いましたな。
原案者で製作にも関わっているアンドリュー・ニコルは「トゥルーマン・ショー(1998)」の製作者兼脚本家で、あれも面白い設定の話ではありました。
▼(ネタバレ注意)
冒頭の、空港の税関の説明はじれったいくらい不親切で、一方のビクターもあまりに英語が分からないのでイライラした。いくらなんでも『I can't speak english』くらいは言えるだろうし、税関ももう少し通訳に力を入れろよと突っ込みたくなる。
公開時コピーは『彼は空港(そこ)で待ち続けた。約束を果たすため・・・』。
ビクターが肌身離さず持ち歩いている缶の中に、亡くなった彼の父親が集めたジャズメンのサインが入った紙切れが数十枚入っていて、あと一人のサックス奏者のサインをもらってくるというのが、父親との約束らしい。
父親と息子の約束という構図は涙腺を刺激しそうだが、ちょっと、とってつけたようで薄味無臭(無味無臭ではない)でした。
キャサリンとの淡いふれ合いもあるが、空港内のディナーはやりすぎ。一旦は不倫を精算したかにみえた彼女も、最後は不倫を再開する。ま、ビクターとのあの程度のふれ合いで、数年に渉った男女関係をご破算にするわけもなく、図らずもストーリーの無理が露呈した感じですな。
ラストは、祖国の新政権が安定し、無事にサインももらい帰途につく。
▲(解除)
後で、よくお邪魔するブログの記事で、元になった実話があったらしい事を知りました。色々な国籍の訪問者がいるだろうから、似たような話も確かに多いんだろうなぁ。ビクターの祖国“クラコウジア(仮名)”はアルバニアの隣国とか言ってたから、旧ユーゴスラビアを想定したんだろう。
毎月9の付く日はレンタル料金が半額なので、久しぶりに新作を借りてきた。新作のDVDは字幕版、吹き替え版が一つに収まっていて、流石にデジタルです。
散々TVでもコマーシャルが流れていた作品で、主演がトム・ハンクス。英語もよくしゃべれない外国人が、NYの空港に着いた途端に祖国が消滅。故にパスポートが無効になり、入国ビザも下りず、空港内で立ち往生し、ついにはホームレスのような生活までしてしまうという話。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、CMではグランド・ホステスかと思っていたが、ステュワーデスだった。
祖国の消滅はクーデターによる現政権の解体によるもので、オープニングでのこの状況を知ったときのビクター・ナボルスキー(ハンクス)の驚きのシーンは、(現実にもあり得ることなので)実際に起これば大変なことだなあと思いましたな。
悲劇的な状況での厳しい話が続いて、最後はめでたく国に帰るというような映画だと思っていたが、主人公は「フォレスト・ガンプ」風味の人間で、あの作品ほど人物に迫って無くて客観的なコミカルな描写が多かった。
ほとんどのシーンに使われた、JFK空港を再現しただろうターミナルビル(原題:THE TERMINAL)のセットは見物でした。
ホームレス生活の中で空港内の色々な人々と知り合いになり、彼を邪魔者扱いする税関の所長と戦うという構図になっていくんだが、終盤の権力体制側vs人情型集団という展開は、TVドラマ「ショムニ」みたいで、ちょっと興ざめ。オープニングの状況は面白い発想なんだが、後の膨らませ方がいまいちだった。ドリームワークスのアニメならこの程度で納得したかもと、ふと思いましたな。
原案者で製作にも関わっているアンドリュー・ニコルは「トゥルーマン・ショー(1998)」の製作者兼脚本家で、あれも面白い設定の話ではありました。
▼(ネタバレ注意)
冒頭の、空港の税関の説明はじれったいくらい不親切で、一方のビクターもあまりに英語が分からないのでイライラした。いくらなんでも『I can't speak english』くらいは言えるだろうし、税関ももう少し通訳に力を入れろよと突っ込みたくなる。
公開時コピーは『彼は空港(そこ)で待ち続けた。約束を果たすため・・・』。
ビクターが肌身離さず持ち歩いている缶の中に、亡くなった彼の父親が集めたジャズメンのサインが入った紙切れが数十枚入っていて、あと一人のサックス奏者のサインをもらってくるというのが、父親との約束らしい。
父親と息子の約束という構図は涙腺を刺激しそうだが、ちょっと、とってつけたようで薄味無臭(無味無臭ではない)でした。
キャサリンとの淡いふれ合いもあるが、空港内のディナーはやりすぎ。一旦は不倫を精算したかにみえた彼女も、最後は不倫を再開する。ま、ビクターとのあの程度のふれ合いで、数年に渉った男女関係をご破算にするわけもなく、図らずもストーリーの無理が露呈した感じですな。
ラストは、祖国の新政権が安定し、無事にサインももらい帰途につく。
▲(解除)
後で、よくお邪魔するブログの記事で、元になった実話があったらしい事を知りました。色々な国籍の訪問者がいるだろうから、似たような話も確かに多いんだろうなぁ。ビクターの祖国“クラコウジア(仮名)”はアルバニアの隣国とか言ってたから、旧ユーゴスラビアを想定したんだろう。
・お薦め度【★★=悪くはないけどネ】
これは映画館で観たんです。トム・ハンクス、いい感じでした~♪
ターミナルのセットが、本物っぽくって立派でしたねぇ。
9のつく日は新作も半額なんですか?
これは、借りた日に字幕版を観て、翌日に吹き替え版を高校生の娘と観ました。『感動はせんけど、なんかイイねぇ』なんて言ってました。
宣伝の印象はもっと哀しく切ない作品なのかな~って思ってましたが、サクサクした食感で、「なんだ~~半分コメディだったんだ」と思いました。
特に重厚な感動作ではないけど、大好きなトムなので、あと何回か見るかな
税関の所長が絡むシーンが後半からシラケテきちゃって・・・。
今週末は忙しそうなので、映画見れないようです。