テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

JFK

2003-12-18 | サスペンス・ミステリー
(1991/オリヴァー・ストーン監督/ケヴィン・コスナー、シシー・スペイセク、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、ドナルド・サザーランド、ケヴィン・ベーコン)


 1963年11月22日にテキサス州ダラスで起こった、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を題材にした作品。コスナー演じるニューオーリンズ地方検事ジム・ギャリソンの書いた「ケネディ暗殺犯を追え(On the Trail of the Assassins)」を元にした188分の大作で、複雑怪奇なこの事件を当時のドキュメントフィルムも交えて、見事なミステリー作品に仕上げている。この年のアカデミー賞撮影賞編集賞を受賞した。

 オールスター映画のような俳優陣で、暗殺犯(に仕立てられた)オズワルドにはリュック・ベッソン映画でおなじみのゲイリー・オールドマン。トミー・リー・ジョーンズは南部の経済界の大物で実は重要容疑者のクレイ・ショーを演じている。上記以外にもギャリソン検事の仲間に「クリフハンガー」のマイケル・ルーカー、「ホーム・アローン」のジョー・ペシも重要な容疑者役で出ている。
 そして、原作者ギャリソンも、なんとウォーレン委員会の委員長役で出ている

 今年はこの事件からちょうど40年目ということで、北野たけしのTV番組でもこの事件の不可解さが取り上げられていた。”魔法の銃弾”はこの映画の裁判場面で紹介されていたが、たけしの番組でもそのまま紹介されていた。

 通常の画面はカラーだが、当時のニュース映像は白黒、役者が演じた部分でも当時のニュース映像としてあるべきモノは白黒、また、ケネディの頭が吹っ飛ぶ映像はパレードを見ていた一般人が撮影したモノでこれはカラーだった。そんな風に色々なタイプの映像が流れるが、うるさい感じはなく見れた。

 映画を見たついでに翻訳本、ハヤカワ文庫も買って今読んでいる。映画としてもとても面白いが、やっぱり細かい事象は本で確認したくなるテーマでした。

・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて】 テアトル十瑠

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2 コメント

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ウォーレン委員会の・・・ (十瑠)
2006-07-25 09:56:37
調査資料や証拠物件は2039年には公開されるようですが、そもそも委員会の発足が影の容疑者リンドン・ジョンソンによるものであることを考えると、真実は相変わらず闇の中でしょうね。というか、2039年には私がこの世にいない可能性の方が高い!

ひゃー!先の長い話だ。
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一度ではわかりませんでした・・ (anupam)
2006-07-24 23:31:25
レンタルで鑑賞した初回、あまりにも大人数さんに「誰が誰だか」ついていけず、面白いんだけど・・って感じでしたね。



役者さんがみな素晴らしく、奇妙な眉メイクとカツラのショーン・ぺシやオカマのトミー・リー・ジョーンズとか・・



でも何と言ってもMR.Xを演じたドナルド・サザランドがかっこよく、何度もこのシーンだけ見ました。



この事件、本当にジョンソンたちによるクーデターだったのか・・真相がわかる日も近いのでしょうか
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