(2013/スパイク・ジョーンズ脚本・監督/ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン(=声のみ)、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド/126分)
かくしてサマンサはターミネーターの一員となり人類に牙をむき始めるのです・・・な~んてね。
確かに観ながら「A.I.」も思い出したんですが、どっちかっつうと「ターミネーター」ですね。特にサマンサの暴走が激しい時は。例えばセオドアが書いた手紙を勝手に出版社に送って本にしちゃうなんて、いかんでしょう。セオドアの仕事は手紙の代筆なんだから少なくとも依頼者の承諾が必要だろうし、そもそも著作権は彼には無いでしょうしね。あるとすれば所属会社のハートフル・レター社ですから。
この映画を未見の人にはなんのこっちゃの書き出しでしょうが、この後もネタバレ全開が続くと思われるので、まだご覧になってない方はポチッと「タブを閉じる」事をおすすめします。
さて、予告編でも惹かれたし他の方々の評判も良さそうなのでレンタルしてきましたが、正直1回目は半分くらいしか納得できませんでした。セオドアが最後に書いたキャサリンへの陳謝と感謝の手紙も、えっと~キャサリンって誰だったっけ、みたいな(笑)。
めんどくさい話だなぁと思いつつ、2回目は重要な局面以外は早送りで、しかも感情が分かりやすいように吹き替え版で観ました。で、なんとなく理解できたかなぁと。いやいや理解と言うよりは自分なりに解釈が出来るレベルには至ったかなぁと。いずれにしても、今回は紹介記事ではなく“つぶやき”みたいなもんですわ。
舞台は近未来のアメリカ、L.Aで、主人公は手紙の代行会社ハートフル・レター社の男性社員セオドア。演じるはホアキン・フェニックス。個人的には久しぶりで、今回は鼻ひげを生やして神経質そうな男性です。
それもそのはず、セオドアは幼馴染から結婚に至った愛妻との別居がおよそ一年続いているんです。奥さんからの申し出のようですが、一方旦那は彼女の事が未だに忘れられずに過去の思い出に浸ってばかり。離婚の申し出に応えられない状態にあるのです。
そんなブルーな彼が街で人工知能が搭載された最新OSのCMに惹かれ購入します。
この時代のOSは音声認識が発達していて、メールの確認や内容の報告もOSがしてくれるというのがまず前提で、常に電源はONなので話し相手がいつもそばにいる感じなんですね。セオドアはインストールした新しいOSの案内の声に女性を選ぶ事にします。その声を担当したのがスカーレット・ヨハンソン。セクシーなハスキーボイスであります。
で、OSホステスの名前がサマンサ。彼女自身が十数万の赤ちゃん命名の本から100分の2秒で選んだ名前です。
コンピューターなのに気が利いていて相手に沿った話をしてくれる。それも唯の受け答えではなくて、学習機能も備わっているから段々と能動的なやり取りも出来るようになる。携帯端末にもサマンサをインストールすると、携帯端末のカメラ越しにセオドアや風景も見る事が出来る。更には勝手に音楽ソフトで作曲したりとか。こうなるともう完全にOSの暴走ですよね、今の感覚でいえば。
まさに電話の向こうに彼女がいるみたいで、終いにはテレフォンセックスみたいなことまでしてしまう。そんな事のあった次の日の朝なんか、お互いに照れくさそうな会話になったりして、見ようによっては荒唐無稽で、なに真剣に演技してんだろうって・・・実際思っちゃいました。
こうしてセオドアは真剣にサマンサに恋をし、キャサリンとの離婚にも踏ん切りがつく。
ところが、このセオドアの変化の一方で、実はサマンサにも変化があってるんですよね。なにせ人工知能ですから。サマンサ自身もしゃべってますが、製作者の意図を越えて成長していくわけです。
この映画をセオドアの再生物語と見る人もいますが、2度目で僕は、これはサマンサの成長物語ではないかと思いました。セオドアは単なる狂言回しでしかないのではと。
だって、セオドアって何か成長しました? サマンサが他のOSやバーチャル再生した故人と勝手に会話したりしてるって聞いた段階で、他にもセオドア的な立場の人間が居ると気付くべきだし、それを知った時はキャサリンの時と同じようにサマンサと口論をしている。全然成長なんかしてないですよねぇ。
含蓄のありそうなセリフもあった気がするけど、今は何も記憶に残っていません。
ということで、お勧め度は★二つ。僕にはリズムがゆったりとし過ぎ。倍速で丁度良かったです。
2013年のアカデミー賞で脚本賞を受賞。作品賞他3部門にもノミネートされたそうです。
<そして“サマンサ”の声を務めたスカーレット・ヨハンソンは、ローマ国際映画祭において、声だけの出演で史上初となる最優秀女優賞に輝いた>そうです。
かくしてサマンサはターミネーターの一員となり人類に牙をむき始めるのです・・・な~んてね。
確かに観ながら「A.I.」も思い出したんですが、どっちかっつうと「ターミネーター」ですね。特にサマンサの暴走が激しい時は。例えばセオドアが書いた手紙を勝手に出版社に送って本にしちゃうなんて、いかんでしょう。セオドアの仕事は手紙の代筆なんだから少なくとも依頼者の承諾が必要だろうし、そもそも著作権は彼には無いでしょうしね。あるとすれば所属会社のハートフル・レター社ですから。
この映画を未見の人にはなんのこっちゃの書き出しでしょうが、この後もネタバレ全開が続くと思われるので、まだご覧になってない方はポチッと「タブを閉じる」事をおすすめします。
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さて、予告編でも惹かれたし他の方々の評判も良さそうなのでレンタルしてきましたが、正直1回目は半分くらいしか納得できませんでした。セオドアが最後に書いたキャサリンへの陳謝と感謝の手紙も、えっと~キャサリンって誰だったっけ、みたいな(笑)。
めんどくさい話だなぁと思いつつ、2回目は重要な局面以外は早送りで、しかも感情が分かりやすいように吹き替え版で観ました。で、なんとなく理解できたかなぁと。いやいや理解と言うよりは自分なりに解釈が出来るレベルには至ったかなぁと。いずれにしても、今回は紹介記事ではなく“つぶやき”みたいなもんですわ。
舞台は近未来のアメリカ、L.Aで、主人公は手紙の代行会社ハートフル・レター社の男性社員セオドア。演じるはホアキン・フェニックス。個人的には久しぶりで、今回は鼻ひげを生やして神経質そうな男性です。
それもそのはず、セオドアは幼馴染から結婚に至った愛妻との別居がおよそ一年続いているんです。奥さんからの申し出のようですが、一方旦那は彼女の事が未だに忘れられずに過去の思い出に浸ってばかり。離婚の申し出に応えられない状態にあるのです。
そんなブルーな彼が街で人工知能が搭載された最新OSのCMに惹かれ購入します。
この時代のOSは音声認識が発達していて、メールの確認や内容の報告もOSがしてくれるというのがまず前提で、常に電源はONなので話し相手がいつもそばにいる感じなんですね。セオドアはインストールした新しいOSの案内の声に女性を選ぶ事にします。その声を担当したのがスカーレット・ヨハンソン。セクシーなハスキーボイスであります。
で、OSホステスの名前がサマンサ。彼女自身が十数万の赤ちゃん命名の本から100分の2秒で選んだ名前です。
コンピューターなのに気が利いていて相手に沿った話をしてくれる。それも唯の受け答えではなくて、学習機能も備わっているから段々と能動的なやり取りも出来るようになる。携帯端末にもサマンサをインストールすると、携帯端末のカメラ越しにセオドアや風景も見る事が出来る。更には勝手に音楽ソフトで作曲したりとか。こうなるともう完全にOSの暴走ですよね、今の感覚でいえば。
まさに電話の向こうに彼女がいるみたいで、終いにはテレフォンセックスみたいなことまでしてしまう。そんな事のあった次の日の朝なんか、お互いに照れくさそうな会話になったりして、見ようによっては荒唐無稽で、なに真剣に演技してんだろうって・・・実際思っちゃいました。
こうしてセオドアは真剣にサマンサに恋をし、キャサリンとの離婚にも踏ん切りがつく。
ところが、このセオドアの変化の一方で、実はサマンサにも変化があってるんですよね。なにせ人工知能ですから。サマンサ自身もしゃべってますが、製作者の意図を越えて成長していくわけです。
この映画をセオドアの再生物語と見る人もいますが、2度目で僕は、これはサマンサの成長物語ではないかと思いました。セオドアは単なる狂言回しでしかないのではと。
だって、セオドアって何か成長しました? サマンサが他のOSやバーチャル再生した故人と勝手に会話したりしてるって聞いた段階で、他にもセオドア的な立場の人間が居ると気付くべきだし、それを知った時はキャサリンの時と同じようにサマンサと口論をしている。全然成長なんかしてないですよねぇ。
含蓄のありそうなセリフもあった気がするけど、今は何も記憶に残っていません。
ということで、お勧め度は★二つ。僕にはリズムがゆったりとし過ぎ。倍速で丁度良かったです。
2013年のアカデミー賞で脚本賞を受賞。作品賞他3部門にもノミネートされたそうです。
<そして“サマンサ”の声を務めたスカーレット・ヨハンソンは、ローマ国際映画祭において、声だけの出演で史上初となる最優秀女優賞に輝いた>そうです。
・お薦め度【★★=着想は、悪くはないけどネ】
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