はなな

二度目の冬眠から覚めました。投稿も復活します。
日本画、水墨画、本、散歩、旅行など自分用の乱文備忘録です。

室瀬和美作の金箔大ナマズ

2024-03-14 | Art
武蔵野線吉川駅前に、どーんと金の大ナマズがいました。


人間国宝の室瀬和美作。平成7年に設置とのこと。
ちょっと得意げなソリがかわいい。





子ナマズ付きでほのぼの。
香箱などの小さな金箔や漆、螺鈿の逸品に室瀬さんがリスなどの動物をモチーフに用いるとふっくらとても愛らしいのですが、(以前の日記●室瀬和美「蒔絵ー伝統を創る」と、正倉院の螺鈿 - hanana)、これだけの巨大作品でもやはり同じくハートフルなのですね。

深みある金色と思ったら、そこはやはり室瀬さん。
金箔の下は漆塗りですと。
「金胎漆塗」という、銅などの金属を叩いた後に漆を重ね塗る古くからの技法で、甲冑などに用いられてきたそうです。

それにしても風雪に晒されて大丈夫なのかなと心配になりましたが、むしろ化学系の塗料よりも半永久的に持つのだとか。

室瀬和美さんも当時の吉川町からこの依頼を受けた時に、「屋外にあって丈夫なもの...。金閣寺だ」と金の大ナマズの着想を得たそうです。
詳しい経緯はこちらの方のブログに。
『吉川市と人間国宝』

『吉川市と人間国宝』

こんにちは!吉川美南不動産の石井です。本日、重要無形文化財(蒔絵)保持者 漆芸 室瀬和美さんとお会いすることができました。吉川市民ならまず見たことはあるでしょ…

吉川美南ではたらく社長のブログ ~まちづくりをする不動産会社~

 

照明も設置されていました。ライトアップされてこの金ナマズが闇に浮かび上がったら…。

吉川市は「ナマズの里」として町おこしを目指しているようです。
駅横に小さなお土産ショップもありました。


ナマズグッズが勢ぞろい。
栗入りパイを美味しく頂きました^^。