やまっつぁん日記

一応日記メインの高3のブログです。ちなみに小説も書いて載せてます。音楽紹介記事もぼちぼちやってます。

簡単な説明


 えー、ではとりあえずはじめて来た方のために軽い説明をします。
 このブログの内容は主に日記、そしてイラスト、たまに漫画、好きな動画(音楽)、更新するめどの立たない写真付き記事からできております。
 まぁ、好きなカテゴリーを選んで見てってください。
 ちなみにボーニンというのは主に4コマ漫画です。
 一日一名というのは毎日一人ずつ500色の色鉛筆一色一色から新しいキャラを作っていこうという企画になってます。
 それとコメントは大歓迎ですが、不適切だと思われるものは削除しますのでご了承ください。

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恐るべし体育

2010-05-17 17:05:28 | 日記
 月曜の体育は堪えます。
 4コマ目の数学が眠くてしゃーなかったです。
 

 まず今日は1コマ目に大変めんどくさいことではありますが、数学があったのですよ。
 そして数学の先生がね、問題が解けない子に対して、こんな問題も解けんのか、君は、みたいな態度なんですよ、うっすら。
 あぁ、何かこの先生の化けの皮がはがれてきたのやもしれん、と思う今日この頃。
 そうじゃなくても数学嫌なのに、先生の性格まで嫌だったら私は本格的に数学嫌いになりますよ。
 今はまだ、嫌だなぁ、くらいですけど、このままだと確実に嫌いになれそうです。
 

 で、その次が体育だったんですね。
 ハンドボール投げ、50メートル走、状態起こし、反復横とび、長座体前屈、握力測定、立ち幅跳び…。
 もう体力テスト目白押しです。
 そして20メートルシャトルランは来週にとっておくそうです。
 いやぁあぁぁあぁ!!
 あのドレミの電子音からしていやぁあぁぁあぁ!
 しかしいくらいややと言うたところでこればっかりはどうにもならない問題なわけで。
 

 来週は覚悟して学校に行かないといけないようです。
 体育は嫌なことばかりですよ、ほんとに。
 今も足が程よくだるいです。
 筋肉痛ほどはいかないまでも、明らかにだるいです。
 しかも体力を使ったせいで眠いし。
 今日は早く寝よう、うん。
 

 で、体育のあとは昼食を取り、次が情報で、数学。
 情報も数学も眠かった以外は特に大したことありませんでしたねぇ。
 

 とにかく早く小説を書きたいと思います。
 ちょっと締め切りとストックがやばいので。

結局みられなかった

2010-05-16 17:52:19 | イラストなど
 気が向いたんで、グラさんを描いてみました。
 大体こういうキャラみたいのは似せて描こうとすると似ないという事が昔身に染みて分かったので、我が道を行くような感じでイラストを描いてます。
 グラさんは昔からそれなりにうまく描けていた気がします。
 というか、チャイナ描けばグラさんでした。
 というかグラさんって呼ぶ人いないですよね。
 皆さん普通に神楽ですよね。
 
 いやぁ、映画も見にいきたいっちゃ行きたかったんですけど、エライ人気で人が多いもんだから、そんじゃ、もういいわ、ってなって結局見てません。
 もう見ることもないでしょうな。
 最近漫画のほうもご無沙汰してますし。
 本屋行って銀ちゃん表紙見たら、誰やねん、これ、みたいなね。
 何や見知らぬ顔が表紙飾っとるで、これ、見たいなね。
 こうやって私は漫画から疎遠になるんです。
 時代の流れについていけなくなるんです。
 まぁ私は漫画より小説派ですから!
 というわけで俺は銀ちゃん卒業するかも。

くそぅ、パソコンの偏屈野郎!

2010-05-16 17:40:36 | 日記
 今日停止状態にしていたパソコンをつけたらネットの接続ができなくなっていました。
 機能はスキャナーが使用不可になるし、今日はネットに繋げられへんやないか!
 仕方なくパソコンを再起動し、大いに時間を無駄にしました。
 まぁ、無駄にしたといってもパソコンをつけている間は本を読んでいたので、さほど無駄な時間だったというわけではないのですが。


 ま、とにかく。
 今日はそこそこ早い時間に起きて映画を見に行っておりました。


 今日見たのはトリックです。
 昨日特番みたいな感じでドラマしてましたが、それは録画していてまだ見てません。 
 昨日のドラマは映画にリンクしているとかいう話ですが、まぁ、見なくても話は分かります。


 で、やっぱおもしろかったですよ!
 ただドラマの方はあまり見てなかったので、もっとドラマも見たほうがよかったかな、とは思うんですけど。
 まぁ、とにかく、いくつかドラマと繋がるところもありつつ、映画は進んでいきました。
 ネタバレしちゃいけないんで、多くは書きませんが、相変わらずな感じで。


 私的には上田の頭は前みたいなもさもさの方が好きですけど、なんてあまり関係のないことを書いてみたり。
 松平健さんも暴れん坊な将軍みたいな感じなところもあったりなかったり。
 とにかく、今度本屋に行ったらどんとこい超常現象を立ち読みしてみます。


 で、映画見た後はマックで昼食を取り、おかんたちについてショッピングモール内をふらつき、食料品を買い、アイス食って帰りました。 


 ちなみに今日は一回ベンチに座ってちょっと小説を書いただけで、ほとんど創作活動をしていません。
 昨日の夜ついちょっと遅くまで起きて、これから出す新キャラのイメージ図を描いたりしてたんですけどね、ネタはあるんですけど、なかなか文に書き表す時間がないという悲しい状況です。
 とにかく、ブログを更新して、本を読み終えたら小説続き書きます。

ぎょわぁ、時間がない!

2010-05-15 16:53:42 | 日記
 起きたら11時でした。
 そしてぼんやりしていたこともあり気づけば時間がない!
 そして日記に書くこともない!
 イラスト記事に書きましたが今朝スキャナーの調子がかなり悪かったんですよ。
 だからやる気が著しく低下しましてね。
 暫く図書館で借りた本を読みふけったりしてました。
 まぁ次パソコンつけたら普通にスキャンできたんですけど。
 とにかく、これから部屋の掃除しないといけないんで、今日のところはここまで~。

故障かと思った

2010-05-15 15:01:10 | イラストなど
 小説のキャラ紹介用のイラストを描いておこうと1枚描いてみたはいいものの、今日スキャナーを使おうとしたら、エラーでイラストスキャンできなかったんですよ。
 ブログに載せられなかったらイラストを描く意義がなくなってしまう!
 今は高校生活色々と忙しいですからね、友人に見せるというのもなかなかできないのですよ。
 それに小説を書くにしてもキャライラストがあったほうが楽しいじゃないですか。
 ないよりゃあったほうがいいじゃないすか。
 それでスキャンできないとなると、まぁ、私の落ち込みようは半端じゃなかったですよ。
 一気に創作意欲が消え失せましたからね。
 まぁ、一回PCの電源切ってやり直したら何事もなかったかのようにスキャナー使えたんでよかったですけど。
 いやぁ、どうなることかと思いましたよ。
 毎日何を更新すればいいのか分からなくなっちまいますからね。
 一安心ですよ。

個性的で平凡な先輩

2010-05-14 15:50:55 | その他
「ドラム缶風呂に入りたい」
 今度の先輩のお願いはそれだった。
 
  :

 私と先輩は春、私が学校に入学したての頃に知り合った。
 いや、再会した、という方が正しいかもしれない。
 彼は昔、私が事故に遭いそうになったところを助けてくれたのだ。
 当時の事はほとんど記憶にないが、「大丈夫?」と聞いてきてくれたあの声ははっきりと覚えている。

 そして、私はこの春偶然その恩人に再会した。
 聞き間違えるはずがない、その魅惑の声を。
 その声はばっちり私好み。
 私は声に気づくやいなやどうにか先輩に話しかけ、会話する事に成功した。
 そして私はそのときあまり深く考えなかったために、取り返しのつかない事を言ってしまったのだ。
 「ご恩返しをさせてください!」と。
 
 :

 あんな事言わなければ良かったのだ。
 当時の私は先輩と一緒にいられるなら、その声をもっと聞けるなら、という気持ちで言ってみたのだが、先輩の性格は私の想像を絶するものだった。
 わがまま、だとか、すごく態度が偉そう、だとかそういう訳じゃない。
 ただとんでもなく個性的な性格だったのだ。
 
 彼は最初私が恩返しをさせてくれ、と言った時「それじゃぁ、僕のお願いを聞いてほしい」とだけ言って、呼び止める私の声も聞かずすたすた去っていこうとした。
 慌てて追いかけると、先輩は平然とお願いを話し始める。
「学校から少し離れた所にとある空き家があるんだが、そこにのっぺらぼうがいるらしい。一緒に探しに行こう」
 それが先輩のお願いだと気づくのに少し時間がかかった。
 冗談かとも思ったが、先輩の顔は至って真面目で、冗談を言っているようには見えない。
 でも、先輩と一緒にいられる、いやその声をもっと長く聞けるなら、ということで、私は先輩についていった。

 それが私の運の尽き。
 空き家にどうにか進入し中に入ればそこにあったのはただのマネキン。
 それではのっぺらぼうはいなかったから今のお願いは無効ね、と勝手に決められ、次にお願いされたのが、虹の根本には宝が埋まっているらしいからそこを堀りに行こうという事だった。
 もちろん虹の根本になんて行けるはずもなく、それも無効となる。 
 その後も、山に登って一緒にUFOを呼ぼう、とか、温泉を堀りに行こうとか、化石を探しに行こうとか、白いタンポポを捜そうとか、足の生えかけたオタマジャクシを見ようとか、様々なお願い(というよりお誘い?)をされたけど、ことごとく失敗に終わった。
 失敗する度、成功しなかったからそのお願いは無効とされ、私は先輩に振り回され続ける日々が続いた。

 しかしどんなに変わっていようと私は先輩(の声)が好きだった。
 そして、先輩がどんなに無理難題、不思議な事を言おうと決して先輩を個性的、とか、変わっている、とか言ってはいけない。
 一度だけ「先輩ってかなり変わってますね」と、何気なく言ってしまった事がある。
 そのときの先輩の変わり用は半端ではなかった。
 いっつもぼやっとしている口調が急に重くなるのだ。
 声はいつもよりずっとはっきりし、明らかな怒りのような感情が伺えるものになる。
 ただそのときの先輩の口調と声っていったらキャー!と声を上げたくなるほど、私好み!
 なんだけど、先輩の口調がクールになるのはほんの一瞬だけ、その間に謝ればよかったのだけど、声に聞き惚れ黙り込んでしまった私は先輩の逆鱗に触れた。
 その後の先輩はネジが外れたように「俺は普通だ!平凡だ!I LOVE 普通!!」と自分がどれだけ普通の学生かということを数時間にわたって説明された。
 あのような悪夢はもう二度とごめんだ。

  :

 だから私はまた先輩のお願い的お誘いを受ける。
 今回はドラム缶探しだ。
 今度こそお願いを達成できる事を願い、私は先輩と町を歩く。

 けど、私は先輩と歩くこの一時が嫌いじゃないよ。

金曜日は良き日かな

2010-05-14 15:33:53 | 日記
 さて、金曜はいい日ですな。
 学校に行く曜日のうち一番いいのが金曜日ですな。
 水曜日もいいけれども、金曜が一番ですわ。
 だって四畳半神話体系が放送されてますもの。
 金曜日家帰ったら早速i podに四畳半世界を…。


 あ、いやいや、まぁ日記ですからな。
 たまにはちゃんとその日のことを書こうじゃないですかい。
 最近何かと時間がなくて、日記というか、その日あったことを書くのはサボり気味でしたからね。


 で、今日の朝はおかんが早めの出勤だったので、一人でのんびりと過ごしました。
 それで、私の鼻も自転車も調子よく登校。


 そして、1時間目は国語でした。
 古典です。
 古典の文法についてまずはやりました。
 動詞の活用についてです。
 未然形、連用形、終止形、連体形、已然形、命令形…と。
 已然形とかいうなんか見慣れない顔が降りますが何とかなりそうです。
 でも、4段活用とか、ラ行変格活用とかナ行変格活用とかすこぶるめんどくさそうです。


 しかし、活用だの活用形だのやった後の漢詩は私好きですよ。
 漢詩はなんかパズルといてるみたいでおもろいじゃあないですか。
 ただ、漢詩の時間はあまりなかったんですけどね。
 で、国語はそこそこ楽しく過ごし、次が英語です。


 英語は小テストが2回あり、ろくに勉強していなかったため、点数はあまりよくはなさそうです。
 まぁ、テストの点なんて気にする私じゃありませんぜ。


 でも6月になったら定期テストだったかなんだったか本格的なテストがあるんですよ。
 大丈夫でしょうかねぇ?
 今のところ宿題はサボらずやってますけど、家庭学習の時間はぶっちゃけ皆無ですからね。
 このままじゃ落第ですよ。
 いや、まぁ落第とまではいかなくてもおかんに角が生えるのは確実です。


 とにかくテスト習慣になったらちょっとはがんばらないといけませんね。
 モシカスルトテストキカンチュウハコウシンカイスウガヘルカモネ。
 はい、わざと読みにくくしました。
 こんなことにはならないようにしたいですが。


 で、昼はまた友人と動画を見たりしてすごしました。


 そして3コマ目は家庭基礎。
 また来週には調理実習するんですって。
 次はシーフードパスタとマセドアンサラダを作ります。
 マセドアンっていうのはフランス語でさいの目切りっていう意味なんですって。
 ちなみにさいの目切りっていうのはさいころみたいな形に切るやり方です。


 そうそう。
 パスタってちょっと固めがいい感じじゃないですか。
 いわゆるアルデンテですよ。
 で、パスタをゆでるじゃないですか。
 そんで茹で時間の1分だけ沸騰した湯で茹でて、後の茹で時間はなべに蓋をしておいとくんです。
 そしたらアルデンテになるんですって!
 ちなみにうちじゃ昔からそうやってます。
 よければ試してみては?


 それでは私はこれからいくつかブログ更新した後、四畳半世界へ行ってまいります。

非凡レール 後編

2010-05-13 21:29:22 | その他
 俺がゆうすけ君達の事を懐かしんでいると、コンコン、と戸をノックする硬質な音が部屋に響いた。
 こんな夜中に何の用だ。
 壁に掛かった時計を見ると時刻は0時前、そろそろ眠った方がいい時間だ。
 俺はできるだけ物音をたてないように立ち上がり、ドアへと近づく。
 もしかすると家賃とか、その他滞納しているなんたら金やなんたら金の取り立てやもしれぬ。
 
 俺は恐る恐る戸についた覗き穴を見た。
 そして俺はドアの前に達人物の顔を見て、思わず悲鳴を上げそうになる。
 そこにはひどく顔色の悪い、頬のこけた、見知らぬ男性が立っていたからだ。
 その男はきょときょととドアに視線を投げかけた後、フッと覗き穴を見た。
 俺の片目からの視線と彼の視線がばっちりと合う。
 途端男は口の端をにっとつり上げて笑った。
 俺はあまりの不気味さに腰が抜けてしまう。

「な、何だ、あの男!」
「あぁ、僕はリョウといいます」
 俺からは蛙が潰れたらこんな声が出るんじゃないかという声が出た。
 要するに「ぐぇ」と呻いた。
 振り返るとさっきの縁起の悪そうな顔をした男が座り込み、勝手に俺の部屋のテレビをつけているところである。
 ついたテレビからは今日5歳の子供が事故にあったというニュースが流れていた。
 車にひかれたようだ。
 事故現場が俺の通う大学近くの団地である事に少し驚く。

 しかし、男がすぐさまチャンネルを変えた。
 すると画面にいきなり、妖怪はいるのか?!というテロップが移った。
 どこかでみた芸人が薄暗い道を歩いている。
 どこまでも田んぼが続いているその道は、ゆうすけ君のいる街の情景そっくりだった。
 俺は俄然興味が出て、男への警戒心を捨て去りテレビへと近づく。
 男は嫌みな笑みを浮かべたままテレビを見つめていた。
 番組では芸人が恐々とした足取りで画面奥へ消えていき、場面はスタジオへと移動してしまう。
 どうもタイミングコーナーが終わってしまったようだ。
 しかも画面下部にはスタッフ達の名前のテロップが流れ、番組の終わりを告げている。
 しまった、あんな番組してるなんて知らなかった、と思った時だった。

 不意に部屋中の電気が消え、テレビもぷつりと消えた。
 俺はそこでようやく目の前の男に警戒心を抱く。
 そして、それと同時に恐怖も足下から這い上がってきた。

「あなた、妖怪に興味がありますでしょ?」
 暗がりにぼんやりと光る男の目。
 俺は息を飲んだ。
 どうも奴さん、最初から俺が妖怪に興味があると知っていた様子。
 だからあの番組を見せたのだ。
 いったい何者だ、こいつ。
 どうやって部屋に入った?
「あなた・・・いや、田中さん。田中さん今生活に困ってらっしゃいますね?今も日付が変わった途端電気が止まりましたし」
 俺は驚愕した。
 目の前の妖怪めいた男は俺の名前まで知っているではないか!
 しかし電気を止めたのも目の前の男の魔力かと思っていたが、それは違ったようだ。
 どうも日付が変わってしまったのを皮切りに電気が止まってしまった様子。
 きっとガスも水道も止まっている事だろう。

「実は妖怪好きのあなたにぴったりの仕事があるんです。しかも生活の保障付き」
「何?!それは本当か!」
 いや、待てよ。
 そんなおいしい話がそんじょそこらに転がっているはずがないではないか。
 しかし目の前の男は何やら妖怪の世界とつながっているような気がする。
 見た目しかり、俺のことをなぜか知っている事しかり。
 もしかするとこの不気味な男こそ妖怪やもしれない。
 しかし、のこのこ妖怪についていってしまうのはいかがなものか。
 そんなもの妖怪に自ら食われに行くようなものではないか。
 しかし、このままいたところでどうせ明るい未来は待ってはいないのだ。
 文無しの俺は働く力もなく、飢えて死んでしまうに違いない。
 嗚呼、どちらに転んでも待っているのは地獄だけである。
 しかし食われて死ぬよりか、食えずに死ぬ方がまだいいのではないか。
 せめて人間としての形を保ったまま死にたい。
 そして無念の思いでゆうすけ君として復活するのだ、うむ、それがいいのではなかろうか。
「あなた、何か良からぬことを考えているんではないでしょうな。死ぬなんて考えるものじゃありません。あなたに死んだ後のことの何がわかるんですか」
 なにやら妙に迫力のある声で俺は押されてしまう。
 何だ、こいつは俺の心の中まで読めるのか。
「私は暗いところでも全てはっきり見えるのです。あなたの表情はなにやら私にとって都合の悪いことを考えているような顔です」
「都合が悪い?」
「死ぬ、とかそんなことです」
「ふむぅ」

 俺は唸るほかなかった。
 どうすればいいのだ。
 死ぬなというのは実家に帰れということか。
 しかしどの面下げて帰れというのだ。
 ひたすら偉そうな口をたたき、自立宣言を出して家を出たというのに、半年も立たずに帰ってくるとなればとんだ笑いものではないか。
 そんなことがあれば恥ずかしさで俺はのたれ死んでしまう。
「そもそもおまえは何者だ。どうやって部屋に入った」
「私はリョウといったじゃないですか。それとですね、あなたは私の謎と、仕事についてとどちらを聞きたいんですか。謎と生活どちらをとるんですか」
 謎と生活?
 そんなもの生活の方が重いに決まっているだろう。
 謎解きじゃ飯は食えない。
 探偵じゃあるまいし。
「やはり生活をとりますよねぇ、どうします?あなたにぴったりの仕事なんですけど、お受けになります?」
「受けます?って君、どんな仕事かもわからないのにイエスというわけがないだろう」
「いや、それがですね、その仕事ちょっと変わってまして、イエスと言ってもらわないと詳細をお話する事ができないのですよ」
 ヒヒヒ、と気味の悪い笑みを浮かべる男。 
「何だと、そんな胡散臭い話俺が良いというとでも・・・」
「じゃぁ、あなた明日からの生活はどうするんです?何か当てがあるんですか?それともすごすご実家に帰るんですか?」

 俺は唸った。
 しばらく唸り続けた。
 男はそんな俺を笑うでもなく静かに見守っている。
 一体こいつは何者なんだ。
 こんな奴に付いていって大丈夫なはずがないじゃないか。
 見るからに胡散臭い。
 付いていったら怖い兄ちゃんにどこか連れていかれるとかそんなことがあり得なくもない。
「あなた、何か誤解してませんか?人は見た目で判断できるものじゃありませんよ?」
「それはそうだが、見た目も大事だ」
 俺がすかさず言い返すと男は盛大にため息を付いた。
「あなたどうせ、このままこの家に籠もっても、家に帰っても、明るい未来は待っていないでしょう?それならいっそ私の進める仕事にきてみたらどうです?少なくともこちらの未来の方が明るいはずですよ」
 そうは言ってもだ。
 付いていった先に何が待っているとしれないのに、のこのこと付いていけるはずがないではないか。
「何がそんなに心配なんです?何度も良い話だって言っているじゃぁないですか」
「本当か?命は保証されるのか?苦しかったりしないか?」
「あなた、やっぱり何か勘違いしてらっしゃいますな。そんな危険な場所につれていくわけがないじゃないですか」
「おまえのその様子を見ると幸せは待っていないように見える」
 今は真っ暗で相手の様子は見えないが、あのドアの前に立っていた様子を俺ははっきりと思っている。
 頬はこけていたし足も腕も細いし、顔色は悪いし、まるで死霊のようだった。
 リョウっていう名前ももしかしたら霊って書いたりするんじゃないか?こいつ。
「私の見た目は関係ないんですよ。私が働いている場所とあなたに勧める場所は違います」
「しつこいな、おまえも」
「どうせあなたはどんな道を選んでも明るいといえる道になんて行けないんですから。ここは私のいう仕事に挑戦してみましょうよ。少なくともあなたはそれで平凡な人生から光輝く美しい人生へと生まれ変わることができますよ」
 ふふふ、とまたも不気味な笑い声を出す男。
「・・・何故、俺なんだ」
「素質、ですよ」
「素質?」
 男は俺の質問には答えない。
 また嫌みな笑いを浮かべるだけだった。

「いい加減観念して、イエスと言いましょうよ。今なら跡を濁さずここを去らせてあげますよ。住む場所も保証されます。今なら引っ越し代もタダ、引っ越し準備から何から面倒なことは全部私たちが無償でやって差し上げます。仕事を受けてくださるのならね」
 俺の体に衝撃が走った。 
 何度も言うが聞く限りでは、何と良い話だ。
 住む場所保証付き、引っ越し無料、俺にぴったりの仕事、俺に素質のある仕事、平凡な人生から輝く人生へ!!
 そうだ。
 この話を断ったとして、一体俺はこれからどうなる?
 どこに行ったって輝かしい未来などない。
 これこそ当たって砕けろ。
 あの子に告白したときの勇気を思い出せ。
 今度はイエスと言えば良いだけなのだ。
 イエスとさえ言えばこの絶望の淵から逃れることができるのだ。
「さぁ、決心されましたか?」
「あぁ」
 俺はやる!
 平凡レールから俺は飛び出すのだ!
 これは転機であり好機なのだ!
 輝ける未来を俺はこの手につかむ!
 
   :

 こうして俺は男の運転する車に揺られて、仕事場という新天地に連れていかれることとなった。
 男は結局仕事についての詳細を話そうとせず、俺も質問責めをする前に眠気に襲われ、窓の外を見慣れた建物が流れていく中、深い眠りへと落ちていった。

 そして俺は見知らぬ部屋の中で目覚めた。

   :

 もう思い出したくない。
 あの目覚めたときのことはもう思い出したくない、抹消したい、実家に帰りたい。
 おかんの肉じゃがを食いたい、家のせまい湯船に浸かりたい、断じてドラム缶風呂でなく。
 俺は場違いなほど美しいご来光を眺めた。
 何故俺が冒頭で述べたようにぬらりひょんとのっぺらぼうと並んでドラム缶風呂に浸かっているかは、読者諸君のご想像にお任せする。
 ただ、俺は確かに、俺に合った仕事というのに就けたのだ。
 それは本当に確かである。
 そして俺に素質があるという男の言葉に頷けない事もない。
 こんな仕事俺のような人でなければ、裸足で逃げ出す、何か精神的な病気になるなど良からぬ事が多数起こるに決まっているのだ。

「そんじゃ、兄ちゃん、一夏よろしく」
 
 そして俺はこの夏色んな事がうまい具合に絡み合い、俺の平凡レールをひん曲げてくれちゃたことで、妖怪達の元で毎日日替わりで何か仕事をすることとなった。
 ぬらりひょんのじいちゃん、のっぺらぼうの少年、死霊のような男、ろくろっ首のお姉さん、他にも様々な面子のもとで働くのだ。
 俺が今後一体どういう仕事をして、なにと出会うのか、それはまた次の話だ。
 ただ俺の、妖怪と友達になる、妖怪関係の仕事に就く、という夢は同時に、そしてあっさりと叶った。

また帰りが遅い…

2010-05-13 21:22:52 | 日記
 本日は木曜日。
 7時間授業がある日、そしてそのうち3時間数学のある日です。  


 いやぁ、困りましたねぇ。
 時間がありませんよぉ、はっはっは。


 家に帰ったら既におかんが家にいましたぁ。
 パソコンできません!!
 なんてこったですよ。


 昨日こっそりパソコンやったことがほんのりばれちまったので、少し許可を取りづらい状況なのですよ!!
 だがしかしパソコンをやらねば小説の更新ができないわけで。
 日記だけなら携帯からでも何とか更新できますが、小説ともなれば量が量ですからね、携帯じゃ無理です。
 手間もかかりますしね。
 仕方なく少しでも時間を短縮するため、日記をポメラで書いてます。


 で、今日はですね、1コマ目は保健でした。
 保健は保健機関とかいうのを勉強しましたね。
 あんまりぱっとしない授業でした。


 で、次が数学。
 延々と教科書の問題を解きました。
 まぁ、いい頭の体操になりましたよ、へっ。


 で、昼休みでは友人と映画の話とかいろいろしましてね、いつものように時間は過ぎたわけです。


 そして、3コマ目。
 産業社会と人間、という授業でした。
 その授業は学校外から誰か呼んでその人の話を聞いたりするらしいんですけど、今日はセルフコーチングといって、自分について考える、みたいな感じのことをしました。 
 といっても私の自分でわかる問題点といえば人見知りするくらいですよ。
 後は私幸せな人ですよ。


 困難にぶつかってもそれを我慢できますか、または乗り切れますか?っていう質問がありましたが、我慢できなかったり、乗り越えられなかった時点で、そんなセルフコーチングなんてやってる場合じゃないと思うんですけどね。
 そして終始友人とベラベラしゃべってました。


 こういう時声があまりでかくないのが役立ちますね。
 めちゃくちゃ喋ってるのに私ぜんぜんうるさくないですよ。
 むしろ声が聞こえないくらいです。


 というかですね、授業の前半は先生の暗い過去の話を聞かされたんですよ。
 先生が中学生の頃はあ立ったこうだったというのをですね、先生が延々と話すんです。
 その先生美術の先生ですし、しゅっとしてますから、嫌いじゃないんですけど。


 しかしまぁ、その先生自身も、わいは暗いよ、っていってましたが、すこぶる暗かったです。
 先生がいた学校はものすごくでんじゃらすだったようです。
 それで先生は先生の学生時代のような暗くて楽しくない学校生活を私たちにおくってほしくないと、楽しい学校生活にしてほしいと、いいたかったようなんですけども。
 メッセージを伝えるまでが長いこと長いこと。


 先生の辛い過去を聞いて私たちがどう反応しろっていうんですか。
 まぁ、先生かわいそう、って思ってあげればいいんですか。
 話の最初に何を伝えたいのかいってから話してほしいですね。


 うだうだと昔の話をしおって!
 昔は昔、今は今よ!
 だいたいうちの学校は平和じゃないのさ!
 少なくともわたしゃなんのアクシデントや事件もなくのんびり幸せに暮らしてますわよ!!
 そんな話を聞いたって時間の無駄だわ!!
 ってなもんですよ。
 うちの学校何ら荒れてる様子はありませんもん。


 とにかく。
 不毛な3コマ目でした。


 で次に数学があり、その数学ではプリントをやって終わりました。


 そして後は5時過ぎまで友人につきあってしばらく学校にとどまってましたね。
 友人体育の時間に足の靭帯切れたんですって。
 まぁ、まぁ、私そんなことになったことないからどんなもんかぜんぜんわからないけれども、でもうまく歩けないし大変そうだわ。


 まぁ、家に帰るのが遅くなったのは痛いけれども、おかんは今日仕事が早く終わったらしく、どうせ友人につきあわなくともパソコンはできなかったでしょうから、まぁ、いいとします。
 とにかくこれから小説の続きを書くなり、なんなり、仕事をしようと思います。

非凡レール 前編

2010-05-12 17:29:49 | その他
「俺は普通を愛しているんだ!!話が違うぞ!こんな事になるくらいなら実家にすごすご帰った方がマシだぁあぁあぁぁ!!」
 という俺の叫びは地平線に覗くありがたいご来光に吸い込まれてぽつんと消えた。

「こらこら、そんなに叫ぶと喉を痛めるよ」
「そうだよ?普通よりちょっと刺激的な方が人生は楽しいって姉さんが言ってたし」
 今の俺の状況は常軌を逸するものだ。
 聞いて驚け。
 今俺は今時珍しいドラム缶風呂に浸かっている。

 そして俺の左右にもドラム缶が並んでいる。
 俺の右隣のドラム缶風呂に浸かっているのは、しわくちゃな顔に異様に長い頭を持っている気色の悪いじいさん。
 もしかしたらぴんとくる人もいるかもしれないが、このじいさんは今時あり得ない生き物。
 そうだ、そのじいさんはいわゆる妖怪”ぬらりひょん”。
 そして左隣にいる少年には顔がない。
 いわゆるのっぺらぼう。
 俺は大学一回世の夏休み、何故かぬらりひょんとのっぺらぼうの二人と並んでドラム缶風呂に浸かっていた。

   :

 俺は平凡だ。
 平凡と書かれたレールの上をただひた走っているだけだ。
 しかしそうはいっても俺は普通が好きである。
 I LOVE 普通ってなもんだ。
 しかし。
 大学一回生にもなれば、このままでいいのかと悩みたくもなる。
 今まで通ってきたどの学校の通信簿の評価もほとんど3で希に4。
 テストの点だって平均点の少し上辺りをふわふわ。
 テレビもみんなが見ているようなものばかり見て、俺が読んだマンガはみんな知っていた。
 雑誌だってみんなが読むゲーム雑誌くらいしか読まないし、服装だってぱっとしない。
 顔だって、中の中、イケメンでも不細工でもない、地味な顔。
 持ち物もみんなと似たり寄ったり、よくどこかで見たような顔だと言われ、名前も田中。
 体つきだって平均的、気管支が少し弱い以外は身体能力も平均的。
 食べ物の好みだって平均的だった。

「やっぱ、肉だよな」
 俺は一人窓に向かって言ってみた。
 もちろん窓は何も返してくれない。
 帰ってきたのは空しく響く俺の声。
 明日には電気もガスも水道も全部止められる。
 家賃だって今月分払ってない。
 この隅っこの方にはカビが生えかけているけれど、住み心地のいい六畳間を出て行かなくてはならないかもしれない。
 俺は目の前の特大手作りハンバーグを頬張った。

 さっきも言ったように俺は大学一回生である。
 大学に行く事になり俺は一人立ちをした。
 勉学に励む一方バイトに勤しみ、それなりに順調な日々を送っていたのだ。
 その頃の俺は今のような生活、暮らすのに必要なものが全てなくなる生活になってしまうとは思いもしなかっただろう。
 何故、このような事になってしまったのか。
 それは己が心と、彼女の心のせいである。

 俺は中1の頃とある女の子に一目惚れした。
 彼女は美しいショートの黒髪、くりくりとした可愛らしい黒目がちの瞳、色白でほんのりピンクの頬、少しふっくらした丸顔に、平均より少し、いやだいぶ小さな背丈。
 彼女は俺の心を鷲掴みにした。
 心を鷲掴みにされるとは一体どんな事か、そんな事あるのか、と思っていた俺はバカ野郎だった。
 苦しかった。
 それから俺は彼女を見かければふらふらと追いかけそうになり、いかんいかんと首を振り。
 彼女に話しかけられるような事があれば、頭の中が煮えたぎり、さながら完熟トマトの如く。
 俺は彼女に話しかける事さえままならぬまま、中学を卒業した。

 俺はその後悔いに悔いた。
 何故もっと話しかけなかったのか、何故彼女に近づいていかなかったのか、何故告白しなかったのか!!
 ま、いきなり告白しても引かれるだけだ。
 やはり、お近づきにならなければ。
 しかし、今や学校を卒業し、彼女と会う事はまずないだろう。
 本当に運命の赤い糸かなんかで結ばれてでもいない限り俺は彼女と再び会う事なぞない。
 
  何故そんなにはっきりと彼女との再会がないと言い切れるのか。
 それは俺が選んだ高校がかなり変わった場所であったからだ。
 彼女のような清楚で、将来輝かしい未来が約束されているような人が行くべき学校ではなかった。
 いや、その学校自体は悪くないのだ。
 自由度が高く、とんでもなく賢い人から、あら、今まで学校通ったことなかったの?なんて人まで幅広く通える学校なのだ、そこは。
 レベルの高い超難関の大学に行く人もいたし、そんな名前聞いた事ねぇよ、っていうかなり胡散臭い学校に行くものもいる。
 そして何故俺がその学校に行くことを決めたのか、それは俺の夢をよりはっきりしたものにするためだ。
 
 そしてその高校、名を出勝(デイショウ)高校というかなり変わった名前だ。
 勝者が出る、という意味合いを込めて名づけられたらしい。
 確かに名付け親の思惑通り、人生の勝者と呼べる学生たちを多数この学校は輩出している。
 しかし、人生の負け犬と呼べる輩も同じくらい排出していた。
 誰が呼んだかその高校、別名・泥沼校とも呼ばれている。
 泥沼を無理矢理音読みするとデイショウとなるからだ。
 よくそんなもん考えたもんである。
 その出勝高に通えばどちらか一つしかなかった。
 勝者になるか、泥沼に沈むかのどちらかだ。
 沼に片足だけ突っ込んで前に進むという中途半端な道はなかった。
 どちらか一つ。
 その学校に通うからには相当な努力をしなければ、そしてそれ相応の才能がなければ、泥沼行き。
 しかし、がんばれば確実に勝者になれる。
 
 入学当初は皆、やればできる、きっと私も勝者になれると思っていた。
 俺だってそうだ。
 俺は妖怪関係の仕事、という限りなく漠然とした仕事をはっきりさせるため、その場へ乗り込んだのである。
 ここで、おや、と思う人も多い事だろう。
 おや、どころか、えぇ?!といったところだろう。
 何だ、妖怪関係の仕事とは、と思う人がきっとほとんどだ。
 俺だって妖怪関係の仕事とは何か聞きたい。
 しかし俺が唯一平凡でない場所、非凡な場所がそこであった。
 俺は唯一の非凡ポイントを決してなくしたくはなかったのだ。
 一つくらい普通じゃないところがあってしかるべき。
 俺はその非凡極まりない場所をどうにか保護すべく、人生を非凡ポイントに集中させたのである。
 俺の小さい頃の夢は妖怪とお友達になる事だった。
 
 俺が小さい頃。
 小学1年生の頃だったか。
 両親は共働き、小さいながらも意外としっかりしていた俺は夏休み中は一人で留守番をしていた。
 もちろん大抵どこか遊びに行ってはいたのだが、朝は暇だった。
 小さな頃から俺は朝にはあまり強くなかったのである。
 夏休みに入ったばかりの頃はラジオ体操のために早起きしていた俺だが、8月に入るとラジオ体操はなくなり、俺は毎日あまり早くない時間に目覚めた。
 しかしまだ時間は午前中、小さな子供が見るような番組はあまりなく、俺は毎日教育番組のお世話になった。
 そして俺が一番好きだった番組が、”幽霊ゆうすけ君”という番組だった。
 ドラマ仕立てで、主人公のゆうすけ君 ――― タイトルにある通り彼は幽霊である ――― と彼を取り巻く妖怪達のお話。
 彼はとても小さなビルのような形の建物に暮らしており、ビルの2階では、漫画家であるろくろっ首のむむ姉さんが事務所を設けており、1階では化け狸と化け狐がリサイクルショップ兼骨董屋を営み、地下ではぬらりひょん先生とゆうすけ君、そしてゆうすけ君の友達、のっぺらぼうののっぺ君が住んでいた。
 その話はゆうすけ君がそのビルに迷い込んでくるところから始まり、ビルの住人達と絆を深め、ゆうすけ君が様々なことを学ぶ、という内容。
 学ぶ内容は子供向けで、交通ルールの話についてとか、万引きについてだとか、道徳的な内容であった。
 
 小さかった俺は食い入るようにそれを見、是非とも妖怪達とお友達になりたかった。
 しかし俺はゆうすけ君が住んでいるような片田舎ではなく、バリバリの都会に住んでいるため、彼らのような妖怪と出会う機会などなかった。
 俺はいつか妖怪に会うんだ、という夢を抱いたまま、成長したのだが、いつしか現実を知った。
 妖怪など存在しない。
 それが現実だった。
 幽霊はいるかもしれない、俺はまだそう思ってはいる。
 しかし、妖怪はいない。
 もしかしたら昔はいたかもしれないが、今はきっと絶滅してしまったのだ。
 都会はどこに行っても明るかった。
 妖怪が出てきそうな暗い場所などない。
 
 しかし俺はせめて妖怪に関する仕事に就きたかった。
 妖怪は忘れ去られた存在ではない。
 今でも妖怪を題材にした小説やらマンガは沢山あるし、映画だってある。
 なので、俺は妖怪を使って作品を作る、またはそんな人の手助けをする仕事に就きたいと思った。
 なので、泥沼覚悟で出勝高校に入ったのだ。

 そして奇跡は起きた。
 といっても俺が晴れて勝者になった!というわけではない、別の意味での奇跡だ。
 そう、なんと来るはずがないと思っていた彼女が、俺の心を鷲掴みにしたまま離さなかった彼女が、同じクラスにいたのだ!!
 俺は心躍った。
 高校生にもなって廊下をスキップし、気味悪がられた。
 しかし、有頂天な俺はそんな周囲の目など毛ほども気にならなかった。
 俺は運命の赤い糸を信じた。
 赤い糸?はっ、そんなものあるわけがなかろう、と思っていた俺は完全なる阿呆だったのだ。
 
 そして俺は今度こそ後悔しまい、と彼女にできるだけ近づいた。
 好きな事何?どんな芸能人が好き?どんな音楽聴くの?といった風にいろんな事を聞き、彼女が好きだと言ったものはどれも好きになった。
 そしてついにメルアドも交換した。
 彼女の好きなものに続々手を出していた俺は彼女とばっちり息が合い、彼女の親友に近い座についたのだ。
 それが高校2年生になった時だった。
 そして、俺はそのまま絆を深め、春、彼女に告白した。
 俺は後悔しないと決めたから思い切って行動に出たのだ。
 当たって砕けろ!
 俺は本当に砕けてもいい心づもりで彼女にぶつかった。
 そして、俺は彼女に受け止めてもらったのだ。
 俺は幸せだった。
 しかし、俺はその時幸せに目が眩み彼女の変化に気づいてはいなかった。

 高校3年の卒業式。
 彼女も俺と同じ大学に行く事になっており、俺はまだふわふわしていた。
 そう、結構いい感じの大学に行け、好きな子と付き合っている、俺は勝者だ、努力は報われたのだ。
 しかし勝者だと満足する一方、何か引っかかるところがあった。
 彼女は最近なかなかメールを返してくれないし、態度が素っ気ない。
 昔と比べて、口調も変わってきたし、色白だった肌もいつの間にか少し焼けた気がする。
 最近メイクもするようになってきたし、髪も茶色がかってきたような。
 ついでに最近彼女の友達も様子が変わってきている。

 俺はその時点で彼女にストップをかけておくべきだった、と気づいた頃にはもう遅かった。
 大学一回生になった俺は親の元を出て、一人暮らしを始めた。
 大学に入学する日、彼女の姿はなく、俺は少し心配した。
 心配するメールを送ったが返信はない。
 彼女は相当体調が悪いのかと、俺はいくつかねぎらいの言葉を綴ったメールを送り、その後はバイトと勉学で多忙だったため、彼女からずっとメールが来ていない事に気がつかなかった。
 
 そしてそのまま、夏休みを迎えようとしている。
 夏休みに入る一週間ほど前、俺はコンビニでバイトしていた。
 夜遅くうつらうつらする頭を降り降り、客が一人もいない店内で陳列棚の整理をなんとなくしていた。
 そこへ客の入店を知らせる音が聞こえた。
 レジにいる同僚が眠たげにいらっしゃいませぇ、と声を上げる。
 そして俺は棚の陰から見た。
 それは、見た事もない金髪で色黒の男性と、べたつく彼女の姿だった。
 そう、俺の彼女が見知らぬチャラ男といちゃついている。
 そして彼女の姿は豹変していた。
 短くさっぱりしていた髪は長くぐるぐると渦を巻き、美しい艶のある黒だったその色は、パサパサと痛んだ金髪へと変わり果てていた。
 彼女のふっくらした白い肌はおでんのつゆが染みた卵のように茶色く変わり、顔にはゴテゴテとした思わず目を逸らしたくなるような濃い化粧がしてある。
 そして彼女は今まで俺と付きあっていた時に聞いた事もないような高くて甘ったるい声を上げ、隣のギャル男にべたべたする。
 
 俺はもう見ていられなかった。
 彼女らに見つからないように俺は店内のトイレへと駆け込んだ。
 肺が苦しい。
 息がしにくい。
 嘘だ、こんなの嘘だ。
 しかしどんなに嘘だと言いたくても、あのつぶらな黒目がちの目と、丸顔、そしてどんなに高くなろうともあの声は彼女のものだった。
 そして何よりあの身長は彼女だとしか考えられなかった。
 
 こうして俺はバイトを全て辞めた。
 俺は荒れた。
 一人カラオケに籠もったり、暴飲暴食の限りを尽くしたり、ゲーセンで遊び惚けた。
 あっと言う間に貯金はなくなり、払うべき金は払えなくなり、今の状況に至る。
 
 俺は最後の晩餐ともいえるハンバーグを平らげ、畳の上へと転がった。
 もう何も思い残す事はない。
 死んじまったら幽霊にでもなってゆうすけ君2世としてでも生きて・・・や、もうゆうすけ君になったという事はつまり死んでるって事か。
 まぁ、死んだ上でゆうすけ君として暮らすのもいい。
 
 そういえばゆうすけ君の最終話だけ記憶が曖昧だ。
 夏休みになる度にゆうすけ君は再放送され、土、日を除き毎日放送された。
 そしてその最終話はゆうすけ君がなんだかんだで成仏する話だ。
 俺は小1の頃その最終話を見て、嘆き悲しんだ。
 もうゆうすけ君とその仲間達には会えないのか。
 そんなのはイヤだと泣きじゃくった。
 それ以来俺は最終話だけ見なくなった。
 そして、ゆうすけ君と過ごす夏は小学6年まで続いたのだ。

部活!

2010-05-12 17:12:12 | 日記
 今日は水曜日!
 つまり部活の日!でございますよ。
 そして委員会の日!でもありますね。
 いやぁ、今日もまた遅くなりましたよ。
 

 今日の1コマ目の美術では楽しく模写をやりまして、次の英語も得に対したこともなく終わり、休み時間に委員会、そしてLHR。
 LHRでは心理テスト、というか生徒の考えていることを調査するような質問の冊子とマークシートを配られまして、マークシートを埋めていました。
 質問の中には、死にたいと思うことがありますか、とか、自分は非力で何もできないと考えることがありますか?とか、死にたいと考えることはありますか?とかいうネガティブな質問が多数見受けられました。
 今時は大変ですねぇ、そんな質問しないといけないんですか。
 私はそんなこと考えませんね、ポジティブにいきてますからね。
 殆ど模範的な生徒ですよ、私。
 ちょいと勉強時間が少ないのと、勉強に対する意欲が低いのと、勉強しようにもおかんがテレビ見るせいで集中できないのと、引っ込み思案なとこ以外はいいやつですよ、私。
 まぁ、そんなことはいいや。


 LHR後はもう一度委員会があり、文化祭でやることや目標などを決め、その後に部活です。
 部活ではまたお題を貰ってきました!
 今回は

 一、雑誌
 一、カーテン
 一、フランス
 一、先生、国語が好きです

 以上。
 今回は3つどころか4つもありまするぞ!
 私はこのお題から妖怪ものの話の続きを書かねばならないのです!
 その妖怪の話も前回のお題から生まれた話なのですが、前回で完結しなかったため、続きを書かねばならんのです。
 というわけで、これから私は小説ブログに連載中の話と平行して、妖怪ものの話を続けます。 
 この後その妖怪ものの話を載せますので、とりあえず興味がおありの方は読んでみそ。

かりんさんのとこのお方々 2

2010-05-11 21:47:56 | イラストなど
 はい、後編一人目は阿久根まきばさん!
 赤毛ロング女の子キャラは私のキャラにはいませんねぇ。
 赤毛キャラはそこそこいるんですが、男キャラばかりです。
 いいですねぇ、赤毛。
 なんか新しいキャラが今ならばしばし作れそうです。
               
 お次はレオナ君。
 緑短髪男キャラも私のとこにはいませんねぇ。
 いやぁ、緑ショートの頭もいいですねぇ、私のところは緑といえばロン毛ばっかしですから~。
 ・・・髪の感想ばっかり書いてますね・・・。
 何と言うか彼は私の得意分野的顔形をしてました。
 なんとなく私のキャラの誰かさんを髣髴とさせる顔つき・髪型になってます。 
 分かりますかね?
                
 そして次はエリラさん。
 彼女のような髪型髪色もなかなかいませんねぇ。
 ・・・最後まで髪の話ばかりですみませんね、なんか。
 でも、彼女の髪型好きですねぇ。
 私もこの髪型ちょっと参考にさせてもらおうかなぁ?
 と、色々考えてみたり。
 髪型って大事ですからねぇ。

 というわけで、これで全員です。
 天使さんは描けていませんが、まぁ、またいつか描く事になるのではないでしょうかね。
 では、また次なる仕事をお待ちしてます、かりんさん!

Go to Library

2010-05-11 21:46:00 | 日記
 さて、本日は市立図書館へ行って参りました~。
 友達と二人でいってきたんですが、なかなかに時間がかかりました。


 まず友達が気むずかしかったのと、私が極度の人見知りだったため、遅くなったんですね。
 まぁ、遅くなってしまうまでの経緯やら図書館での様子や図書館へ行くまでの話は特に面白味はないので省いてしまいましょう。


 それにしても今日は早く帰れたはずなのに、これでもか、と遅くなりましたよ。
 今日は早く明日の部活に持っていく短編を書いてしまわないといけないのに。
 それなのに私は本を借りてきてしまって、またそれも読みたいし、やること増やしてどーするんでしょうねぇ。


 まぁ、とにかく、日記をちんたら書いている場合ではないのです。
 やること目白押しなのです!


 今ポメラで日記を書いているんですが、日記が終わったら、短編を書かないといけませんし、その合間にレンジで野菜をチンしないといけませんし、おかんが最近はまっている黒豆を今煮ているのですがそれをたまには見に行かないといけないし、ブログの更新だってまだですし、借りてきた本も読みたいですし、小説に登場するキャライラストも描かないといけません。
 いろいろやりたいことは多いのです。


 あ、それに数学の宿題もしなければ!
 まぁ、それは今日でなくてもいいのですが、とにかく短編ですよ。


 っていうか短編も書けたら書けたで短編に登場するキャラのイラストも描こうと思ってますし・・・。
 それにそろそろ小説ブログに投稿している小説のストックが減ってきましたからね!
 またその小説も書かないといけませんし、というかその小説もいい加減切りをつけないといけません。
 しかも最近はブログでは一作しか更新していませんからそろそろ別の作品も復活させないといけませんし、小説投稿サイトに投稿しようと、昔書いた小説の推敲作業も進めたいのです!
 多忙の極み!
 

 とにかくこれから作業をします! 

かりんさんのとこのお方々

2010-05-10 22:44:57 | イラストなど
 はい!まずは白石るりさん。
 
 今回かりんさんが公開したイラストは全身が描かれている人は殆どいなかったので、皆さん顔だけのイラストです。
 私は作業が早いですからね。 
 あっという間にイラスト描いちまいますよ!
 ここがアナログの強みですな!
 まぁ、若干雑なところはスルーしといてください。
 
 彼女は私の得意分野茶色の髪だったためそれなりにうまく描けたと思いますよ。
 ちょっと強気な顔つきにしてます。
               
 そしてお次が南はるみさん!
 こういう髪形は描くのが初めてでした!
 こんな髪形もなかなかいいですね!
 艶入れ楽しかったですよ!
                 
 そしてお次が慣れない横顔をがんばってどうにか描いた風上ショウ君!
 横向きの体というのもうまく描けないもので、ちょっと目も当てられないような感じもありますが、これも修行です。
 今の私の腕ではこのような横顔し描けませんです、すみません。
 後髪も少しは寝すぎましたね。
 一応今まで描いていない方々は皆さんかいてみたんですけど、彼が一番うまく描けてないな、と自分で思いました。
 後かりんさんのイラストでは彼目をつぶっていたので、目の色が分からず私のイラストの方も目をつぶっといてもらってます。

 で、天使さんは顔が分からなかったので、横顔の描けない私は少し保留にさせてもらっていますが、まきばさん、エリラさん、レオナ君は既に描けております。
 明日更新しますのでお楽しみに!

まさかパンク?!

2010-05-10 17:42:40 | 日記
 5月10日っていえばこないだ大河ドラマでの攘夷実行の日だっていってましたねぇ。
 まぁ、動いたのは長州藩だけだったらしいですけど・・・ってそんな昔の話なんて今は関係ないのです!
 今は今です!


 実は、今日は学校の図書館で借りていた本を返しにいった際、私の好きな作家さんの書いている小説(ファンタジー小説)を図書館に入れてもらうべく先生とお話していたんですよ。
 その小説は結構古いものでして、なかなか店では見かけないんですね。
 だから図書館の力を借りようと思ったわけです。
 その小説8巻までありまして、7,8巻がなく、それ上下巻なんですよ。
 でもどうも7巻しか取り寄せられないということでして…。
 それじゃぁ7,8巻を読むためにはどうすればいいのか、ということになり市立の図書館でその本がないか探したんですね。


 そしたら市立図書館のうち一件だけありまして!
 そこに明日にでも借りに行くことになりました。
 今日は雨ですし、何より図書館が休館だったので。
 で、その図書館について調べたりなんだしするのに時間がかかり、雨なので合羽を着たりするのに手間取り、慌てて帰ったんですけど、なんか途中から自転車の様子がおかしい。
 なんかお尻に変な反動が。
 

 そこで私は小学校時代のとあることを思い出しました。
 私は小学校時代、自転車の空気入れを持っておらず、近くに自転車の修理屋さんもなく…。
 となれば空気を入れずに放っておくことになり、自転車がパンクしますわな。
 しかしパンクしても直すところがないのでそのままですわな。
 しかし、自転車うぃ使わなければ友人たちと遊ぶ時間がなくなってしまうわけですよ。
 

 そこで私はパンク自転車を乗り回しました。
 そして今そのときと全く同じ感覚がお尻に!!
 

 なにやらがたがたとかごが揺れ、恐ろしいほどスピードが出ない。
 イヤホンをつけていましたからタイヤの音は聞こえませんでしたが、きっとタイヤからはえもいわれぬ音が聞こえていたことでしょう。
 

 いやぁ、信号に引っかかって恐る恐るタイヤ見たら後輪がぺったんこですよ。
 今まで前輪は殆ど何の問題も起こさないのに後輪はしょっちゅう問題起こすんですよね。
 今までも学校行こうとしたら昨日までなんともなかったのに空気が全くなくなってる!なんて事がありました。


 朝学校行く前ならその場で空気をいれることができますけど、帰る途中ともなればそういうわけにはいきません。
 私はパンクした自転車を汗だくになってこいで帰りました。


 いや、押して行けばいいんだとおもいますよ?
 しかし歩くスピードよりはパンク自転車の走るスピードのほうが速いのです。
 まぁ、だから小学生のころはパンクも何のそので自転車に乗ってたんですけど。


 今空気を入れてきましたが、今度こそパンクしているかもしれませんねぇ。
 パンクしてたらどうしましょ。
 朝はおかんに送っていってもらって帰りは歩き…なんてことになりかねません。
 明日になったら何事もなかったかのように自転車に乗れることを願います。