カリフォルニア州のリビエラCCで開催中の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」3日目。2オーバーの70位タイから出た石川遼は5バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「71」とスコアを伸ばせなかったが、58位タイで最終日を迎えることになった。
4戦目にしてようやく進んだ今季初の決勝ラウンド。インコースから出る“裏街道”の最終組でプレーした石川は、スタートからボギー、バーディとスコアが動いた。中盤は折り返しの18番から2連続バーディを奪ったものの、続く2番ではティショットを大きく左に曲げるミス。2打目では木の根元から出すために左打ちも強いられ、ダブルボギーを叩いた。しかし直後の3番で右サイドから残り227ヤードの第2打をピン奥1.5メートルにつけるショットでバーディを取り返す粘りも見せた。
出入りの激しい展開で、結果的にスコアを伸ばせなかったが、順位の面では上昇。「今日はボギー、ダブルボギーと来た後にバーディを取り返せて、全体的にリズムが崩れなかった」。第3ラウンドを79人が突破したため、この日は上位70位タイ以上に入らなければ、人数制限(MDF)により最終ラウンドをプレーできなかったが、それもなんとかクリアした。
荒い芝目のグリーン上での勝負に苦しむ選手が多い中、この日は「スコアを上手くまとめられたのは、昨日とは打って変わってパッティングに後半助けられたなという感じ」。一方でドライバーショットの飛距離向上には充実感もある。ここまでの平均飛距離304ヤードの今週は、ティをこれまでよりも3、4ミリ高く指しており、打ち出しのイメージを高くした。「自分でもビックリしています。やっぱりクラブが替わったことで、そのヘッドが持っている一番飛ぶ打点というのがある。スピン量が少ないのがこのドライバーの特長。それを活かせているのかな思います」。
優勝争いに加わることは一層難しくなったが、明日は今年初めてトーナメント会場で迎える日曜日。「しっかり自分で集中してやっていかなくてはいけない。内容的には本当に3日間トータルで3アンダー、4アンダー、5アンダーといっていても、そんなに違和感はない内容なので、明日はそれを取り返せるように頑張りたい」と上位フィニッシュを狙う。
(GDO)