一時期は毎日、寝る前にスコッチのシングルモルトを嗜んでいた。大抵ショットグラスで1~2杯、ストレートで飲んでいた。毎日のこととなると量も馬鹿にならず、月にボトル2~3本は消費していた。なぜかコロナ禍以降は毎日は飲むことはなく、消費量は激減した。そうなると、たまにしか飲まないのだから、少し良いものを買おうとなる。といっても、一本一万円程度のものが我が家の限度である。最初は「JURA18年」を飲んだ。JURAはどちらかというと軟派(シングルモルトの世界ではですよ)に属するウイスイキーだが、これが吃驚。18年になると、何より香りが良い。濃厚な蜂蜜の香り(本当にする)、ピリッとくる胡椒のような感じ、そして何か分からないベリーのような香り。旨いじゃないか。これをチビチビと3か月に渡って楽しんだ。3500円のウイスキーを毎月1本飲む場合と予算的には変わらない。
次に選んだのは、いわずと知れたボウモア。ノーマルの12年ものを初めて口にしたときは、ピート臭に驚いた。まさにピートの入門酒。それがいつしか癖になり、そのうちもっとピートの強い「ラフロイグ」辺りに慣れると、なんだか物足りなくなるという難しいポジションにある。それにしても18年ものが一万円で買えるとは思わなかった。あのピート臭がどのように熟成されるのか、興味津々だった。ちなみにショットバーとかでは18年ものも飲んだことがある。ああいうところで飲んでも、普段と環境も照明も雰囲気も異なるし、それなりの代金を払っていることからバイアスが掛かり、正しく評価できない。自宅でじっくり飲んだ18年は・・・。うん、12年とあまり変わらない。色は濃くなった。香りも口当たりも多少まろやかになった。でも12年と大して変わらないような気がする。18年といっても、別樽で追加熟成しただけだから、物足りないのか。今後、もう少し検証したい(ただ飲むだけ)。
最後の最後に正直に言うと、僕はもっと安い酒の方が好きなのかもしれない。その方が安心して飲める。
X-PRO3 / XF35mm F1.4R
(予算的に)12年モノ辺りを試してみたいです。
一本飲み終わる頃には、すっかりはまるのではと思います。
僕もいつもは12年で、3000円ちょっとくらいです。