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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

Leica M10 Monochrome 「悪魔のカメラ」の作法

2021-09-25 | その他
<ISO 16000>

<ISO 160>


<ISO160>


<ISO 1000>



ライカM10モノクロームを使い始めて、2ヶ月が経過した。このカメラは、モノクロ撮影専用のカメラであり、物理的にカラー撮影をすることができない。その代わり、高品質なモノクロ画像を撮影できる尖ったカメラである。狂った価格設定のカメラで、当初は買うことを躊躇した。それが今では完全に魅了されている。これを僕は「悪魔のカメラ」と呼んでいる。肝は使っている本人たちは須らく魅了されるのに、その写真を見た人は言うほどの差異を見いだせないことだ。実はその理由もわかっていて、どこかの時点でレビュー的なものを書きたいとも思う。踏み出すとキリがないので、まず今回は簡単にお作法の話を少し書きたい。

本題に入る前にひとつ。皆さんは写真家の野村誠一氏をご存知だろうか。グラビア撮影の大御所で、モデル、アイドル、女優、撮ったグラビアは数知れず。「少年マガジン」巻頭グラビアの写真連載を15年以上続けていたことでも知られている。その野村氏は数年前から、YouTubeチャンネルを開設している。ここで氏は、ライカM10モノクロームを使った写真を公開している。これが凄く良い。びっくりする位に良い。
※説明し出すとキリがないので、詳しくは「野村誠一 Nomura Seiichi official」にて検索下さい。プライベートのスナップ写真、風景写真などを公開しています。身近な人と自身の「生と死」を経て紡ぐ画像は、心打たれる濃厚なものです。

その野村氏のYouTubeを見ると、ライカM10モノクロームの撮影技法でも参考になることがあった。特別なことではない。本来レンジファインダーカメラはスローシャッターに強い。1/8秒とか1/15秒のシャッターを積極的に使っても手ぶれしないものである。M10モノクロームには、それは通用しない。4000万画素という高画素の弊害か、手ぶれが目立つのである。ただしM10モノクロームは、高感度(ISO)画質が良いので、極論すれば「なんぼISOを上げてもオーケー」と野村氏は言う。野村氏は、シャッター速度は1/500秒固定で、マイナス2段補正、ISOオート、で撮影しているという。それまで僕は1/60 秒とか1/125秒を目安にしていたが、遠慮せずにISOを上げることにした。今後それがどういう結果になるか様子を見てみよう。ちなみに最上段の写真は、ISO16000で撮った。もっとあげても問題ないだろう。

すべてLeica M10 Monochrome
上2枚:SUMMICRON M35mm ASPH
下2枚:SUMMILUX M50mm ASPH

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