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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

西馬音内盆踊り2~晴れと穢

2008-08-18 | お祭り





晴れと穢という言葉がある。
その昔を想う。
短い夏が終わると、稲の収穫の時期が待っている。
収穫してしまえば、宴が待っているかもしれないが、
それまでは過酷な労働の日々だ。

亡者を彷彿させる頭巾も、深く冠った編み笠も、西洋でいう仮面のように
踊り手の匿名性を保証し、日常と切り離した特赦の時間を設けさせたのではないかと想像する。
衣装は、代々、家毎に継承されるものなので、実際は誰かは分かっているが、
仮面を纏うことが免罪符となる。つまりは晴れのとき。
女は挑発するがごとくに舞い、男は夜の光に集う虫のごとくに惹き付けられる。
目の前に迫った穢の日を前に、情念を貪り合い、手と手が絡み合う。
甘い蜜を味わう夏の一夜。
それは幻か・・・。


Canon EOS40D / EF28-135 F3.5-5.6 IS 









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