ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

「大原・御宿ゴルフコース」でゴルフ

2023年08月06日 | ゴルフ

千葉に一泊旅行の初日、メインはゴルフにした。御宿や勝浦は内陸部に比べて涼しいことをテレビで放送していたので、ここ千葉県いすみ市の大原・御宿ゴルフコースでやって見ようとなった。気温を見ると、東京より3度は低いので少しは涼しく感じると期待した。

このコースは西武グループが運営するゴルフ場である。このコースの売りは名匠井上誠一の設計と言うことだろう。井上誠一のコースは今までいくつかラウンドしたことがある。その中では、なんと言っても栃木県の烏山城CCが一番素晴らしいと思っている。

井上誠一のコース設計の特徴はホールの両脇の隣接ホールとの境やグリーンの周辺を地形をうまく利用して、女性の体の曲線美を思わせるような造形にしていることと、砲台グリーンの2つだろう。前者はフラットなコースでは発揮しにくいので、井上誠一の特長が最も出やすいのは丘陵コースであり、関東近辺では烏山城が一番その特徴を出している。

この大原・御宿GCも適度なアップダウンがあるので井上誠一の腕を発揮しやすい環境にあったと言える。その観点で見ると、美しい曲線美の造形については各所に見られたが、烏山城と違って、その美しいなだらかな丘の各所にパラパラと木が植わっているケースが多く見られ、その造形美が減殺されているように思えた(下の写真参照)。これは好みなので悪いと言うことではないが。

砲台グリーンについてはいくつかのホールでその特徴を遺憾なく発揮していた。例えば、インの11番とか(下の1番目の写真)。あと、このコースの特徴はバンカーが多いと言うことだろう。110ある。特にインの17番ホール(下の2番目の写真、左ドッグ・レッグのティーグラウンドから見た景色)はバンカーだらけのホールで見た目は良いがプレーヤーは大変だ。

このコースは条件が合えばカートのフェアウェイ乗り入れ可であるが今日は昨夜の雨でダメだったのは残念。コースのコンディションはまあまあだったが、猛暑のせいかフェアウェイの芝が枯れて黄色くなっているところが見られた。これはプロのトーナメント開催コースでも見られるので仕方ない。カートにはナビもついており、グリーンの整備も良かった。

一つだけ注文を付けるとすると、ロッカーと風呂だ。男性のロッカーは風呂の脱衣所と兼用となっている。従ってロッカーを利用するときは靴を脱ぐ必要があり、又、脱衣籠が無くロッカーの中に脱いだ汗びっしょりの服を突っ込んでおかなければならない、ビニールもおいてない。非常に利用しにくい。西武系のゴルフ場は全部同じだ。こんな不便なことを利用者に強いているのは西武系だけだろう。次回改築の際は改善してもらいたい。

今日も猛暑だったが、テレビの言うとおり海風が強く気持ちよかった。勝浦あたりの海底は冷たい海水があり、海風も通常より冷たいため気温が都心より低いそうだが、実際プレーしてみて確かに楽だった。熱中症で倒れることもなく無事ラウンドできて何よりだ。

お疲れ様でした。


永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」を読む

2023年08月06日 | 読書

今年の7月に第169回直木賞を受賞した永井紗耶子(さやこ)の「木挽町のあだ討ち」を読んでみた。木挽町というタイトルにこれは多分歌舞伎関係の小説ではと思い、新聞の書評などで確認してKindleでダウンロードして読んでみた。

永井紗耶子は46才、大学卒業後、産経新聞の記者を経てフリーランスのライターになり、2010年頃から小説を書き始めた。子供の頃から小説を書いてみたいと思っていたそうだ。今年の5月にこの本で山本周五郎賞を受賞したばかりだ。彼女は大の歌舞伎ファン、小学生の時はテレビの大河ドラマや時代劇を夢中で見たという。今は仕事前にスマホでよく落語を聞くそうだ。

この「木挽町の仇討ち」は、武家の18才の青年菊之助が、木挽町の裏通りで父を殺した下男の作兵衛に仇討ちを果たす、その仇討ちをめぐる物語だ。仇討ちの2年後、ある侍が参勤交代で江戸に来た際、木挽町の関係者に仇討ちのことを聞いてまわる。本当に仇討ちがあったのかどうか確かめるためだ。

筋の展開としては、各章ごとに聞いてまわった相手の人物描写、来し方、異なった生き様、芝居小屋での仕事などが描かれ、菊之助とのつながりがどうであったかが書かれている。それが歌舞伎好きには歌舞伎という伝統芸能をいろんな角度から理解する助けになる。その聞いた相手は、

  • 木戸芸者の一八(劇場の前で客を呼び込む人、今はいない役割)
  • 立師の与三郎(芝居の中で戦いの場を演じる役者たちに振りを付ける役目)
  • 端役の衣装を整える衣装係の芳澤ほたる
  • 芝居の小道具を作る久蔵とお内儀のお与根
  • 戯作者の篠田金治(元は野々山正二)

それぞれにこの芝居小屋で働くまでの人生があり芝居小屋での役割があり、いろんな苦労がある、哀愁がある、歌舞伎を相当研究しないと書けないでだろう。それらの人たちの話を聞くうちに仇討ちのことがわかってくるのだが、最後にこの話を聞いた武士が国元に帰り菊之助と話をして、菊之助が仇討ちの回想をする。そして段々とこの仇討ちの真実が明らかになっていき、最後にどんでん返しが・・・

昔は芝居小屋界隈は「悪所」と呼ばれ、品行方正な武士などがそうそうと足を踏み入れる場所ではなかった、などの話は「そうだったのか」と参考になる。まあ、今はもう悪所ではないだろうが、歌舞伎役者と言えば、芸人の世界で男の花形役者の浮気騒ぎは当たり前、最近でも家族で自殺騒ぎなど、普通の世界とは確かにかなり違う世界とも言える。

小説の中で、当初の「仇討ち」が「徒打ち」になり、最後、「あだ討ち」になる変化が面白い。ただ、菊之助の父の清左衛門が菊之助を突然切りつけるところや、菊之助が「仇討ち」が「徒討ち」になるところが小説の中で大きなポイントとなるが、その話に少し無理があると思うがどうだろうか。

歌舞伎に興味がある人は読んで見て良いのではないか。

 


九十九里浜に1泊旅行

2023年08月06日 | 街歩き・国内旅行

千葉県の九十九里浜に車で1泊旅行に行ってきた。ゴルフと美術館訪問をセットにした旅行。宿泊したのは前から行きたいと思っていた、千葉県の九十九里浜の真亀にあるオーシャンビューリゾート・サンライズ九十九里。大網駅、東金駅が最寄り駅。


(海側から撮った写真)

九十九里浜に舟の帆のようにゆったりとカーブを描いて建つ個性ある外観が九十九里浜のシンボル的な存在となっているホテルで太平洋を眼下に望む全室オーシャンビューの客室、展望大浴場から眺める「日の出」は最高、というのがうたい文句。公営国民宿舎だそうだ。ツインルームで二人で宿泊し、夕食と翌朝の朝食がついて36千円くらいだったか、一番安い楽天で予約した。

泊まった部屋は帆のようにゆったりとカーブしたホテルの海に向かって右寄りの場所。部屋はまあまあ広く、ベッドも広い、テレビの大きさも普通で小さくはない。机とテーブル、冷蔵庫があり、Wi-Fiも完備。トイレとバスはちょっと狭いが大浴場を使えば問題なし。バルコニーもあり隣の部屋との境にはボードが設置してありプライバシーは大丈夫。


(海と反対側)

この時期は夕食はバイキングのみ、大きな食堂に5時又は7時からのいずれかを選ぶ。5時からを選び、行ってみると、子供を連れたファミリーがほとんど全部。夫婦二人だけで来ている人はごく少数派だ。夏休みだからだろう、楽しそうだ。夕食のバイキングは普通の内容、特に不満はなかった。ステーキがおいしかった。サッポロ赤星があったのがうれしい。

今日はゴルフをした後なので、風呂はゴルフ場で入ってきたため、大浴場には行かなかった。朝は日の出の時間からオープンしているようで、日の出を観ながら入浴もできるようだ。館内には売店や子供用のゲームセンターがあり、外にはBBQ会場もある。プールやテニスコートもあり大勢の家族連れが遊んでいた。

朝食もバイキング、朝7時からやっていた。朝食前にホテルの前にある砂浜に出てみた。そんなに強い風が吹いていたわけではないが、ある程度の波は押し寄せていたのでサーフィンをやる人には良いところだろう。

急ぐ旅でもないので、朝は9時くらいまでゆっくりしてチェックアウトした。今日も猛暑なので、どこかに寄ると行っても外の観光施設は行く気がしない。帰宅途中にある美術館に寄って夕方帰宅した。のんびりした旅も良いものだ。


(ホームページより拝借)