バラが開花する時期になった、今年は都心の旧古河庭園に行ってみようと思った、もうだいぶ前に一度行ったことはある、訪問したのは5月9日、上中里の駅から歩いて10分もかからないだろうか、坂道を登って入口の立派な門前に到着、平日だがチケット売り場には行列があった、券売機でシニア料金70円を払う
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この旧古河庭園の由来は邸内の庭や邸内に説明がなされおり、散策の途中でよく読んでみると
- 北側の小高い丘に洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配した、洋館の中は1階が洋室、2階が和室となっており、庭園も含めて和洋調和となっている
- ここは、元は明治の元勲・陸奥宗光の邸宅、その後古河家の所有となった
- 現在の洋館の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)、彼の晩年の作
- 日本庭園の作庭者は、京都の庭師・小川治兵衛(1860~1933)
ここまで説明を読んで驚くのは、
- コンドルは明治政府のお雇い外国人であるが日本を気に入り、日本画はこのブログでも取り上げたあの河鍋暁斎(こちら参照)に弟子入りして学んだ、その彼の描いた日本画も邸内に展示してあった
- 庭園は同じくこのブログで取り上げたあの「蹇蹇録」を書いた陸奥宗光(こちら参照)であり、庭師の小川治兵衛は京都にある山形有朋の別邸「無鄰菴」も作庭したというが、この無鄰菴には少し前に京都旅行に行ったときに訪問した
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さて、邸内に入るとすぐに邸宅と庭園が見えてきて、邸宅の横と前庭には満開のバラが何輪も植えてあり壮観であった、平日であったがけっこう混んでいたのは今がバラのピークで週末の天気予報が悪いということもあるでしょう
バラの種類は多く、それぞれのバラの前にはバラの名前が書いたカードが立てかけてあり、参考になる、観ていくと大きな花を咲かせたバラが多かったように思った
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前庭のバラ園を見終わると、そこから先の庭園は階段で下ったところにあり、池を囲んだ回遊式の庭園となっていた、階段で降りたところから邸宅の方を振り返ると、これもなかなかいい景色であった
池の周りをゆっくりと歩いていくと、いろんな形の灯篭が置いてあり、それぞれに名前や種類、特徴などが書いた解説のプレートが置いてあり、これも参考になった
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再びバラ園に戻り、今度はバラ園とは反対側の邸宅の入口から400円を払って邸内を見物してみた、ここは残念なことに写真撮影禁止だった、なぜなのだろうか、昨年訪問した前田邸などはOKだったのに
邸内は1階と2階の一部が見学できるので、順路に従い見物して歩いた、内部造作は意匠を尽くした贅沢なもので、各部屋の天井も高かった、こんな邸宅に住むのも維持管理が大変そうだとつい考えるが、住んでいた人はそんな心配の必要のない人たちでしょう
楽しめました
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