ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

日本橋を歩き、買い物

2024年07月24日 | 街歩き

片岡シェフのイタリアン・レストランで食事をして、そのあとちょっと歩いて室町にある映画館で映画を観て、再び日本橋高島屋に戻り、買い物をした。

最初、片岡シェフの店で食事を済ませ、デパ地下をちょっと見て、そのあと映画を観に室町方面に歩き、日本橋のふもとに来て、先日テレビで広重を取り上げた番組で、あの有名な「東海道五拾三次 日本橋 朝之景」の中に小さく描かれている「高札場」(江戸時代の掲示板)が今でも形を変えて存在するという、その場所を確認したりした。

そして、ふと横を見ると建築中の大きなビルがあるのが目についた、かなり大きなビルだ。いつの間にこんなに大きなビルが建ったのだろうか。

ネットで調べてみると、ここは日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業のようで、三井不動産、野村不動産が事業主となり2026年3月完成予定、総事業費3,200億円という大プロジェクトだ。

そして、日本橋を渡り、三越側に出て、ふと振り返って日本橋を見てびっくりした。日本橋の上に建築中のさっきのビルが高々とそびえて見える、見た瞬間、昨年アーティゾン美術館で開催された展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」で見た山口氏の、趣都日本橋編「月刊モーニング・ツー」という作品の雰囲気を思いだした(その時のブログはこちら)、山口氏の作品とは意味するところが違うが、日本橋の背後の大きな建築中のビルがまるで日本橋に襲いかかろうとしているように見えた、この景色を見て山口氏がどう感じるのか知りたいものだ

さて、映画を観終わった後、再び高島屋に戻り、午前中に見ておいたメゾンカイザーに行き、明日の朝食用のパンを買った、今日はクロワッサンとスコーン、食パン四分の一斤を買う、合計で768円。メゾンカイザーはJALのファーストクラスの機内食やラウンジで使われていると以前雑誌か何かで見たことがある、今はどうか知らないが、おいしいのでたまに買って帰りリッチな気分なって食べている。

そのあと、高島屋デパ地下の洋菓子で有名な尾山台のAU BON VIEUX TEMPS(オーボンビュータン)の出店があるので洋菓子缶を買おうと思ったら売り切れだった、やはり映画に行く前に残っていたのでその時に買っておくべきだった。

今日はこれでおしまいにして帰宅した


浅草アンダーグラウンドに行く

2024年07月16日 | 街歩き

浅草は何度も行っているが、最近NHKテレビで「浅草アンダーグラウンド」という番組を見て、そこに是非行ってみたいと思った。長年浅草に行っているのにその存在を知らなかったからだ。

テレビでは、「浅草の地下に“日本最古”と言われる不思議な地下商店街がある。階段を下りていくと、そこはまるで別世界。69年前に出来たという、その古びた地下街にはユニークなお店がいっぱいある。60年近く営業してきたという焼きそば屋さんや、占い、理髪店など。老舗がある一方で、若い店主が開いた新しいお店もある。観光客でにぎわう地上のけん騒を離れて、どんな人が地下へとやってくるのだろう。地下の世界に3日間、潜ってみた。」という内容。

麻布台ヒルズから地下鉄を乗り継ぎ、銀座線の終点、浅草で降り、一番先頭の改札を出ると、通常はそのまままっすぐ、松屋と東武浅草駅の方に向かうが、改札を出てすぐに左に折れると、そこに浅草アンダーグラウンドはある、日本最古の地下街とも言われているところだ

全長40メートルくらいか、突き当りのちょっと前を左に曲がると、地上に出る階段があり、新仲見世通りに出る。

また、先ほどの地下鉄の改札を出たすぐのところに、アンダーグラウンドと改札を直進する道を結ぶ通路があり、その角には立ち食い蕎麦屋があるが、その後ろにも地上に出る階段がある。そこを上がると雷門通りから浅草駅に向かってきて東武浅草駅に入るために信号を渡ったところだ。

アンダーグラウンドの通りの両側には昭和の時代を思わせる店がびっしりと並んでいるが、この日は12時を過ぎて、オープンしている店は半分もなかった。場末感満載、ディープすぎる。見ていると結構、地元の人や観光客が通る。店に入る人はほとんどいない、みんなどこかに行く近道として利用しているような感じに見える。

知らなかった、こんなところが浅草にあったとは、感動しました、また来ます

さて、この後帰宅するのだが、その前に松屋浅草店で言問団子3個入750円を買って帰った。

お疲れ様でした。

 

 

 


麻布台ヒルズに行く

2024年07月13日 | 街歩き

この日は、都心に昨年末に完成した新しいビル、麻布台ヒルズの見物に行ってみた。開業したばかりの時は見物客で混んでいるだろうから、少しずらして今回行ってみることにした。純然たる「お上(のぼ)りさん」である。

地下鉄日比谷線の神谷町駅を降りて、案内に従ってビルの方に進んでいくと、そこはもうヒルズの地下に直結している。朝10過ぎに到着した。麻布台ヒルズは森JPタワー、レジデンスA/B、ガーデンプラザA/B/C/Dに分かれているので、全容を把握するには時間がかかるが案内のパンフレットが置いてあった。

先ずは、森JPタワーの34階にあるHills Houseというカフェに行ってみた。JPとなっているのは、かつて日本郵政グループ飯倉ビルがあった所だから。ここは完成当初は無料の展望台になっていたが、カフェ(夜はバー)に入らないとダメになった。1階から直結のエレベーターがある。

カフェではアイス和紅茶850円を注文、これにチャージフィー500円がかかるが、これは展望台の入場料のようなものだろう、合計で1,350円、展望台に来たと思えば安いか。どこが景色が良いかと聞くと、階段を降りた下のフロアだと教えてもらい、降りていくと、そこは広々とした展望フロアであった。4人掛けのテーブルがいくつか置いてあるが、先客は1組だけ、意外と空いていた。

景色は抜群であった。この日は晴れだが雲が結構あった。見えるのは浜松町方面から東京タワー、田町、目黒方面から六本木ヒルズあたりまでの180度。東京タワーが近くに見えて迫力満点だった。

30分位いたが、あとから続々とお客さんが入ってきた、外人さんもいるが日本人も多い。子供連れの家族もいる。土日は混んでどうしようもないだろうなと思ったが、まだ穴場かもしれない。

事前にネットでどんな店があるか調べていたら、この森JPタワープラザ1階にあの蔵前のペリカンカフェがあるのを見つけてびっくりした。下町のパン屋さんがこんなすごいところに進出したなんて・・・

このあと、ヒルズの中をぶらぶらして、11時過ぎにランチを食べ(これは別投稿で)、そのあとビルの外に出て、外からビルを見る、ビルの全貌は見えないのでいつもテレビなどに出てくるグニャグニャ曲がった特徴ある外観をしているビルの角で写真を撮った。

そのあと、地上階をちょっと歩いたら、バターで有名な「エシレ」があったのでのぞいてみると、クロワッサンが650円と高い、エシレバターが高いのでそれを使って作ったクロワッサンも当然高いか。缶入り焼菓子を見ると一番小さいのでも4,500円くらいと高い、さすが、高く売るのがうまい欧州企業だ。中身も良いのだろうが、見た目と値段で高級感を出すのがうまい。今日はパスして、今度、嫁さんの誕生日プレゼントにでも買うことにしよう、と買わない理由をつけた。

エシレと言えば、丸の内に店があるのは知っていたが、先日パンを買った池袋西武地下の「LE BIHAN」(「ル ビアン」)の横にも店があった、こちらの方は何となく入りにくい雰囲気があった。

そのあと、もう一度B1フロアをぶらぶらしたら「%」というカフェがあった。ここは、「スペシャルティコーヒーロースター、アラビカ東京」という店で、日本人オーナー(東海林克範氏)が2013年に香港でスタートし2014年に京都にフラッグストアをオープンしたスペシャルティコーヒーブランド、創業10年で、世界の20以上の国と地域に、150店舗を超えて展開中で東京初出店、同じヒルズの4階にもあるようだ。

ここは普通のカフェと違って、店内には座席はわずかしかなく、テイクアウトが主なのかもしれない。店内を見ると、生のコーヒー豆も販売し、かつ、右側のガラス張りの部屋には焙煎機があり、店内で焙煎して抽出しているようだ。

焙煎した豆を店頭で挽いて、そのあとは多分エスプレッソマシンで抽出しているようだ、今日は店頭で酸味のない味が良いというと、ブレンドが良いと言われ、アメリカンブレンド450円を注文した。カップは結構大きく、値段は良心的だと思った。

さて、麻布台ヒルズであるが、設計については、森ビルと日本設計、日建設計、日建ハウジングシステム、山下設計の各社が分担し、 グニャっとした形状の低層棟の設計とランドスケープデザインを担ったのはイギリスのヘザウィック・スタジオが担当した。また、施工については、清水建設、三井住友建設、大林組がそれぞれ担当したとwikiには出ていた。

お上りさんとして楽しめました

 


那須烏山市観光(2日目)

2024年07月03日 | 街歩き

さて、宿泊ゴルフ2日目、ゴルフが終了してゴルフ場を出たのが1時半くらいだったか、この日は那珂川町にある馬頭広重美術館に行ってみた、ここは2回目の訪問。入場料は500円、この美術館は2000年(平成12年)11月にオープン、隈研吾設計、美術館のホームページによれば、

「広重の芸術と伝統を表現する伝統的で落ち着きのある外観」をコンセプトとし、ゆったりとした平屋建てに切妻の大屋根を採用。美術館全体は、地元産の八溝杉による格子に包まれ、時間とともに移りゆく光によってさまざまな表情を見せます。内装にも地元の材を使い、壁は烏山和紙、床は芦野石でできています、としている。

阪神・淡路大震災で被災した青木藤作氏の遺族から、歌川広重の肉筆画を中心とするコレクション寄贈の申し出が馬頭町(現・那珂川町)にあったことが美術館設立のきっかけ。寄贈されたものは「青木コレクション」として同館所蔵品の中心作品となっている。館名の「広重」は、青木が広重の作品を好んだことによる。

葛飾北斎の作品展示を中心としたすみだ北斎美術館が2016年に東京の墨田区に開館したが、それよりはるか前に、遠く離れた馬頭の町に広重美術館ができていたとは。

北斎や広重のことはそんなに詳しく勉強したことがなかったが、最近、NHKドラマで「広重ぶるう」をやっていたのを偶然見て、少し広重に興味を持ったところだった。

今日の展示は、一つの展示室では広重作品を、その他の展示室では企画展として「もうひとつの源氏物語-偐紫田舎源氏(にせむらさき いなかげんじ)-」展を開催していた。いずれも写真撮影はOK、但し、フラッシュ禁止。

江戸時代に柳亭種彦が執筆し、ベストセラーとなった『偐紫田舎源氏』の挿絵を手掛けたのが三代歌川豊国(国貞)。本展覧会は『偐紫田舎源氏』やその続編をもとに描かれた浮世絵、三代歌川豊国による「今源氏錦絵合(いまげんじにしきえあわせ)」を中心に、江戸時代の『もうひとつの源氏物語』を紹介するもの

「偐(にせ)」とは“偽”の紫式部が作った話、あるいは『源氏物語』に“似せ”た話という意味で、登場人物の多くが『源氏物語』の人物に擬えて、似た名前が付けられたもの、展示室内には物語の筋に従って挿絵となった浮世絵が展示され、その場面の説明が簡単に書いてあるので参考になる。ただ、私は恥ずかしながら源氏物語を読んだことがないので、『偐紫田舎源氏』の面白さもピンとこなかった。いつか機会を見つけて口語訳の源氏物語に挑戦したいと思っている。

広重美術館を観た後、再び烏山市に戻り、これも以前一度訪問したことのある島崎酒造に行った。ここは地元の酒造で創業は嘉永二年(1849年)というから凄い。ここのブランドは東力士という日本酒だ、大吟醸や純米酒など東力士ブランドで何種類もの日本酒がある。東力士という酒名は、2代目の島崎熊吉が無類の相撲好きであったことに由来する。

この酒造が有名なのは、洞窟で日本酒を熟成していることだ。そして、この洞窟を見学することができるのである。土日は毎週、平日も前日までに申し込めば見学できる、一人200円。洞窟は車で10分くらい離れたところにある。

この洞窟は、第二次世界大戦末期に戦車を製造するために建造された地下工場跡地、戦後、何十年もの間放置されていたが平成19年から清酒の貯蔵庫として借り受けて使っている、年間平均気温は10度前後、日光がまったく差し込まない洞窟は、熟成酒を造り出すには最高の環境、内部には縦100メートル、横60メートル四方の区画に縦3列、横5列の回廊が掘られている。映画などの撮影、コンサート、落語などのイベント用にも使われているそうだ。

この日は、島崎酒造の方に中を案内してもらった。小高い丘の中腹に入口がありカギを開けて中に入ると驚きの連続だ、外からは全く想像できない別世界、気温が14度くらいだった、丘は砂岩でできており、戦時中に100人がかりで1か月で掘ったという。

「熟露枯(うろこ)」というのがここで長期間熟成された古酒のブランドで、熟成期間によって値段も異なるが、安くはない。

ここはテレビでの「居酒屋新幹線」という番組で取り上げられたことがあり、サラリーマン役の真島秀和がこの店を訪問し、この熟露枯大吟醸を買って出張帰りの新幹線で一杯やるというものだ。店内でその模様を録画で放映していた。

今日は、四合瓶の東力士純米生酒と爽快純吟酔夏を買って帰った、ともに1,760円。

買い物も済んで、一路自宅を目指して出発した。そして、帰宅してさっそく夕食で東力士純米吟醸を飲んだが、大変おいしかった。

また、この日は都知事選に関連してネットで話題の「岩下の新生姜」を買ってみた。この新生姜を細かく切ってきゅうりと和えて食べてみたがおいしかった。

お疲れ様でした

(完)


那須烏山市観光(初日)

2024年07月02日 | 街歩き

ゴルフで烏山城カントリーに宿泊で行った際、初夏の昼の時間の長さを利用して周辺の観光スポットなどに行ってみた。

まず、初日、ゴルフラウンドが終了したのが2時半、まだ夕食まで時間があるので烏山市内のどこかに行ってみようと思い、ネットで探してみると、龍門の滝、という名勝地があった、そしてその滝のすぐそばにカフェがあるという。まずはそのカフェに立ち寄りラウンドの疲れをいやそうと思った。

ゴルフ場から車で20分くらいだったか、場所はすぐに分かった。滝の入口近く、江川の川沿いの道路に面してカフェ「滝の茶屋ガパガポ商店」はあった。入ってみると先客が2名、店内はそんなに広くなく、奥の川沿いの席に座れた。ここはカフェの目の前に滝につながる江川が流れておりそれが見られる、テラス席もあるが、今日は室内で川を見下ろせる席に腰掛けた。

珈琲ゼリーと抹茶パフェをたのむ、待っている間に目の前の川の流れに見とれる。最高の雰囲気だ、自然の中のカフェという感じだ。店ではクッキーや甘味も販売していた。一番いい季節に来れた。ゆっくり珈琲ゼリーとパフェを頂いて、店を後にした。

そして、次は、すぐ近くの龍門の滝に、カフェから歩いて2、3分で到着、ここは以前1度来たことがあった。前日まで雨が降っていたせいか水量は多く、見物するにはちょうど良かった。この滝は、長さ65メートル、高さ20メートルあるそうだ。ここは昔、神通力を持った竜神様が棲み、村人たちの願いをかなえたと伝えられている、何人か見物している人がおり、その後も結構観光客が来ていた。

この滝の上部の後ろには道路が走り、その奥にはJR烏山線が通っており、1時間に1本か2本、通過する、その電車が走っているときに滝の写真を撮るのが良いそうだが、これはあらかじめ時間を調べてからでないと無理だ。

そのあとは、そのJR烏山線の烏山駅に行ってみた、初訪問。駅舎はユニークなデザインで目立つ、我々が行ったとき、ちょうど烏山線がホームに到着していたので写真をとれたのはラッキーだった、時刻表を見ると1時間に1本しか走っていない

ここ烏山駅は終点で、ここを出発して、反対側の終着駅は宝積寺とあるのを見て驚いた、2、3か月前にゴルフの帰りに立ち寄ったあの隈研吾が設計した宝積寺駅だ(その時のブログはこちら)。電車は確か3両編成で結構お客さんが乗っていた。


(ユニークな駅舎、斜めのラインが宝積寺駅に似ている)

(2日目に続く)


旧前田家本邸の洋館と和館を見学した(2/2)

2024年06月11日 | 街歩き

(承前)

洋館を見た後、せっかくだから和館も見て行こうと思った、洋館と和館は渡り廊下でつながっているが、見学者は使えないので、いったん洋館を出て、和館の正門から入った、こちらも無料

この和館は、2階建て、パンフレットによれば、

  • 当初計画になかったが、外国からの賓客に日本文化を伝えるものとして建築が決定された
  • 昭和17年に戦争に出征していた利為侯が戦死し、和館と土地は中島飛行機が買収
  • 戦後は連合国に接収され、アメリカ軍司令官の居宅として使用された
  • 接収解除後は国から東京都に無償貸与、都立駒場公園の無料休憩所になった
  • 昭和50年に和館と公園は目黒区に移管、2013年に重要文化財になった

和館のほうにもガイドツアーがあり、30分くらい解説してくるというので参加した、というか和館に入るとガイドの人たちが待ち構えていて、頼まなくてもどんどん解説してくれた。2階は見学不可となっているが、ガイドの方が案内して見学させてくれた、茶室も見学できるが、訪問時は茶室が使用中のため見学できなかった、洋館と同様、そんなに見学者はいなかった


(大廊下、突き当りは茶室への入口)


(杉戸絵、燕子花、表の松竹梅は黒一色だが、裏の絵はカラーとなっている)

ガイドさんに聞いた話で覚えているところを少し書くと、

  • 和館門は唐破風が両側面につく平唐門という形式で唐破風頂部の鬼瓦には前田家の家紋である幼剣梅鉢紋(ようけんうめばちもん)が掲げられている
  • 建物は銀閣寺のイメージで作ってある
  • 大廊下の三か所の杉戸には明治期を代表する日本画家橋本雅邦の松竹梅の絵(杉戸絵)が描いてある、杉戸絵は2階にもあった
  • 1階の一つの杉戸の裏側にも燕子花の絵が描いてあるが、この水花が燕子花かしょうぶかあやめかについては論争がある(上の写真参照)
  • 欄間が非常に凝った意匠になっている
  • 御客間には床の間があり、その正面中央に座り庭を見ると、庭に流れる滝がちょうど見えるように設計してある
  • 庭園には30個以上の灯篭がある、水が流れているがこれは人工的に流している

和室の庭園に面した障子には、それぞれ真ん中に大きなガラスがはめ込まれている、このデザインは先日京都に旅行に行った際に訪問した旧三井家下賀茂別邸でも見られたが、ここで再び見られるとは驚いた、誤ってガラスを割ったりすると修理代が高くつくとガイドさんが言っていた。

ガイドさんの話だと、今後は外人さん用に英語などにも対応したガイドの育成に取り組み中とのこと、また、施設を無料のままにするかどうかも以前から議論があるとのこと

こんなに立派な施設を無料で見せてくれるなんて有難い限りだが、有料にするかイギリスの大英博物館やナショナル・ギャラリーのように、入口のところに大きな寄付の箱でも置いてはどうかと思う。

洋館と合わせて十分楽しめた。両方合わせて2時間も見学したので疲れました。

(完)


旧前田家本邸の洋館と和館を見学した(1/2)

2024年06月10日 | 街歩き

代々木上原駅から歩いて15分くらいのところにある旧前田家本邸の洋館と和館を見学してきた、前から一度行ってみたかったところ、入場料は無料

代々木上原駅からGoogleマップで経路検索して歩き出すと、すぐ上り坂になる、代々木上原駅は付近では一番低いところにあり、周りが高台(上の原)になっているそうだ。そこをしばらく進んでいくと鬱蒼と新緑が茂る立派な門が見えてくる、駒場公園だ、旧前田家本邸はこの公園の中にある。

webページや現地でもらったパンフレットからこのお屋敷の説明を抜粋すると、

  • 前田利為(としなり、1885-1942)は、加賀百万石前田家第16代当主にして侯爵。江戸期に上屋敷があった本郷に維新後も本邸があったが、関東大震災後に東京帝国大学と土地を交換し、現在の駒場を新邸とした。
  • 昭和4年に洋館が、昭和5年に和館が竣工した。洋館1階は晩餐会を行なう重要な社交の場で、2階は家族の生活の場、外賓のための施設として和館も建てられた
  • 設計監督者は、東京帝国大学教授であった塚本靖工学博士。実際の設計は、洋館が宮内省内匠寮工務課技師の高橋貞太郎、和館が帝室技芸員の佐々木岩次郎。茶室待合は木村清兵衛、暖房や電気設備の設計もそれぞれ専門の工学博士に依頼された。当時の日本における、最高の設計者たちだ。高橋貞太郎氏は、あの学士会館(そこを訪問した時のブログはこちら)、高島屋東京店などを手掛けた実績を持つ、工事は竹中工務店が請け負った
  • イギリスのカントリーハウスを思わせる外観。スクラッチタイルの壁と、張り出した車寄せにとんがり屋根の塔が印象的
  • 2013年に重要文化財に指定され、現在、駒場公園は国と目黒区が分割所有となっており、敷地と和館は目黒区が、洋館は東京都が管理している

10時くらいに現地に到着して入口を入ると、館内は土足厳禁、備え付けのビニール袋に靴を入れ持って歩く、パンフレットをもらう、写真撮影も基本的にはOK、フラッシュ、三脚はダメ


(受付から入ったところの階段広間)

係りの人に10時半からボランティアの方によるガイドツアー(40分程度)があるからどうぞ、と言われる、それまで30分くらいあったので、順路に従い、ゆっくり歩いてざっと見て回った。


(受付右のサロン)

時間になるまでに受付付近に集合すると10名くらいの方がツアーに参加した、ほとんど女性だ、ガイドの方から説明を受けながら1階から順に見て回り、1階が終わると2階に上がって同様にいろんな説明を聞いた。説明していただいた中から少し書くと、

  • 玄関から家族と賓客が集まるロビーとそれらの人たちが使う部屋に向かう廊下、階段は赤絨毯が使われており、家族だけが使う部分の廊下はベージュ色のおとなしい絨毯が、メイドなどが使う廊下は板敷で絨毯は敷いていない
  • 同様に、天井の照明なども使う人に応じて、市松模様か唐草模様のついた豪華なものからだんだん質素なデザインに変化する、部屋の壁紙やマントルピース、調度品のデザイン、意匠などもランクに応じて作られている
  • 板敷の床のデザインも部屋ごとに微妙に異なる様式になっている
  • 天井には大きな梁が何本もむき出しに見えるが、これはデザイン上の理由、建物自体は鉄筋コンクリート造
  • 女中は100名くらい使っていた、住み込みの人も多く個室もある、厨房は地下にあるが見学はできない
  • 2016年から2018年にかけて修復工事が行われ、書斎、次の間、寝室については、連合軍に接収時に失われた内装を復元した

とても全部覚えていられないくらいいろんなことを丁寧に説明してもらい大変有意義であった。全館見て回ると、昨年夢中になって見たイギリスのテレビドラマ「ダウントン・アビー」を思いだした。


(1階の奥に行く途中の左側にあるイングルヌック:暖炉の小さなスペース)


(2階階段広間から見えるステンドグラスと照明)


(書斎、絵画は利為侯のご夫人)


(図書室)


(大食堂、マントルピースは飾りだけ、セントラルヒーティングだった)


(大食堂、窓側を望む、天井の梁は飾り)


(小食堂)


(長女居室)


(夫人室)


(寝室)

昭和初期の上流華族の生活を知ることができる貴重な文化財であり、一度見る価値はあると思った、また、館内は混んでなく、ゆっくり見れた

(続く)

 


軽井沢からの帰りに

2024年06月09日 | 街歩き

軽井沢で用事を済ませた帰りの話

北軽井沢の交差点にある久保農園販売所に立ち寄った、ここは自社農園で作った季節の野菜を売っている店、軽井沢に来た時、寄って帰ることがある。

店の外にも野菜がいっぱい陳列されており、店員さんに今の時期は何がおいしいか聞いてみると、キャベツと白菜だと教えてくれた。

そこでお勧めに従い、キャベツ一つ150円と白菜二つ入りのパック250円を買ってみた。テレビでキャベツの値段が高騰していると報道していたのを思いだしたが今日買ったキャベツはちょっと小さめだけど150円だから安いほうか。

地元の人だろうか結構客が来ている、妻恋キャベツが有名だったから、この農園で買ったキャベツもおいしいだろうと期待して店を後にした。

その後、車で中軽井沢に下る途中に、朝も寄ったハルニレテラスがある、そこの駐車場に停めて、帰りはベーカリーの沢村で明日の朝食用のパンを買うことにした。これは軽井沢に来た時の恒例でもある。今回は本店ではなく、ハルニレテラス店だ。

今回買ったのは、いつものクロワッサン、先日買ったらうまかったプチバケット、それとパン・オ・ショコラの3点、合計961円。

ここには喫茶室兼レストランもあるし、テラス席もある。満員ではなかったが結構客が来ていた。土日だと満員であり、駐車場にも入れないこともあるし、クロワッサンなどは売り切れていたこともあったので、土日に来るときは、朝に立ち寄って買うこともあった。

今日はこの時点で4時半くらいになっていたので、他にはどこにも寄らず、一路自宅を目指して軽井沢を出発した。

さて、帰宅した翌日の夕食でさっそくキャベツを使った回鍋肉を嫁さんに作ってもらい食べてみた

おいしく頂きました。

 


健診後、浅草でランチと買い物

2024年05月31日 | 街歩き

午前中に健康診断を受け、そのあと、浅草に行ってみようと思った、朝10時半から営業しているてんぷらの天藤(てんとう)があるからだ。

TXの浅草で降りて、天藤に向かう、ちょうど開店時間だ、普段ならまだランチには早いが、この日は健診のため朝食を抜いているのでおなかが減っていた。

この店は何回か来ている店で気にいっている、開店直後で客は私一人、いつもの天ぷら定食2,700円をたのむ、前回来たときは確か2,300円だったが、ここも値上げか。それでもまだ良心的な価格設定だろう。

ここの天ぷら定食は大きなエビ1尾、小さなエビ2尾、白身魚、シシトウ、茄子、小柱のかき揚げの組み合わせ。出来立ての天ぷらをおいしく頂きました。味はもっと高い高級天ぷら店にも決して負けないと思う。

さて、食事をした後であるが、近くのセキネでシューマイを買うことにした。しばらく買ってなかった、セキネは大正10年創業の肉まん・シューマイに特化したテイクアウト専門店、今日は特大シューマイ10個入り(1,200円だったか)を買った。いつもは普通の大きさのシューマイ10個入り(500円くらい)を買うのだが、今日はなぜか大きなほうを食べたくなった。

この日は帰宅して、夕食にさっそくシューマイをいただいた、小さいシューマイより大きなシューマイのほうがおいしいと思った

次は少し疲れたので一休みしたくなり、浅草で休む時の行きつけ、新仲見世の舟和本店2階の喫茶室に行ってみた。ここはいつもそんなに混んでいないので穴場である。2階に上がり、席が空いていたのですぐに座れた、今日は抹茶セット(芋)を注文した、客が入ってくるが満席にはならない、中高年の方が多いので落ち着いている。

最後は、雷門通りに面した肉屋の松喜でハンバーグ用の肉300gを買う、値段は忘れたが、100g230円だったか330円だったか。ハンバーグ用の肉は松喜か浅草松屋に入っている日山の肉を買っていくことにしている、日山は3種類くらい用意されているが、松喜は1種類だけだ。ただ、ハンバーグ用の肉は値段が高ければうまいというわけでもないというのが私の感覚だ。

ハンバーグと言えば、ちょっと前にNHKの料理教室で、昔の再放送をやっていた、帝国ホテル料理長の村上信夫氏がハンバーグの焼き方を教えているものだ、村上氏のことは以前読んだ本「フランス料理二大巨匠物語」で知っていたが、テレビで見るのは初めてだった。見ていると実に人なつっこい方で、説明がうまいし、細かいことまで詳しく手に取るように教えていた


(右側が村上信夫氏)

こんなに偉い人が家庭の主婦を相手にした料理番組で説明をするとは驚いた、しかも、いろんな知恵を惜しげもなく出し、実演して見せていた。これこそ本物のプロだと思った。プロとは難しいことを誰にでも理解できるように簡単に説明して、やって見せることができる人だと思う。これは学問の世界でも同じで、難しいことを難しくしか説明できない人は本当はわかっていないのだと思う。その村上氏は、実演しながら、「ハンバーグとはドイツのハンブルグ発祥の料理で、ハンブルグがなまってハンバーグになったのです」などとさりげなく説明していて本当に感心した。

この日の翌日、嫁さんに松喜の肉でハンバーグを作ってもらったが、これもおいしかった。私は家でハンバーグを食べるときは、おろしポン酢をかけた和風ハンバーグとして食べている。

ご馳走様でした。

浅草に来た時の行動パターンも毎回同じようになってきたが、それも良いでしょう、まだ行きたいところがあったが、今日は健診で気疲れしたので、これで帰宅することにした

 


2024京都旅行(その5・完)

2024年05月23日 | 街歩き

さて、今日は最終日、天気は晴れ。まず朝食だがノダコーヒ本店に、朝7時開店のため、少し早めに到着。ここは開店前だが客が店先に並ぶと店の中に入れてくれるので好きな席に座って備え付けの新聞を読みながら7時を待つ。

もう結構先客が入っていたが、奥の広い庭園が見える席が空いていたので、そこに座る。今朝の注文は、昨日食べ過ぎたので、トーストとコーヒーのみとした、二人合計で2,000円くらいか。

ここはコーヒーにクリームと砂糖をあらかじめ入れて提供する方式、私はブラックを飲むのでそう言えば対応してくれる。ここは、1940年に猪田七郎氏が海外産コーヒーの卸売を始め、1947年にコーヒーショップを開いたのが創業である。この時、客が会話に夢中になってコーヒーが冷め、砂糖とミルクがうまく混ざらなかった事がきっかけとなり、初めから砂糖とミルクを入れた状態でのコーヒーの提供が始められた

イノダコーヒも京都府内に何店舗があり、東京の大丸にも出店しているが拡大主義ではない。近くに三条店もあり、そこも大変しゃれているが現在改装中。私はこの本店が好きだ、庭が見えて、天井も高く、開放感があって上品な感じがして落ち着くのだ。

2022年9月に後継者不在を理由に事業承継を目的とした投資ファンド「アント・キャピタル・パートナーズ」が運営するファンドへの株式譲渡を発表し、ショックを受けた。

朝食後、今日は車で貴船(きぶね)に行くことにした。30分で到着する、市内よりは高地にあるため涼しい、9時前に到着して、運よく駐車場が空いていたのでそこに駐車し、貴船川沿いに歩いて貴船(きふね)神社本宮に向かう、地名の貴船は濁るが、神社の貴船は濁らない、これは、貴船神社は水の神様のため濁ってはいけないため。

貴船神社の入口の鳥居をくぐると本宮に続く階段があり、そこが写真の名所なっている。階段を昇って本殿に到着すると、本殿から上の山には木々のほかに水草、シダやツタのような水源の地によく生えている草ゝが鬱蒼と茂っていた、そして上のほうから水がしたたり落ちてきていた。

貴船神社は、全国に約500社ある貴船神社の総本宮、本宮の横に「由緒」が掲示されており、神社の始まりは不詳だが、第18代天皇の御代に奥宮の社殿を建てた記録があるので、日本でも指折りの古社に数えられる、とある。すごいところだ。

さらに、そこから奥に500メートルくらい歩くと奥宮があるので行ってみた。この本宮から奥宮までの川沿いには川床料理の料理屋がびっしりと並んでおり、もうすでに営業していた、道路沿いにはメニューが出ている店も多く、料理の値段はピンキリだが、5,000円くらいから利用できるようだ。

奥宮に参拝し、同じ道を歩いてまた駐車場のところまで戻った、奥宮にも駐車場があったが、ここは本宮の入口近くの駐車場に入れて、奥宮まで歩いたほうが新緑の景色をゆっくり楽しめるので良かったと感じた。

この後、すぐ近くの鞍馬に行ってみた、鞍馬駅前に駐車して駅の大きな天狗や駅舎内や叡山電車が到着するのを見た、この鞍馬が終点だ。電車から多くの観光客が降りてきた。

そのあと、鞍馬寺がすぐ横なので行ってみた、寺の山門を見上げる階段の入口がやはり観光ガイドブックによく出てくる景色である、何枚か写真を撮ったが、あとの予定も控えているので、それ以上は中に入らなかった

さて、貴船と鞍馬で午前の予定は終わり、次は昼食の予約を取ってある旧三井家下賀茂別邸に向かう、場所は下賀茂神社の一番南側、出町柳駅のすぐそばだ、そこに市営駐車場があるので車を停めて、別邸に向かう。

この別邸には誰でも入れる、もとは隣接する家庭裁判所も含めて三井家の財産だったが財閥解体で国の所有になり、家庭裁判所とその裁判所長の宿舎として利用されることになった、ただ、その宿舎は利用勝手が悪く、宿舎だけは何年か前から観光用の施設として民間に運営委託されていると説明してくれた。したがって、家庭裁判所は今でもあるし、財産は国の所有物だ。

この別邸では見学だけでなく、抹茶プランやランチプランがあり、お屋敷内の部屋で楽しめる。今回は初夏のランチプランを予約しておいた、見学だけの人は入れない2階のお座敷で京都の有名な仕出し料理屋「三友居」のお弁当を楽しむプランだ。


(庭園がよく見える大きなガラス窓が特徴)

時間が来ると2階に案内され、若干の説明の後、ゆっくりと庭園を見下ろしながら三友居のお弁当をいただいた、ビールなどお酒もオプションである

食後には、ガイドの男性と3階の望楼に昇った、この日の参加者は7名、望楼に入り景色を楽しみガイドの方のいろんな説明を聞き、写真を撮って楽しんだ。望楼からは大文字焼きの山や比叡山、別邸の庭園などが眺められ、天気も良かったので楽しめた。このガイドの方から、昨日行った真如寺は三井家の菩提寺だと教えてもらってびっくりした。

さて、また2階の部屋に戻り、今度は食後の茶菓が用意されていた、茶道のお茶碗に入れられた薄茶と鶴屋吉信のきれいでかわいらしい和菓子だ。

このランチプランは7,500円と少し高めだが、なかなか来られるところでもないので、払う価値は十分あると思った、観光客や外人さんが殺到しないことを祈りたい

別邸を後にしたのが午後2時過ぎ、飛行機の時間を考慮すると京都出発は4時少し前、そうすると観光できるのはあと1か所、出町柳の駅前で阿闍梨餅を買って、あとは車を停めたまま、バスで三条のカフェ、Tribute Coffee、に行くことにした。ここは比較的新しい店だと思う。

三条の交差点からすぐだが、ビルの3階にあるので少し不便だ、しかしテレビなどに出たため結構客が来ている、すぐに座れたので、アイスオレとプリンをたのんだ、若者が多いが、中高年の客も来ている。店はそれほど広くなく、店主と奥さんの二人でやっている感じで、忙しそうだ。

コーヒーを飲みながらこれから出町柳に戻り、車で伊丹空港までにどのくらい時間がかかるかGoogleマップで確認し、そのあと店を出た。

これで今回の京都の旅は終わりだが、計画したけど行けないところもあった、それは次回以降のお楽しみに取っておこう、京都は年に1回は訪問したい

(完)