子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

5 戦後の結婚事情・私の場合

2008年12月15日 | 私が歩んできた道を振り返って
24才に夜間大學を勤務しながら卒業した。昭和29年の時のことである。
20人規模の支店も、この後に40人規模に急拡大して、店舗を新築して移り開店した。

私も勤務4年間のサラリーマン生活が板につき、若手の職員の中で中堅の位置になっていた。
ここに至るまでの間に「支店長」が3人目になった。

1人目、最初の支店長は、軍人上がりの60才代の人であったが、通勤の途次に交通事故に合い入院し、急遽2代目の支店長が赴任してきた。

2代目の支店長は、30代半ばの人で、金庫トップの倅と言う。
どちらかと言うと、仕事はそっちのけの人で、ちやほやするお客様とべったりの支店長だった。

3代目に赴任して見えた支店長は、区役所の助役で定年になった人で、55才過ぎである。
 (当時の定年退職年令は55才が普通であった。)
実は、40人規模の支店になって間もなくの新任支店長で、金融機関の仕事は何もわからないと公言していた。
だだ、この支店長は、職員を見る眼が鋭く。
金融マンは 1{お客様のためになるような働き方が大切」
      2「命の次に大切な、お金を扱っている職員がお金の不始末をしてはいけない」
      3「遅れず、休まず、働かず。のようなサラリーマンは信用しない」
      4「誤魔化すな、一生懸命にやれ」

赴任の最初の挨拶で、こんなことを言ったと覚えている。

《支店長から教わったこと》

この三代目の支店長から教わったことが一番多かった。

 1.「清く・正しく・美しく」
   (この話は、既にブログに書いた)
 2.「会議の仕方、席順」
 3.「司会者の仕事、手順」

 1.この話は先の、「3・金融マンとして、清く・正しく・美しく」に既に書きましたので省略します。
   が。このことも三代目の支店長から、私が教えられたものが基本になっています。

 2.「会議の仕方、席順」
   支店長。会議はな、参加されている人の「職位や地位」を尊重して、
      並べ順や席次を決めて座ってもらうこと。
        席次が後ろの方にならないようにな。
   よくあることは、席次が上位の人が送遅れて到着した時に、
      その人の席が無いということの無いように配慮しておくこと。
   そのためには、今日の会議や宴席の出席者の名簿を記憶し、
      その人の席を確保して、空けて置くこと。
  
   次は、挨拶していただく人の、挨拶の順番だ。
   これは、席次で判るとおりで、「職位や地位」の順番を守ることが大切なのだ。
   人間は、遠慮している人もいるので、気をつけて。
   また、挨拶していただく人には、会議の始まる前に、小声でお願いしておくと良いぞ。
  
 4.「司会者の仕事、手順」
   司会者の仕事は、前記した「席次」などを含めて、会議や宴席を手配する。
   その為には、主催する人との打ち合わせを十分にして置く必要がある。
   会場は下見しておけ。
   更に、始まる前の00分前には会場にいて出迎えること。

   当日のメーンとなる主題は何かを考えて司会しろ。
   A.社内関係者だけの仕事上の会議なのか。
   B.社内関係者と社外関係者が合同でする会議なのか。
   C.送別会のような会合なのか。
   D.結婚式のようなお祝い事なのか。
  
   司会者としての心構えは、前記した「地位や職位」を誤らずにやれ。
   司会の仕方は、会議の種類で区分するな。
   挨拶後の、「料理、飲み物」がある場合には、この配膳のタイミングが重要だぞ。

50代半ばの、三代目支店長の教えてくださる内容は、微に入り細にいる。
さすが、永いお役所生活の苦労が滲みでている。

なにも、知らずに訳けも判らない私達に、親切に嫌な顔もせず教えてもらった。

職場で若い者職員を5~6人集めて、支店長がこの話しを始めると、半分の若い職員は、こそこそと逃げだす。
いつも残るのは、私を含めて3人程度。

《この経験がのちに大変生きてくる》

役所上がりの三代目の支店長の教えが、私には大変参考になり、職場内会議や宴会などになると、必ず呼ばれて「お前が司会をやれ」と言われて、その後何度も司会をさせられた。

当然に、今日の会議の「議題、時間、挨拶順序」などの打ち合わせが支店長を中心に、事前に行われる。

私が30才代以降には他の職場に転勤になってからも、会議と言うと私に上司から司会をするようにと指名されるようになった。
当然に仕事以外の打ち合わせに、個人的にその職場の一番上位の役職者と話が出来て、上司からお願いされる立場になるのだから。

私の結婚事情を中心に書くつもりだったが、別の話になってしまった。

だがね、職場の若い女性職員の中にも、だんだん上手くなる「私の司会」と「真面目ぶり」を好ましく思っている女性がいたことを後ほど知った。