私は62才(1992)平成4年の時の事てある。
定年退職して2年ぶらぶして遊んだ、在職中には出来なかった、平日の趣味や旅行も、やや行き尽くしそこそこに満足していた頃である。
元の職場の担当役員からの電話で「毎日が日曜日」の生活に終わりが来た。
「再就職先の君の同僚B君、が2年間勤めた職場に馴染めずどうしても辞めたい。」という。
役員の言い分は、そこで君にその職場の跡を継いでもらいたいとのだ。
《辞めたいと言う同僚の悩み》
{老人とパソコン 14 」、の中ほどに書いたが、同僚の辞めたいという理由の幾つかは。
1.毎月の会議録の作成とその取りまとめ・
2.月末の資金繰りの準備と、月初めの残高把握作業を急がれること。
3.社長がせっかちで、理屈やで文句をずけずけ言うタイプ。
4.ワープロが扱えない。(勿論、パソコンもダメ)
5.こんな情況の中から、同僚Bは逃げ場がない、解決すべき道具(ワープロ)も扱えない。
言うことで、同僚B君は「半分ノイローゼ状態なのだった。」
担当役員に頼まれて、私は無給で2か月間その職場に出向いたて、同僚B君と仕事を供にし、観察した。
《同僚B君の行動・仕事のやり方》
1.「毎月の会議録の作成とその取りまとめ。」
同僚B君は、ワープロなどの機械操作が出来ない。
出来ないというより、触りたくない、勉強したくない、の機械音痴なのだ。
私は、彼が機械音痴であることは、在職中から知っていた。
在職中に、ワープロが旧職場に入り、研修の機会もあり、私と同時に一緒に勉強する事になったのに、
彼B君は「私には機械はムリ」と言って、機械に触ることをしなかった。
だが、ワープロこれが一番大きな理由で、折角職場から斡旋された再就職先を辞することになるとは想定できなかったのだ。
会議録は、全て手書きで清書し、社長に提出するが。
お客様の「名前や品名」を間違えて記録していると、必ず社長から再整理の命令が出る。
ワープロでも扱えるなら、名前や品名の訂正などは簡単に済ませることができるが、手書きでの訂正では、そうは行かない。
かれは、休日の土曜日と日曜日に自宅で、頭からの「議事録の書き直し作業」に追われるのだという。
この、書き直し作業も一回で済めばまだしも、再提出した議事録が再度の訂正場所が出てくると、彼はノイローゼ状態。
会議の議事録も、最初の約一時間社長が世界経済の動向や金融情勢の話を休む暇もなく語るのだ。
30人規模の零細企業の職場では、その話の内容は従業員には理解できない事ばかり、
これを議事録にまとめている、彼も大変と言うより、意味不明な点が多いのだ。
そこで、「もうこれ以上は勤まらない。」ということになる。
2.「月末の資金繰りの準備と、月初めの残高把握を作業を急がれること。」
社長としては、会社の資金状態を早く把握しておきたいと言うことは当然の行為だと私は思う。
だか、彼B君には、これが耐えられないのだ。
どうも、担当者B君の動き方にムダが多い。
さらに、仕事の優先度を考えながらしていない、と思われる。
その幾つかを列記するとつぎのようになる。
ア・まず、月末の資金繰りの準備だが。何口かある銀行口座の毎月の支払額(元金と利息)が上手く把握されていない。
数口ある、毎月の支払元金合計と利息合計の計算をソロバンでやっているので集計に手間どっている。
これは、パソコンの分野だよなあ----と、私はみていたが、担当のB君はパソコンが扱うことが出来ない。
イ・電話がかかってきたり、来客があったりすると、このソロバン計算も中断し、また最初からソロバンを弾いている。
ウ・月末の資金繰りとはいえ、月中の多少手のあいている時に、早めにしておけばと思うが、それもままならない様子。
エ・仕事の優先順位が決まっていないのか、あちらの仕事をしてみたり、そうかと思うと全然別の仕事にとりかかる。
オ・月初めの残高把握も同じで、後回しにして、後日でも良いと思われるハローワークや健康保険組合の手続きに出掛ける。
これでは、身体がいくつあっても足りない。ましてや、残高把握を待っている社長も困るのみ。
3.《社長がせっかちで、理屈や文句をずけずけ言う。》
ア・社長としては、もう出来なければと思う日時になっても、月初めの残高把握がまだ出来ていない。
こうなると、担当者B君の頭に雷が落ちる。
イ・B君は、社長と顔を合わせないようにするためか、後回しでも良い、ハローワークや健康保険組合に出掛ける。
ウ・こんな、悪循環で社長とB君の間に不興和音がたまる。
エ。私が見たところ、社長がもう一日見てやればと思うが、「そんなことは、関係ない。」という性格だ。
「泣く子と(座等)社長には、勝てない。」世の中だ。顔を見たら何処かえ逃げるが勝だ。となる。
4.《ワープロが扱えない。(勿論パソコンもダメ)》
ア・担当者B君も元の職場で勉強出来たときがあったのに、と思うが今更仕方がない。
イ・たしかに、事務機械というものは、馴れるのには大変な努力が要る。
ウ・ましてや、50才代の手習いくらい辛いものはない。
「いろはにほへと・ちりぬるを------」で勉強し習ってきた年代だ。
エ・今更「あいうえお・かきくけこ-----」では困りはてる。
オ・それに、機械用語や何かを英語でやられたのでは、余計にチンぷん・かんぷん。
カ・手作業のほうが早いと思うのみ。
キ・だが、機械に慣れてくる、手作業とではその差異が歴然となる。
ク・この職場の担当者B君が時代に上手く乗れずに「辞めたい」となる。
ケ・折角の60才以降の再就職先だぞ。もったいない。
コ・これから、再就職しようとする、老人よパソコンに早く取り組めと私は言いたい。
5.《こんな情況の中から、同僚Bは逃げ場がない。解決すべき道具も扱えない。》
ア・ここの、職場の事務機械を再度書いてみる。
イ・ホストコンピュウターで、女子職員二人で早くから「仕入・売上」を扱っていた。
ウ・ホストでは、そのほかに「給料計算」事務に使っていた。この給料計算事務は、担当者B君が扱うことになっていた。
エ・今までB君は扱えないといってきた、そのとおり、なので事務補助者の女子職員がB君の補助をしており、彼女が操作していたのだ。
オ・ところが、この女子職員が「お産のため」来月退職するというだ。
カ・担当者B君が「慌てて・退職する。」という事が、現場に来て見て、隠れた本当の理由が始めて解かった。
キ・これが、担当者B君を退職に追い込んだ、決定的理由だったのだ。
ク・さて、貴方ならどうする。
ケ・後を「引き受ける」「引き受けない」どちらに○を付ける???。
さて、永くなってきたので、次回にします。
定年退職して2年ぶらぶして遊んだ、在職中には出来なかった、平日の趣味や旅行も、やや行き尽くしそこそこに満足していた頃である。
元の職場の担当役員からの電話で「毎日が日曜日」の生活に終わりが来た。
「再就職先の君の同僚B君、が2年間勤めた職場に馴染めずどうしても辞めたい。」という。
役員の言い分は、そこで君にその職場の跡を継いでもらいたいとのだ。
《辞めたいと言う同僚の悩み》
{老人とパソコン 14 」、の中ほどに書いたが、同僚の辞めたいという理由の幾つかは。
1.毎月の会議録の作成とその取りまとめ・
2.月末の資金繰りの準備と、月初めの残高把握作業を急がれること。
3.社長がせっかちで、理屈やで文句をずけずけ言うタイプ。
4.ワープロが扱えない。(勿論、パソコンもダメ)
5.こんな情況の中から、同僚Bは逃げ場がない、解決すべき道具(ワープロ)も扱えない。
言うことで、同僚B君は「半分ノイローゼ状態なのだった。」
担当役員に頼まれて、私は無給で2か月間その職場に出向いたて、同僚B君と仕事を供にし、観察した。
《同僚B君の行動・仕事のやり方》
1.「毎月の会議録の作成とその取りまとめ。」
同僚B君は、ワープロなどの機械操作が出来ない。
出来ないというより、触りたくない、勉強したくない、の機械音痴なのだ。
私は、彼が機械音痴であることは、在職中から知っていた。
在職中に、ワープロが旧職場に入り、研修の機会もあり、私と同時に一緒に勉強する事になったのに、
彼B君は「私には機械はムリ」と言って、機械に触ることをしなかった。
だが、ワープロこれが一番大きな理由で、折角職場から斡旋された再就職先を辞することになるとは想定できなかったのだ。
会議録は、全て手書きで清書し、社長に提出するが。
お客様の「名前や品名」を間違えて記録していると、必ず社長から再整理の命令が出る。
ワープロでも扱えるなら、名前や品名の訂正などは簡単に済ませることができるが、手書きでの訂正では、そうは行かない。
かれは、休日の土曜日と日曜日に自宅で、頭からの「議事録の書き直し作業」に追われるのだという。
この、書き直し作業も一回で済めばまだしも、再提出した議事録が再度の訂正場所が出てくると、彼はノイローゼ状態。
会議の議事録も、最初の約一時間社長が世界経済の動向や金融情勢の話を休む暇もなく語るのだ。
30人規模の零細企業の職場では、その話の内容は従業員には理解できない事ばかり、
これを議事録にまとめている、彼も大変と言うより、意味不明な点が多いのだ。
そこで、「もうこれ以上は勤まらない。」ということになる。
2.「月末の資金繰りの準備と、月初めの残高把握を作業を急がれること。」
社長としては、会社の資金状態を早く把握しておきたいと言うことは当然の行為だと私は思う。
だか、彼B君には、これが耐えられないのだ。
どうも、担当者B君の動き方にムダが多い。
さらに、仕事の優先度を考えながらしていない、と思われる。
その幾つかを列記するとつぎのようになる。
ア・まず、月末の資金繰りの準備だが。何口かある銀行口座の毎月の支払額(元金と利息)が上手く把握されていない。
数口ある、毎月の支払元金合計と利息合計の計算をソロバンでやっているので集計に手間どっている。
これは、パソコンの分野だよなあ----と、私はみていたが、担当のB君はパソコンが扱うことが出来ない。
イ・電話がかかってきたり、来客があったりすると、このソロバン計算も中断し、また最初からソロバンを弾いている。
ウ・月末の資金繰りとはいえ、月中の多少手のあいている時に、早めにしておけばと思うが、それもままならない様子。
エ・仕事の優先順位が決まっていないのか、あちらの仕事をしてみたり、そうかと思うと全然別の仕事にとりかかる。
オ・月初めの残高把握も同じで、後回しにして、後日でも良いと思われるハローワークや健康保険組合の手続きに出掛ける。
これでは、身体がいくつあっても足りない。ましてや、残高把握を待っている社長も困るのみ。
3.《社長がせっかちで、理屈や文句をずけずけ言う。》
ア・社長としては、もう出来なければと思う日時になっても、月初めの残高把握がまだ出来ていない。
こうなると、担当者B君の頭に雷が落ちる。
イ・B君は、社長と顔を合わせないようにするためか、後回しでも良い、ハローワークや健康保険組合に出掛ける。
ウ・こんな、悪循環で社長とB君の間に不興和音がたまる。
エ。私が見たところ、社長がもう一日見てやればと思うが、「そんなことは、関係ない。」という性格だ。
「泣く子と(座等)社長には、勝てない。」世の中だ。顔を見たら何処かえ逃げるが勝だ。となる。
4.《ワープロが扱えない。(勿論パソコンもダメ)》
ア・担当者B君も元の職場で勉強出来たときがあったのに、と思うが今更仕方がない。
イ・たしかに、事務機械というものは、馴れるのには大変な努力が要る。
ウ・ましてや、50才代の手習いくらい辛いものはない。
「いろはにほへと・ちりぬるを------」で勉強し習ってきた年代だ。
エ・今更「あいうえお・かきくけこ-----」では困りはてる。
オ・それに、機械用語や何かを英語でやられたのでは、余計にチンぷん・かんぷん。
カ・手作業のほうが早いと思うのみ。
キ・だが、機械に慣れてくる、手作業とではその差異が歴然となる。
ク・この職場の担当者B君が時代に上手く乗れずに「辞めたい」となる。
ケ・折角の60才以降の再就職先だぞ。もったいない。
コ・これから、再就職しようとする、老人よパソコンに早く取り組めと私は言いたい。
5.《こんな情況の中から、同僚Bは逃げ場がない。解決すべき道具も扱えない。》
ア・ここの、職場の事務機械を再度書いてみる。
イ・ホストコンピュウターで、女子職員二人で早くから「仕入・売上」を扱っていた。
ウ・ホストでは、そのほかに「給料計算」事務に使っていた。この給料計算事務は、担当者B君が扱うことになっていた。
エ・今までB君は扱えないといってきた、そのとおり、なので事務補助者の女子職員がB君の補助をしており、彼女が操作していたのだ。
オ・ところが、この女子職員が「お産のため」来月退職するというだ。
カ・担当者B君が「慌てて・退職する。」という事が、現場に来て見て、隠れた本当の理由が始めて解かった。
キ・これが、担当者B君を退職に追い込んだ、決定的理由だったのだ。
ク・さて、貴方ならどうする。
ケ・後を「引き受ける」「引き受けない」どちらに○を付ける???。
さて、永くなってきたので、次回にします。