子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

子育て・私流 18 長女の就職と金銭

2007年01月21日 | 60年前の戦争体験
ここのころ、お金の出話ばかりで我が家の財政は逼迫するばかり。

しかし、今度は違うぞ。少しはお金が入ることになる。

それは、長女の就職に伴う給料の行方だ。

長男 21才 現在大学3年生 来年は卒業で就職だ。この夏アメリカにホームステイに行く準備と、卒業試験と就職のことで毎日忙しい。
長女 18才 私立女子高校を今年卒業 就職も信用金庫に決まった。長女は就職も決まり比較的余裕の様子。
次女 15才 次女は、姉の通っていたと同じ私立女子高校の試験に受かり、そこに行くことになった。姉からいろいろ教えられ安心している。

当時の私は、51才  (現在76才だ)

諺では「三人の子持ちは笑って暮らす。」と言われているが、ここまでの我が家は、どたばた続きで休まる暇もなかった様な気がする。


しかし、今、やっと何とか我が家にも平穏な時間がおとづれるということになった。

おいおい、ここで手を拱いていては、「まずいぞ」という声が私の胸の奥から聞こえてきた。


《長女の就職に伴う「給料」のことだ。》

このまま、私が黙っていれば、長女が貰ってくる「給料」は全部長女が私のもので自由に使えるとなるぞ。これでいいのか。
これでは、まずいぞ。あとに控える、長男も来年には就職。まごまごしていれば、次女だって3年経てば就職するぞ。

長女の給料の配分を、ここできちっと決めておかないと拙いことになるよ。

勿論、給料を自己管理して、自分自身で将来設計を確り決めて蓄え、自分の使う金銭を分離して使っていくようならば問題ないが。
初めての、給料だ。まして女の子「洋服や化粧品」など給料の使い道は沢山あり、逆に給料だけでは足りないなどと言い出しかねないぞ。

   《私の腹の中》

翌日、長女を呼んで次のことを言い渡した。
① 給料は、長女の使っていい分は 1/3にする。
② ただし、4月分は「母親に感謝の気持ちを表す」だけでいい。(洋服や化粧品)など通勤するための用度品を買う費用に残りを使え。
③ 家に食費として、1/3 入れる。金額にして35、000円か。

④ これは、長女には言わないが、「我が家が食費で貰ったお金は、長女名義で私が積み立てておくことにする。」(まあ、長女の嫁入り道具の蓄えと思って。)
⑤ この話は、あとの二人の子供も見ているので、あとの二人も当然に同じ様にする考えだ。

さて、これで子供達も納得し、承知してくれるか。2~3日様子をみることにした。

数日後、長女が私のところえきて、「お父さん、食費を入れろと言うが、友達の家では誰も家にお金を入れるという人はいないよ。」「家も外と同じにしてよ。」

私  なに「家に一銭もいれないって言うの。」「それは、ないだろ。」
長女 「勘弁してよ。」
私  どうしてもだめなのか。「何でお金がそんなに要るのか。説明してくれ。」

暫らく無言が二人の間で続く。

長女 「勘弁してよ。」の一点ばり。
私  「じゃ、こうしよう。今まで家で生活の面倒を見てきた。」「お前も一人前になったのだから、外に部屋でも借りて一人で独立しろ。」


更に数日経った。「家を出ろ。」のアッーパアカットが利きすぎたかな。

また、数日経つ。

長女が来た。「お父さん、ちょっといい。」
私 「どうぞ。」

長女 「あのね、家に入れるお金だけど、35,000円と言われたのだけど、30,000円にしてくれる。」 

私 「まあ、仕方がないな。」ということで、この話は長女から和解を持ち込む。

  「私は、家にいれるお金はゼロでもかまわないと思っているが、若いうちの浪費は、のちのち、子供の成長にに良いことをもたらさない。」と考えているからだ。
どうしても「困ったら、親だ、黙って見ていることなどできないんだぞ。」「それも、このお金は、お前のために別途積み立てていって、親が一銭も使おうとは考えていないのだ。」

諺(ことわざ)「金の力は阿弥陀ほど」(金の威力は、仏のご利益にも負けないほどの力があるということ)

次回は、長男の就職