子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

子育て・私流 20 長男の就職 2

2007年01月24日 | 60年前の戦争体験
前回は、長男の就職の話しを書くつもりで居ましたが、話が逸れて次女との話で終わってしまいました。大変申し訳ありませんでした。

長男 22才 現在大学4年生。今年教育学部・心理学科卒業予定で就職活動中。
長女 19才 長女は女子短期大学の通学を私がすすめたが、自分から就職を選択し、今年地元の信用金庫に就職し元気に通勤している。
次女 16才 次女は区立中学から公立高校の推薦を受けたが。調べてみると、この学校のレベルが低く、さらに校内が荒れていて、校内暴力や飲酒・タバコが取り締まれないという。そこで姉(長女)の通学し卒業した私立女子高校を受験し合格して、姉の卒業した私立高校に通学中だ。

当時の私は、52才   (現在76才だ。)

長男が、1か月のアメリカのホームステイを終えて帰ってきた。

さあ、今度は就職活動に専念して貰うと同時に、まず大学を卒業してもらわなくてはならない。

学友の中には、アルバイトに一生懸命で卒業単位が足りず、留年になりそうな奴もいる言う。
私 「おい、お前は卆業大丈夫だろうな。」
長男「大丈夫だよ。まかしておけよ。」という返事。

私 「おい、大丈夫と言いながら、後で御免というなよ。」と笑いながら念を押す。

私 「就職活動では、どのような業種を狙っているの。」と長男に聞く。
長男「うーん、どこもいま一つピーンとこないのだよ。」との答え。

   《私の腹の中。学部は教育学部・心理学科卒業だから一部上場企業の人事部にでもと考えているのだが??。》

長男「いま、教授から推薦されている話しがあるのだが。隣県の県警でね。どうも、これも自分の性格に合わないと思うのだ。」と言う。

長男が集めた、企業の求人募集案内がダンボールに入れられて、二階の階段の踊り場に2個ぎっしり詰めて置いてある。まだ、集めていて何通か郵便で送られてくる。

私 「だいたい、何時ごろまでに就職先を決めればいいの。」

長男「そうだな。まず就職先企業2~3社に絞り、そこの中から内定をもらってから、応募期限まてに就職先を決めるよ。」

私 「そんな、悠長なことしていて大丈夫なの。」
長男「まあ、任せてよ。」

もう、22才の年令になると、親の知識も不足しており及ばず助言もできず、長男に任せておくしかない。


数日たった或る日。

長男「親父ちょっといい。」
私 「どうぞ。」

長男「あのね。就職先はここに決めようと思うのだけど。ここで、いいよね。」
私 「もう、そこに決めたの。」「何をしている会社・何処にあるの。」

長男「この会社はね、渋谷区にあって、アメリカ系の東京第一部上場企業で。」「従業員数もそれほど多くなく、これから伸びると思われるので。」

私 「それで、なにを商品にしている会社。」
長男「コンビユターと、それを動かすシステムを作って売っている会社だよ。」

私 「おいおい、お前は教育学部・心理学科を卒業するのではないの。全然畑違いじゃないのかよ。」

もう、此処までくると、親が言うべき言葉がない。いずれにしても、自分自身でこの世の中を切り開いて生きていくしかないのだから。

長男の話の始めから、「これで、いいよね。」の言葉は自分としてはこれで行こうと決めてきている。親父が反対と言っても、もう遅い。
まして、親父にそれに盾つく内容も・知識も持っていない。

長男が親より成長した証しだ。「気持ちよく、長男を送り出してやろう。」と決めた。

次回は、次女の就職です。