子育て・私流

子供を三人育て、孫も五人になった。
男親の私がどのように考え、子供や孫に接してきたかを書く。

子育て・私流 15 進学か就職かその3

2007年01月10日 | 60年前の戦争体験
この話は、(1981)昭和56年当時のことです。現在から26年前で大分古い時代です。
この時の歌でヒットしていたのは、たしか「ルビーの指輪」寺尾 聡さんがレコード大賞を受賞した頃と記憶しています。

前回は、長女の高校卒業で、進学か就職につてい書きました。おかげさまで、短期大学での花嫁修行でなく、長女自身が就職の道を選択し、金融機関にするということで、「信用金庫に就職」でまとまりました。

ありがとうございます。

 今度は、次女の高校進学のことです。

先にも書きましたが、次女は「偏差値」というのが、やや低くらしくて、区立中学校から推薦された公立高校のレベルが、我が家では気に入りません。

その、推薦高校というのをいろいろと調べ・研究して見ると、

① 我が家の通学範囲の公立高校の中では「志望倍率が低く100%未満」校である。
② 学校の中が荒んでいて、「いじめや暴力事件が多い」という噂でした。
③ 当然に、「先生のレベルが低く、あまり教育熱心でない」という。
④ 通学するにしても「我が家からは乗り物も不便で時間がかかり過ぎる」

なんとかなるかと、我が家では母親を学校に行かせ、区立中学の担任の先生に「我が家からは、通学するのに不便で時間もかかり過ぎるので、別の高校を推薦してもらえないでしょうか。」という理由で相談かたがた、お願いに行かせました。

この場合、①②③のことは、こちらからは言い出せません。

中学の担任の先生の返事は「お宅の娘さんの学力では、こちらで推薦した高校以外の高校では進学試験が通りませんよ。」
他はまず「無理ですから、こちらの推薦高校を受験してください。」というつれない返事で取り付く隙がありません。

私 「次女を呼んで、今までの経緯を話して、お前はどうすればいいと思う。」と聞く。
次女(わかんなーい。)
私 「おいおい、自分のことだよ。ワカンナーイで済まされる話じゃないだろ。」
  「姉さん(長女)とも、よく相談して、早めに返事しなさい。」

どえも、困ったものだ。

余談だが、「最近の新聞・テレビでは、受験や進学の話を(両親)親から酷く怒られて、(自殺やら、親を殺す)など、とんでもない事件が報道されている。」

両親がいっせいに、子供に向かって「怒こり・ダメ呼ばでは」子供の立つ瀬がない。
少なくとも、男親というものは静かに・そして冷静に振舞わなくては、と思うが私もイライラする。

数日後、長女と次女が一緒に話にきた。

お父さん、ちょつといい。「はい、とうぞ」
長女 (実はね、中学で推薦をされた公立高校はね、お父さんの調べたとおりで、内容があまり良くない。私はねその学校は辞めたほうがいいと思うよ。)
次女 (私も学校で友達に聞いたが、悪ガキが多くて、いじめられてしまうと聞いた。その高校えは行きたくない。)
私 「では、どうするのだよ」「二人でよく考えて返事しなさい。」

まあ、こうは言ったもの、「子供達に結論を求めるのは無理があるか。」

次女の進学の事は、もうあまり時間がない。

《私の腹の中》

① 推薦された公立高校は、私も子供二人共に反対だから、受験しない。
② では、どうするのか。
  一つは  「定時制高校」に通わせ、「家庭教師」を付けて勉強させ、2学年のときに私立高校に転入させる。
  二つ目は、「私立高校」を受験させる。
③ この二つの方法でやってみる。二つ目の私立は、試験が通るのはまず無理と思うが、
  だめでもともと。また出た諺「蛙の子はカエル」だから。
④ 進める順番が問題。一つ目が咲きか。二つ目が先か。  

或る日、長女の学校の担任に卒業のお礼に出向いた。(この学校に出向いたことは、長女にも次女にも知らせていない。)

担任の授業の休み時間を借りて「菓子折り」を携え、私と母親が長女の高校に卒業のお礼をしに行った。
私 「三年間娘が大変お世話様になりました。お蔭様で、私から見ても良い娘に育てていただきました。ありがとうございました。」
  「ところで、この近くの公立高校の噂を少しお聞きしたいのですが。」と切り出すと、担任の先生は、(同業の高校のお話はかんべんして下さい。)とやんわりと断られた。
先生から、(どうしてお調べになっているのですか。)という問いかけに。
私 「実は、我が家にもう一人娘がいまして、今年高校受験なんですよ。偏差値からだと思うのですが、区立中学から、この近くの公立高校を推薦されましたが。どうも、学校内容の評判が芳しくないものですから。」
私 「長女も次女も娘二人が、推薦の公立高校は辞めたほうがいい。というので(定時制高校)にでもと思っているのですが。」

先生 (長女の方はなかなか確りしていて、勉強もクラブ活動も積極的でいい娘さんですよ。その妹さんなら、大抵の学校は受かるのではなですか。)と言う。
私 「実は、定時制高校を受験する前に、こちらの学校を受験させていただけたらと思うのですが。ムリですかね、」

先生 (ちょっと、待つて下さい。)と言って3分ほど席を外した。
先生 (受験してみなさい。)の一言。

私 「ありがとうございます。」

ここまでで、私と家内は長女の通っていた学校を辞した。

あの時、先生が席を外したのはなにか????。

もう一つ、私が帰るために席を立ったときに「先生が小さな声で私の耳元で何か言った。」その言葉が、良く聞こえなかった。

この二つの謎が解ければ、次女の高校進学も解決しそうだが。いまは解らない。

 こたえは、次回に。

次回は、次女の進学と長男のアメリカホームステイ