おかえりのすけBOOK

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永津広空「closing doors」

2005-02-28 | ギャラリー
ゴールド自動車免許証書き換えの帰りに、カメラマニアおっさん溢れるエプソンカラーイメージングギャラリーで、今年一番となりましょう写真展に遭遇しました。永津広空初写真展「closing doors」。展に向けたご本人のお話を是非。
永津さんはグラフィック・デザイナーで、たとえば第7回モリサワ賞タイプフェイスコンテスト(2002)で銅賞入賞されている。それはともかくとして、エプソンのプリンタを使った公募作品から選んだグランプリ祝展、ということですが、技術と、作家の記憶と感性の歩みが合致したとき、こんな作品がうまれるのだなぁと、いてもたってもいられず会場を退散。いいなぁと思う写真展ほどじぃとみつめることができない。

魚。生ゴミ

2005-02-27 | 金魚部
金魚部に、あしろこするさん、入部です。魚を中心にしたうまいものを統括くださっております。
最近、冷蔵庫を久しぶりに買いました。正確にいうと、これまでは譲り受けを繰り返してきたので、自分で買ったのははじめてです。国産のやつは扉が6とか8とかついてたいへんなことになっていて、海外のやつは扉が5センチ以上あったりして驚きました。川崎市から渋谷区に引越して辛いのは生ゴミが週に二回しか出せないこと。冷蔵庫の冷凍室に生ゴミ用の扉が一個あったらとてもいいと思います。みなさん、どうしているのでしょう、生ゴミ。



住所は日本語で書きません?

2005-02-23 | その他
古い日本家屋をリノベーションして、棚はコンクリや板でラフにつくって、あー水廻りや空調はたいへんだったろうにいい感じでやってるなーというショップが増えました。きょうも道すがらいい器屋さんが。ギャラリーともショップともつかない心地よい空間。ドアを開けたら「こんにちわ」と声をかけたっきりレジでお仕事の距離感もいい。なにか買いたい。いいな、と思う器はあるが、普段づかいにはなりにくいのでためらう。カトラリーやリネンなら今晩からつかえそう。と思って棚に寄ると、配送のための段ボールやパッキン素材が奥にみえた、フランス語や英語の新聞紙が無造作に。とたんに違和感。毎朝フランス語や英語の新聞を読んでいるオーナーなのかもしれないけれど、やっぱファッション? ふだんづかいのシンプルな器を伝えたいのなら、日本の新聞でくるめばよい。

葉書や封書に自分の住所をローマ字表記されるかたがいますね。それを見ながら返信する日本人はかなり不便。わたしは日本語表記します。「住所」ってわたしらより前に生まれているのがほとんどなので、その土地のなりたちに思いを馳せる参考になるんだし。かといって京都のあの「入ル」とかなんとかの長~い住所はまちがったふりをして時々なかぬきしたりするんだけど。

book1st(ルミネ新宿)

2005-02-22 | 本屋
ルミネ新宿は1と2があります。両方にブックファーストがはいっており、しょぼいブックファーストがはいっているほうが2です。さっき、今晩必要な雑誌を買いに1にでかけたのですが、臨時休業でした。ここから紀伊国屋もジュンク堂も徒歩圏内ですが、そうだ久しぶりにだめもとで2に行ってみるか、とでかけたらなんと、4階から5階に移って本日リニューアル・オープンでした。10~20代男女をターゲットに、入口にはパステルカラーの本や雑誌が目立ちます。電気は白系、什器は高くて白を基調に黒と赤、通路は狭め、椅子なし、絨毯敷き。みちがえました。
小売りの基本だけど、ブックファーストは出店場所によって展開をことごとく替えますね。ルミネ新宿の場合は昨年末に急きょ出店となり、独自に調査してこれからが本領発揮でありましょう。ルミネ新宿1のほうはどなることやら。こちらは同じフロアに新星堂がはいってますがそのままなんだろうか。

ビームで片付ける

2005-02-21 | その他
もうドラエモンは卒業だわ、の大山のぶよさんがなにか賞をとったとかいうようなニュースをみましたが、磯野かつおくんの声はこっそり替えたのですよね数年前、でもいっそ鼻声かつおくんはどう? ビームで世の中片付けるサカモトオデオンで好きなのはニャハハハーンの「世界不思議発見!」。あ「庄屋」も好き。目玉おやじにフランダースも。新作を待つ。

『室内の科学旅行』

2005-02-19 | 本、雑誌
オヨヨ書林196より購入。心底大好きこういう本。あとを継きたい。

宮下正美/講談社/1948/1,050円/並本/サイズ 210mm/189ページ

 序
 少年の友よ。私も、かつて三十いく年か前に、少年であった。私はきみたちを見ると、
 いつも思い出す、私の少年の時を。そして、少年の私に、案内者のいなかったことを。
 ……医学博士 林たかし


 この本のはじめに 少年少女のみなさんへ
 みなさんの中には、しょうらい、りっぱな科学者になって、あたらしい日本のために
 つくしたいと考えている人がずいぶんたくさんいましょうね。これは、なんとしても
 うれしいことです。……宮下正美

「Ahaus」

2005-02-18 | 本、雑誌
青森県発の総合建築デザイン誌で、創刊号の特集は、前川國男と弘前。今年末から東京ステーションギャラリーを皮切りに「生誕100年・前川國男建築展」が開かれるなどにぎやかですが、8件の前川作品が弘前市内に現存するんだそうです。それらを丁寧にみながら、「前川國男の建物を大切にする会」の活動を報告したり、「アオモリのフォルム」として津軽こぎんをとりあげたりで、年二回刊行でスタート。なにかこう、こっちの勝手なんだけどね、中綴じで粗い紙でA5判くらいでと思っていたものだから、取り寄せしてみて、ぴっかぴかの紙で開くといきなりアウディ広告ばーんで発行元や編集サイドの情報が少ないしいきなりムック然としてて戸惑う。
特集について言えば、前川さんがコルビュジエやレーモンドから得たものを日本で再現しようとして、気候風土の洗礼を受けてボロまるだしとなるようなこともあったりして、でもその作品変遷が弘前にさまざま残り、今も大切にされているようすを現地発の雑誌が報じるというのは気持ちよいです。しかし。あまりにもふつうの体裁で残念。内容も含めてもっと凝ってぎりぎりまでそぎ落として、思いきってフリーペーパーにしたほうが向いている。
とはいえ今年の花見旅行は弘前できまりです。気分だけは。

アーハウス公式サイト

レジ袋

2005-02-16 | その他
どうせ毎日帰り際になにかしら食いもの飲みものの買い物をするので、ぺらっぺらの袋を持ち歩き、レジ袋をもらわずにそれに入れて持ち帰る。レジ袋があっという間にたまるのがいやだから。一番よく寄るスーパーでは、袋いりません客用にカードをつくっているとかで、20回袋いりません言ったら判子20回くれてそれで100円引き、とかいうんです。だからそもそもそういうふうにしてなんだかカード印刷したり判子押す手間をとったりいうのが不要と思ってんですからやめようよ。
ちょっと先にオーケーがあって、ここはレジ袋一枚6円。いいと思います。しかしここはみなさん車でブーブーいらっしゃるの。なんかバランス悪いな。もうひとつ思い出しました。レジ袋いりませんカード。レジ袋不要のかたはこのカードをカゴにお入れください、というやつ。なんのために?と聞いたことあります。レジ袋いりません、って言いたいんだけど言いにくい、という客からの要望なんだそうです。

参考
レジ/ごみ袋情報局
NIKKEI NET/サンフランシスコで始まるレジ袋税
ごみっと・SUN45号/レジ袋を減らそう!

本のプラ函

2005-02-15 | 製本
横積みされた本のなかからそろそろ読もうかなと思って高畑勲が翻訳+注解したジャック・プレヴェール『ことばたち』を抜きとったら、これ二冊組みなんですけどそれを入れるプラスチックのケースの背中が無惨に割れて出てきました。買ったときからいやだなーと思っていたのだけれど、いよいよしょうがないからこのケースは捨てて、はばひろのゴムででもまとめておこうと思います。そうだ、M&CO.TRAVELING BOOKSELLERS が本を買うとつけてくれていたゴムバンドがちょうどよい。 BOOK BLESS YOU. 

 ……
 もうたくさんだ雑炊は
 やつの燕麦に入れるしかないぞ
 蓄音機の針を。
 そこでぼくの血は逆流しました
 まるで木馬の一周みたいに.
 そして厩舎を抜けだして
 森へと逃げました。

 いまでは戦争は終わり
 老将軍は死にました
 ベッドで死にました
 彼の美しい死を死にました
 でもぼくは生きています それが肝心なことです
 こんばんは
 おやすみなさい
 たんと召し上がれ将軍さん。

  (「馬物語」より一部抜粋)

気晴らしは鍋磨き

2005-02-12 | その他
今朝もちょっとやりました。昨晩のお味噌汁が残っていたを洗って磨きました。使い勝手、あるいはブランドではなくて、磨きやすさにおいてこのシリーズは好きです。蓋のへりのところとかね。畳のすきまをほじるような感じで磨くことができます。
ガス台磨きも気晴らしにOKなのですが、今使っているガス台は機能的過ぎて、汚れるところほどよいステンレスが使ってあり、掃除が楽でいけません。つい磨き過ぎて傷をつけてしまった、くらいがいいのです。それからいいスポンジも出ていますね、汚れ落としの。クレンザーも力もいらずですばらしいですが、やはりそれでは気晴らしにならないのです。いろいろ難しいのです。

『植草さんについて知っていることを……』

2005-02-11 | 奥成達資料室
高平哲郎『植草さんについて知っていることを話そう』  晶文社2005

【話す人】
石川次郎 磯田秀人 伊藤八十八 大岡玲 奥成達 片岡義男 来生えつこ 瀬戸俊一 谷川賢作 タモリ 津野海太郎 坪内祐三 内藤陳 中平穂積 野田秀樹 日野晧正 平野甲賀 森田芳光 矢崎泰久 矢吹申彦 山下洋輔 山本容子 渡辺和博 渡辺貞夫 和田誠

p145)ジャンルというカテゴリーはなかった 奥成達

 奥成さんは磯田さんに紹介された。71年だった。
 六本木のハンバーガーインを曲がった墓地のほうに
 あった民家に「異魔人」の表札があった。なかでは
 暗くてむさ苦しい男性が四人ほど、もくもくと原稿
 を書いたりレイアウトをしていた。そのなかで妙に
 明るく調子がいい感じがしたのが奥成るさんだった。
 ……奥成さんとの遊びとも仕事ともつかない仕事が
 好きだった。……

若木信吾「機会」

2005-02-10 | その他
『ヒニスム』3の、若木信吾「機会」
94歳で亡くなったおじいちゃんの遺品のなかに見つけた真白なシャツは、信吾さんが中学生のときに着ていたものだったそうです。シャツのタグに油性マジックでかかれた「若木」の文字。清潔に洗い古されたシャツにやわらかくやわらかくアイロンをあてて一葉の写真に。
うちのじいちゃんも、小柄で明治生まれの職人でした。私が中学生のときに着ていた「とっくりセーター」、きつくなったので捨てたつもりが、その「とっくり」部分だけが切り取られ、じぃちゃんの首に。「あれ? それ、あたしの?」「んだ。ちょーどいい。あたかいよ(そうです。サイズもちょうどで、あたたかいですよ)」
似合っていてかっこよく、ちょっとくやしい感じがしたのを覚えている。

右写真は若木信吾がおじいちゃんを撮った写真集『Takuji』光琳社出版1999
参照:若木さんのyoungtreepress.com

森山新宿荒木展

2005-02-08 | ギャラリー
新宿オペラシティアートギャラリーの森山新宿荒木展へ。じっくり見入ったり撮られた街やものを語るでもなく、まして写真家本人のキャラや機材に入れ込むでもなく、ただ、大きくプリントされた写真の前を淡々と行き過ぎることが、森山大道をみる極上の喜びです。毎度悔しいくらいだ。だからして、パソコン出力した紙は時とともに表面に陰影をつくり、それをはりつめた空間は無惨と思った。
第132回芥川賞受賞作品『グランド・フィナーレ』(阿部和重 講談社)には、「コヨーテ no.1」に森山大道の写真とともに掲載された「新宿ヨドバシカメラ」も収録。写真と別々に考えて読むのがいい。《陸這記》 crawlin’on the ground/「新宿ヨドバシカメラ」参照。