おかえりのすけBOOK

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「詩は詩を離れたがっている」

2004-07-31 | 
高橋昭八郎展トークインベント「詩は詩を離れたがっている」盛況終了。これから徐々に報告がまとめられます、追ってまたこちらからもご案内します。
展の会場、啓祐堂で当初用意した『ポエムアニメーション5 あ・いの国』がすでに完売とのことですが、店主が秘策を練っている模様。たずねてみてください。

こんな暑い七月最終日は六本木で昭八郎

2004-07-30 | 
高橋昭八郎「反記述による詩」展のトークイベント、「詩は詩を離れたがっている」はいよいよ明日です。
■内容は、高橋昭八郎のトークのほか、石田瑞穂奥成達金澤 一志豊泉豪藤富保男ヤリタミサコ各氏が、まずはきっと恥じらいもなく昭八郎さんを絶賛し、のちそれぞれの矢印でもって攻める模様です。
■入場料は2,000円、啓祐堂ギャラリー(03-3473-3255)もしくはメールにてyarita@muj.biglobe.ne.jpまでご予約を、とのことですが、今日の明日ですのでどんどん出かけてしまいましょう。詳細はこちら
■日時をあらためますと、7月31日(土)13:30-17:00(13:00開場)、会場は、国際文化会館(東京都港区六本木5-11-16。地下鉄大江戸線 麻布十番駅から徒歩5分)。終わってから森タワー53階森美術館で「MoMA展 ニューヨーク近代美術館展 モダンってなに?」みたり東京ランダムウォーク、ストライプハウス店寄ったりなんだりでゆっくりどうぞ。

藤富先生、なに入れたの?

2004-07-30 | 
『北園克衛エッセイ集』は、『2角形の詩論』(1987 リブロポート 編集協力:鍵谷幸信、清水俊彦、藤富保男)と『北園克衛評論集』に集録されていないエッセイを藤富保男がまとめ、沖積舎から今月出た極上の一冊です。
最近ここで連日話題の高橋昭八郎が限りなく近しい域の一冊でもあり、展の初日である昨夜は、藤富、清水両氏のお顔も会場で拝見。藤富さんは清水さんは、今回のリアクション・ポエムで、何番の瓶に何を入れたのだろう。そうかこういうことがとっても気になってくるのだな。そういえばそれは最終的に全参加者に知らされるものなのだろうか。いやそれは無用かも。展の終わり頃に行ってしつこく聞けばリストとかみせてもらえるのだろうか。でもその頃には空き瓶がなくなっていてがっかりしそうだし。
同エッセイ集の装幀は山口信博。丸背布装、布貼函入。函のうえから縦方向にくるっと巻かれた紙の端正な扱いがたまらない。遠目にみるとその紙はうすっぺらで、まもなく端から破れてくるのであろうと思った。ところがね、ぴしっとね、厚い紙でね、抜けません。手貼りなんじゃないだろうか。かがりは糸綴じではないけれど、あじろでも充分開いて柔らかい。ぼさぼさしない。ぺらぺらしない。夜な夜なベットの友とせよ。だいじょうぶ、丈夫だから。美しいとはそういうことだ。

11のああ

2004-07-30 | 
7/30付の松井茂メール便『高橋昭八郎「反記述による詩」ご案内』によると、松井さんは11の「ああ」だそうです。私は読まずにつきあたり正面やや左の81。86には陶器……など。なんのこと? こういうこと

『第一語の暗箱』

2004-07-28 | 
金澤一志監修『カバンのなかの月夜』60頁、図版キャプションより

高橋昭八郎「ポエムアニメーション1,2,3 鳥・風・影」1968
……高橋昭八郎は後記形象展のエース格として、また『VOU』後は日本を代表するヴィジュアル・ポエトとして精度の高い作品を発表し続けている。ブロック・ポエムやポエムアニメーションはことばと共にある「本」という形式に挑みかかりながらことばを脱し、ことばを超える地点までを見通そうという詩装置である。北園克衛もこだわっていた、ページという「紙の矩型」の乱造と、表現主義的な文字イメージとの調和。特筆すべきは作品を撮影した写真そのをコンセプチュアルな作品として提示する姿勢だ

明日からの高橋昭八郎展にあわせて刊行される作品集『第一語の暗箱』(900部限定 3000円)も金澤氏の監修によるもの。真っ白な函をパタパタひらいて、それは白黒反転した暗箱でもある。

海外でりすぺくと

2004-07-27 | 
日本ではあまり知られていないけれど海外ではものすごいリスペクトされているんだ、とか言うのが好きなヒトは最初からさよならですけど、さよならを前置きしてでも知らせたいのがヴィジュアル・ポエト高橋昭八郎の43年ぶりの個展であります。
たとえばGoogleで「shohachiro takahashi」検索してごらんなさい、アメリカとかイギリスとかフランスとかイタリアとかブラジルとかとかとか。「高橋昭八郎」でヒットする頁を増やしてゆくのは遅ればせながら日本語ができるわたしたち。さぁまずはナマ昭八郎を体験しましょう。
右は詩誌「δ」12号(1999.11 )に昭八郎が寄せた作品「無のステンドグラスl」。「δ」誌のバックナンバーも、会場で読める、買える。

折り紙博士は昭八郎展で参戦を

2004-07-26 | 
高橋昭八郎展に先立って、おかえりのすけによる『ポエムアニメーション5 あ・いの国』体験前夜を以前おおくりしましたが、今日は4-kamaによる疑似体験感想をお伝えしましょう。

「ひとつの辺が10センチメートルの正方形とその面を2等分した3角形が、非連続的に連続するモザイク的建築物である」「16の長方形の面から112の正方形、224の3角形へと分化・反復し、また一方では、それと入りくみながら前・後に同時進行する矛盾した運動のバランスをふくんだひとつの形(矢印・翼状のもの)で結ばれる、大きな輪ともなるスリリングな詩のトポロジーである」とは、この作品によせる昭八郎のコメントの一部。

文章にしたときにあらわれる数字のリズムの魅力にくらくらしてしまうのだけれど、折り紙得意とか紙の厚みに関心が向くひとなら???と思うでしょう、紙を折ってそんな1/2で1/4で1/8ってうまくいくはずないもの。
そう思いつつ、いくつも折ってみたんです。必要にせまられてではあるけれど、ホントウはもっときれいに折れるんだと何度も。紙には厚みがあるから、折ってぴったり合うはずがないし、折りを重ねるほどにずれが拡大するも当然。でもずれかたにリズムができて、これって「非連続的に連続するモザイク的建築物」かも、的立体感がうまれてくる。と同時に、紙の豊かさに驚く。いちいちきっちり折り目をつけずに、全体をふんわり仕上げて最後までぐずぐずを保ちながらプレスをかけると、ズレが、吸収されて最小限の態をなす。なんと言ふ!

作者が最初からこれを意図したとは思えないけれど(そうでなかったらすみません)、なるほどこの作品の疑似体験は不毛に近すぎて辛く、しかし反復体験した者のみが味わう自己満足に、いかにやさしい言い訳を用意してくれる作品であることか。

とはいえ、折り紙に自信ありの紳士淑女のみなさまに、私は参戦を呼び掛けたい、高橋昭八郎作品『ポエムアニメーション5 あ・いの国』をいかにスパッと折るか大会に。開催はまだ未定ですが、そのブツを確かめに、こちらにお出かけになりませんか。右写真はその中身のひとつ。この折りかたで四つ入って一作品です。念のため言っておきますが、一度作品として折りあがっているものをひらいてまた折ったところで、この作品の真髄にはハハとうてい及びません。つまり紙とは最初の折り手とのみ、有機的反応するのですね。濡らしてアイロンかけたらほどほどリスタートするでしょうけど。

折形デザイン研究所
日本折紙協会
折紙で Double CD Case

建築とヴィジュアル・ポエトリー

2004-07-25 | 
高橋昭八郎個展「反記述による詩」(高橋昭八郎展公式サイト)、いよいよ29日(木)スタート。展示のメインとなる「リアクションポエム」は、会場に足を運んだ先着200名がつくりあげる作品。高橋昭八郎が、口径58mm×深さ129mmのガラス瓶200個に書いた「単語、または短いテキスト」に、当日観客が身の回りにある「モノ」を符号させていくものです。さぁ是非貴方も貴女も。
なお、7/31開催のトークイベント「詩は詩を離れたがっている」もお見逃しなく。会場の東京国際文化会館は、前川國男、吉村順三、坂倉準三の共同設計で1955年に竣工しましたが、その土地の一部と空中権を森ビルに売却、それにともなって建て替えが決定しているようです。くわしくはdigm|diaryなど。建築好きの男子女子もこの機会にどうぞ。建築とヴィジュアル・ポエトリーは近しいと思う。

「ルミネ〈書店横町〉化」ウラゲツ☆ブログ

2004-07-25 | 本屋
新宿ルミネの青山ブックセンター跡地にブックファースト出店、来月1日オープンだそうです。(新文化7/23
一連のこのニュースに、私的な感傷披露でもなく業界人のしったかもないコメントを継続して寄せているウラゲツ☆ブログでは、「この秋新宿三越出店のジュンク堂と紀伊國屋書店の新宿頂上対決にはあえて参戦」せず、「ルミネ〈書店横町〉化を」と呼びかけた。
ブックファーストといえば、出店する場所ごとに店の雰囲気をがらりと変えるので、書店のありかたとして好感を持っている。〈書店横町〉風なんて魅力的。一週間でそれはさすがに無理でしょうけれど、立地や客層に敏感な書店の今後に期待。
写真は、7月15日朝に青山ブックセンター本店に設置された、大竹伸朗『UK77』(月曜社)のディスプレイ。つかぬまの。幻の。(ウラゲツ☆ブログより)

魚と野菜をたんとタント

2004-07-23 | 料理
近所で食材の満足な確保ができなくて困ったな。いくつかスーパーはあるんですがいずれも肉果物菓子メインで、肝心の、魚まるごと+新鮮野菜たっぷりが揃わないです。八百屋さんがいくつかあるのにみな元気ないし。新聞折り込みチラシや近所のひとの動きをみているとまずは外食、内食でもメインの食材や惣菜はデパチカでお買い物する域らしい。なるほどそうかこうやって思い込みグルメ層がはくぐまれてゆくのね。
比較的ぱりっとした野菜が揃う店でゴーヤとしじみとうなぎの蒲焼きを買う。豆腐とゴーヤだけでゴーヤチャンプルー(豚肉やスパム缶はいつもいれない。ゴーヤを薄く切って塩揉みし、水気をきって炒めます。ナンプラーと塩と醤油で濃いめに味付け。絹ごし豆腐でしっとりと。卵も、なしにしてみよう。正しくは健康定食 でどうぞ)、しじみの味噌汁、うなぎの蒲焼きは細く切ってしそとわさびとのりとで即席ひつまぶしだ。あとお新香とつるむらさきのお浸しを。水道水がまずいかつ浄水器選びに躊躇中なので無洗米にしてますが、これは結構いけますね。種類もたくさんあるし。っていいのだろうか、この方向。あと八巻さんに教えてもらった黒糖焼酎天下一
数日前の夕方に、駅前で野菜行商するおばちゃん見つけた。リヤカーはとっくに空。どちらから、どんな頻度で来てくれているの?  頼みの綱はそのあたりに。野菜はとにかくたっぷりと、みずみずしく並んでいて欲しいのだ。魚はとにかく一匹ままで、堂々と並んでいて欲しいのだ。しおれない不思議袋にちまちま入れられた野菜とか、ラップされた切り身や自店自然干物の魚はかんべん。かといって、デパチカも通販もゴメンだし。悩ましいね。
特種製紙のファンシーペーパー「タント」命名の最初の語源は、「たくさん」の意の岐阜の方言「たんと」だそうです。イタリア語で「タント」も「多い」の意ですけどあくまで偶然とか。

本の行き先を確保

2004-07-23 | 本屋
田園都市線高津駅前にある古本屋の小松屋書店はもともとふとんやさんだった、という話を思わぬところで聞く。高津に住んでいたころは、本は小松屋、雑誌はブックスーパーいとう、売れ残ったら川崎信用金庫にプレゼント、でしたが、今の住まいではどうなることか。近くにある古本屋、ロス・パペロテスは雑誌が充実。本は扱うジャンルにあまり特徴がみられないけれど、嫌味のない店構え。聞けば今年はじめのオープンとか。これからが楽しみ。まずはここに持ち込むか。店頭で平岡正明『一番電車まで』(ブロンズ社1977)をみつける。巻末の人名辞典に「奥成達 詩人。侵略する楽屋落ち。一に信義に篤く、二にこぼれるばかりの愛嬌、三に不敵な持続の意志。行くところをかならず面白くする男。~」とある。1260円で買う。
近所にもう一件古本屋あります。マコト書房。営業しているのだろうか。隣の花屋に用事があるふりをして店のなかを覗き込むと、扇風機がまわっている。その前で、団扇をあおぐおばさんがいる。ちょっと恐いな。

『本屋さんになる!』という本にロス・パペロテスさんが登場しているそうです。

メルマガ発行者の責任

2004-07-22 | Weblog
本ならあとがき、雑誌なら編集後記を先に読んでしまうのはただの癖だけど、実際面白いのがあるからねー。ところがメルマガってばまえがきあとがきがめっぽう鬱陶しくないですか。発行日時がちょっと遅れたくらいで延々その理由を述べられたり。「~遅くなって申し訳有りません。暑さと三連休にかまけていたら時間の感覚を失って~」とか。別にあやまってくれなくてもいいのに。

イチガヤでモクローくんが

2004-07-21 | 本屋
「引越してきたんだって」と、お買物袋片手にモクローくんがイチガヤで教えてくれたのは、都立大学駅前から六月に引越した麗文堂書店。帰りがけに寄ってみたけど、しまってた。と思って今サイトをみたら、どうやら私は裏口側をみていたらしい。なるほど。明日は「豪華なエントランスに臆せず突き進」んでみるよ。
モクローくんの『ナンダロウアヤシゲな日々 ~本の海で溺れて~』はご覧になりましたか。奥成達資料室からもおすすめの一冊。その理由はもくじを見てね。ご購入はbookbar4楽天ブックスから、サイン本はたぶんこのあたりからどうぞ。

abc

2004-07-20 | ギャラリー
資料探し時間潰しに待ち合わせ、ろくに買い物はしないけれど、とにかくよく立ち寄った本屋。青山ブックセンター六本木店は、そういう場所でありました。買えばよかったのか。あの頃は、買えなかったんだ。
まったく別のabcが東京・目黒に先週末オープン。酒井実通男さんが毎週末に開くという、ギャラリーartbookchair がそれ。酒井さんの、現代美術、書籍、椅子などのコレクションをはじまりとして、深く深くくりひろげられていくことでしょう。きっとこちらもわたしはよい客にはなれないけれど。
開店記念展「現代美術といにしえのオブジェ」が、7.17 - 9.18 のあいだの週末開催。場所は目黒駅から徒歩15分、目黒不動尊、林試の森公園入り口手前だから、散歩がてらに半日コースでゆっくりでかけるといいでしょう。酔っぱらって臨時休業してるといけないので、おでかけの前にお電話を一本どうぞ。03-3794-6219