goo blog サービス終了のお知らせ 

おかえりのすけBOOK

bookbar4のメインキャラクター、おかえりのすけのページ

活字三題

2005-01-12 | ギャラリー
稼働終了した某活版印刷の現場を縁あって興奮物色したあと、あっそうだと江戸川橋のラ・ガレリ・デ・ナカムラ アヴェック リムアートで行われている「tanaka takashi ブックコレクション」展へ。中村画廊じゃだめなのうじゅぶじぇ。
古書をばらし、白やベージュで地を塗り、そのうえにカラーシートやスクリーントーンも使ってコラージュし、活字も押すなどして作品にしたもの。立花文穂さんとの類似をおっしゃるかたもいるけれど、たとえばおふたりが作品に色を与える方法の違いに注目すれば、わたしたち閲覧者が言いわけてみる楽しさを与えられていると思えます。
ページをばらして購入しやすい作品もあったが、冊子の形状を残したものがやはり良い。欲しいのがあったのだけれど、もともとの古書との関係、その必然性がどうしても浮かび上がってこず断念。束見本を使ったものもあり、「装苑」最新号によるとtanakaさんはまず束見本との出会いでこうした方向性をつかんだとのこと、おそらく現段階はキャンバスとしての古書とわりきって制作したものと思われ、今後に期待。
残念だったのはカタログ。作家、ギャラリー、デザイナーがけんけんがくがくの末制作したのでありましょうが、購買者シミュレーションにたとえばわたし、たったひとりだけどね、カウントされなかった模様。展のこと作家のこと作品の全貌、なにもわかんない。記録にならないので買ってもしょうがないカタログって何だろう。3800円くらいでしたか。印刷物は制作が安易になった(見た目)けれど、発行にかんしては蓄積と記録への覚悟の必要をより強く感じます。ググったらtanakaさんはセツで先生をされていたとのこと、作品写真の一部はリムアートサイトでみることができます。

今日は活字つながりの一日と考えますと仙台メディアテークでの文字展のことを思い出し、頭のなかはうまい具合につながるものだ。小泉均先生監修、活字への興味についてもっとも共感する方向を示してくださる活動。

会場でみたときは「カタログ」と思っていましたが、ウェブサイトでみたらこれは「作品集」とのこと、失礼。削除せず追記とします。(1/13)

月影屋

2004-12-25 | ギャラリー
散歩道に月影屋、通りからみたらなにやさんかちっともわかりませんでしたが、きのうはDMが出ていてそれをみましたがやはりわかりませんでしたが、ウェブをみたらわかりました。「一定の巾でただ長いだけ」という帯の形を美しいと思い制作を始めたという重田なつきさんの作品ショールームでした。動機が抜群です。作品ネーミングもいいです。皮の帯、写真の帯、アフリカの帯、鋲の帯、ペンキの帯、など、わかりやすいようなハテわからないような。ところがこれがどうやらそのまんまなんですね。たとえば写真の帯。東京タワー、霞ヶ関、築地、首都高などの写真をインクジェットプリントした帯のシリーズです。月影屋さん、給水タンク帯ってどうでしょう。

「立花文穂展 SMTWTFS」

2004-12-22 | ギャラリー
用事が早く済んだので、ユトレヒトサイトで見ていた「立花文穂展 SMTWTFS」をのぞきにいく。場所は田園調布駅から歩いて約五分、宝来公園の近くだったからすぐわかるだろうと思ったが、看板もないし見逃してうろうろ。ああここねと戻って入ると、座敷に男性が二人向かい合って座ってます、お寺で開催中の書道教室に紛れ込んだかのような風情ですよ。あがっていいですか、と声をかけて座敷へ。yasuminaサイトによるとここは荒木信雄さんによる設計だそうで。伺えば、普段は雑貨屋さんとのこと。
内容は2005年カレンダーをモチーフに、活字や罫など組み合わせた恒例の作品展で、活版刷りと、A2サイズで印刷された普及版が展示販売。日焼けした紙やセロハンテープで留めた「★」、ぐるぐるの「5」、超巨大な「,」が「9」など。あっちこっち見比べて楽しんでいたら、キッチン(というよりは水屋といってしまったほうが似合うな)のほうから梨を剥くシャーシャーという音と香りが。あぁなんて立花さんにそしてこの場にぴったりな!と思うも、腹ぺこになって退散。展示は12/23まで。

参照:come a booky!で『クララ洋裁研究所』とユトレヒトの前身「NON」のこと(2001)。上写真は『クララ洋裁研究所』です。

Surfaces of Life : Junko Yamamoto

2004-12-17 | ギャラリー
山本純子「生活のてざわり」展(2004.11.26~12.18 小出由紀子事務所)へ。

布や毛糸にまみれて暮らせたらどんなに楽しいだろうと思ったことあります。材料さえそろえばなんだって思いどおりに造れると考えたわけですが、布の種類や毛糸の色の増殖は、かつて夢みた「思いどおり」の「思い」とやらが、いかにたやすく枯渇するかを露呈さすものでもありました。

その「思い」がとりとめもなく続くとどうなるか。山本純子さんちはアップリケだらけになりました。詳しくは小出由紀子事務所mon petit lapin 2004.09.10から是非。そのなかの幾点かが展示。《アディダス》だったかな、アディダスマークの隣に「m」みたいなものが刺繍された作品はなんとも大切な「m」風で釘づけ。あとタイトル失念、白地にレモン色の四つの四角がアップリケされたやつ。なんだろう、窓?パン?好きです。

写真は《キッチンウェア》1990s 。綿地にフェルトでアップリケ。       


ザオ・ウーキー/ZAO Wou-Ki/趙無極

2004-12-10 | ギャラリー
ザオ・ウーキー展(ブリヂストン美術館 2004.10.16-2005.1.16)へ。まずはザオ・ウーキー、ZAO Wou-Ki、趙無極、見ても聞いてもなんていい名前。
若き日の作品は、影響を受けたというパウル・クレー風と片づけるのが常のようですが、これはそれ以前ですか?どうでもいいが。「鳥のいる風景」「風景」「緑の風景」(いずれも1949年)は小さい作品ですがみな地を丹念に塗り重ねるなかでの朱のつかいかたと木々や鳥などが一瞬その地に生まれ在るさまを描く儚いラインがものすごくいい。その後、アンリ・ミショーらとの出会いをきっかけに抽象画家として名声をはくしたどの作品よりもわたしは好きです。
1959年頃からですか、○○に捧ぐ、的作品以外はタイトルも日付けとなってスタイリッシュを極めていきます。この展では年代順に作品が並んでいて、作風の変化がそのままわかり、抽象絵画苦手なのでさっさーとわたし歩くんですがいくつかの作品には視線なるもの釘打たれひきもどされ、波音や葉音を聞きました。カタログは、買わず。展覧会のカタログはできれば図版印刷とテキスト内容がどっちも充実していて欲しいのだけれど諸事情ありましょうね、とはいえ、そのいずれかが突出しなかったら作る意味ない。入り口でフロアガイドいただきましたよ。この展の入館者用につくったみたいです。電話やトイレ、ロッカーの位置、それから、作品の持ち主は充分わかりましたよ。

参照
・美術館.com/ザオ・ウーキー展紹介 
・ギャラリーかわまつでのザオ・ウーキー展(2002.9) 

写真は「エメラルド・グリーン」(1950-51)




カラーチップ

2004-12-07 | ギャラリー
「ザ・ビートルズ その時代と色彩展」(DIC COLOR SQUARE 12.25まで)の「ビートルズ・グラフィックパネル・ワークショップ」は、毎日先着250人の来場者が13センチ四方のDICカラーチップのなかから色を選んで張りつけていき、総計6250人でビートルズのモザイク画を完成させるというもの。ジョージ・ハリソンの命日11月29日にスタートして明日12月8日、ジョン・レノンの命日に全体完成。インキメーカーらしく独特でよい展示。DICの突出した色見本帳商売は昭和40年代にGE企画センターがDICに持ち込んだらしいです。色見本帳商売といえば米国のPANTONE社、ここがつくる雑貨PANTONE UNIVERSEもおもしろいけれど探すとほんとうに欲しいと思う色がないんだよね。

ハプニング:赤い浦和

2004-11-20 | ギャラリー
浦和レッズ優勝おめでとう。17時半、JR浦和駅前では号外も配られていて、赤っぽいひとたちでごったがえしています。おおかたは落ち着いているのですがときどき俺はそんなばあいじゃねーみたいなおっさんが突進して危険です。伊勢丹では「明日からになります、明日から」と言いながらセールちらしを配っています。商店街のそこかしこで宴、ちっとも動けません。ところが「おばあさん通りまーす」という声があがるとすーっと道がひらいて気持ちよく、実はここをすーっと通り抜けたいわたしはおばあさんの後を追ってすーっとごめんください。抜けると通りはますます赤い。公式グッツを売る店と、選手らが今日宿泊か宴会するらしいホテルが並んでいるから。
ほんとの目的はそのホテルの3階うらわ美術館「フルクサス展ー芸術から日常へ」展。赤でハプニングでイベントで、気持ちよい浦和の夕べ。おでかけは、腕をコンパスに○描き釘打ち卓球しピアノ弾き一息で風船ふくらましと体力全開必死ですから覚悟してどうぞ。わたし卓球に自信つきました。卓球大会しませんか。カタログは「FLUXUS - Art into Life」。編集:うらわ美術館(吉本麻美、森田一)、デザイン:佐々木暁、印刷:太陽美術。
観終えて外に出ると街はなお赤い。遠回りして駅に向かうが、ビールで洗われた道々が臭い。日々、お酒を召し上がらない方々の苦痛を一瞬かいまみる。

参照:Doctor After Death Blog

山下陽子展ー恍惚の瞬間ー 

2004-11-04 | ギャラリー
文化の日に金魚部に入部した「てんてん・銅々」は、東京での個展(11/12ー23)を控えた、銅版画家・山下陽子さんによる勧誘です。そこで金魚部が、山下陽子の恍惚の瞬間へ、いまご覧のあなたを勧誘してみたいと思います。詳細は金魚部入部記録からどうぞ。

清宮質文のまなざし

2004-10-11 | ギャラリー
高崎市美術館「せいみやなおぶみのまなざし」展(~10/31)。清宮(1917-1991)の、淡い色合いながら輪郭を描く線がくっきりと浮かぶ木版画が好き。版木の展示もあって、凹版で構図と輪郭を摺り、凸版で色を入れていく方法がよくわかった。ラインをはっきり出すためにずいぶん力が必要だったようで、毎日腕立て伏せを欠かさず、アトリエには鉄アレイが残されていたとのこと。
描かれるものは蝶やガラス、小さい動物、ランプ、月、トンネル、屋根、塀……。とくに好きなのは、水面から海坊主のような顔を出す《泳ぐ人》の水面下の手足のライン、の~の~鳥の兄貴のような《夕日のとり》、それから《さまよう蝶》など。右上図版は《夏の終り》。
雑記帳、と称されてあった大小の帳面は、すべて作家自らが洋紙や和紙、ノートを断裁したものなどを揃えて綴じたという。制作についてのメモのほか、囲碁、料理、スポーツメモも。アトリエの本棚には、昭文社の、日本と世界のミニミニ地図帳があった。
図録は1500円。編集:住田常生(同美術館) 寄稿:新井昭彦、三浦誠 翻訳:森元ルミ子、住田常生 制作:立川潔(空想図鑑)。作品資料はくわしくまとめられているが、「内省する魂の版画家 清宮質文展」(2000、小田急美術館)の図版と比べると、作品の色合いや質感がよく出ていなくて残念。(参考:ギャラリーときの忘れもの通販ショップ
清宮作品は本の装丁にもよく用いられている。堀江敏幸『雪沼とその周辺』の表紙カバー挿画に《野の果てに》、原田康子『蝋涙』カバー挿画に《キリコ》、扉に《コップの中の蝶》、吉田健一『新編 酒に呑まれた頭』ちくま文庫カバー挿画に《壜の中の魚》など。

MARKUS BADER

2004-10-06 | ギャラリー
TOKYO DESIGNERS BLOCK 2004 芋洗坂へ。リノベーション前、スケルトンになったビルまるごとを5日間のみの会場としたもの。茨城の木内酒造によるオリジナルビールを飲みながらうろうろするが、文化祭のようで楽しい。全体として、このビルの生年である1968年をキーワードに、IDEE色豊かなナチュラルで優しい様相のなか、両極端な2フロアがきらびく。
極端A。前もっての予告通りアジールデザインフロアはせっせと製作中、自らの手による点描ふじさんが、期間中に仕上がるかもしれません。作家が作品を前にいらっしゃいませ出迎えするよりよっぽど楽しく、さらにこのふじさんがもしかしたらりのべーしょんで壁のなかに塗りったくられるかもしれないそして50年後経年変化でこのふじさんの黄色が浮き上がってホラーネタになるかもカモ……とか。
極端B。えらくくーるなのがあった。ここにおいてはアート作品なのでこう言っては本人不本意でしょうが、
Markus Baderの音響系プロダクトデザインの美しすぎるモックアップ的作品。ターンテーブルかと思いきや、しくみはわからなかったがなんか置くだけで音が出るやつとか。とにかく、角丸かつ小さくかつ色のバリエとはりきる日本のプロダクトデザインが嫌い、あるいはついていけなくて困ったなら、Markus Baderさんの作品がいかに魅力的なことか。

カフェー「トンカツ」

2004-10-04 | ギャラリー
うらわ美術館で11日まで開催の「創刊号のパノラマ 近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより」展はおもしろかった。ギャラリーABC使用で、むかって右からの入場となります。

全体として年代別に淡々と表紙が並べられていますが、入り口近くはケース入りだったり途中テーマ部屋があったり、徐々に淡々トランスにはいれる陳列です。発刊年度という唯一の共通項で、業界雑誌や同人誌が有名雑誌といっしょに並び、時代の息吹きか影響か真似か、混然となって熱をもってうねりを築きます。なによりタイトル。そうかここでくくるのか、と、可笑しさと可能性にわくわくしちゃうのね。古本を、テーマなく並べるだけの展示がどうなるのだろうかと思っていたが、「受験世界」「筆戦場」……年代とタイトルと表紙の執拗な羅列がむしろ想像をかきたててくれるわけです。会場には説明用のシートも用意してあったしカタログも持っていたけれど、いずれも会場では必要なし。そういえばふだんこういうものには講釈が多すぎるのだな。

日本近代文学館の復刻版や、一部カラーコピーが閲覧できるようになっています。そのなかのひとつ、「カフェー」1924をみていたら、当時のカフェー店名はパリとかブラジルとか地名が多いのです、ところが思いきって「世界」はたまた「トンカツ」とか。いいね。同展カタログではカフェ雑誌を原武史さんが解説。

岩波の目覚め

2004-09-10 | ギャラリー
岩波書店の図書館で眠っていた、1867年から1956年までに発刊された雑誌2900余冊が、うらわ美術館で「創刊号のパノラマ-近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより-」としてスタート。展覧会カタログというか岩波書店刊『創刊号のパノラマ 近代日本の雑誌・岩波書店コレクションより』は、まず年代別に創刊号が羅列、あボクが青年のころはどうだったのかなをみて楽しむことができます。著名なかたがたのコメントもさることながら、なんといっても東京高等工芸学校研究の第一人者・森さんのp116が圧巻。かの形而工房の礎がはぐくまれた地、その学内雑誌「潮」がとりもって、わたしらがいまどき一覧できるわけであります。
なお明日土曜日は岩波書店で孤高に担当したと思われる桑原さんのトークあり。時代の息吹きをタイトルやデザインで追う楽しみと、「視角と文章」(by森)が混在する勢いにハテそれは美術か雑誌かを思い愉しむ展である。

真鍋博はモノクロがいい

2004-09-04 | ギャラリー
真鍋博展(9/12まで)へ。
星新一、アシモフ、クラークなど、表紙画を担当した本実物と、原画及び指定紙も多数展示。几帳面にこまく赤字ではいった指定、まさか本人の字ではあるまいなと見てましたが、展示室最後になって真鍋博の手帳なるものに直面、日付けだけなぜか判子で押されていてあとは分刻みで記された毎日の行動、その字は指定紙に残された字と同じ大きさ同じタッチ、そうかあれはすべて本人の手になるものだったのか。
わたしはとくに星新一文庫本表紙で、真鍋画になじみがあったが、当時は好きではなかった。色がどうも。明るく健康的すぎて、いかにもきちんと塗りました感がにがてだったのではないかと思う。今日もそう思った。描かれるパーツやレイアウトそれから硬質な線の具合はモノクロでみたほうが断然よいし、原画と印刷物ではあまりにも原画がよい。印刷媒体を表現の場として自ら選び走り続けたイラストレーターということになっているけれど、印刷という共同作業を楽しんだ作家という印象が残る。モノクロがいい。1958刊の『寝台と十字架』(書肆ユリイカ)なんか、いいもんねー。アニメ作品も二本あり。うち一本は音楽が高橋悠治。
なお真鍋さんの作品は生前から故郷の愛媛県立図書館に保存され、2000年の没後遺族から御自宅にあった資料の寄贈を受け、全28600点、うち17560点を収録した『真鍋博コレクション目録』が同図書館から2004年に刊行されたとのこと。
新居浜市「真鍋博アートピアロード」とかいいねー。しかしこのBGMは……。
参考*国際地学学会のワークショップ

未確認生物とは「噂」である

2004-08-30 | ギャラリー
川崎市民ミュージアムの「日本の幻獣ー未確認生物出現録」展(9/5まで)へ。ミイラや絵図、瓦版、明治の新聞錦絵などをとおして、河童、天狗、鬼、人魚などから、雷獣、予言する幻獣の代表こと件(くだん)や尼彦、やまびこなど多数紹介。女天狗や男人魚も。別府八幡地獄怪物館のミイラ絵葉書、『姫国山海録』に描かれた日本各地の獣や虫がいい。
ここの学芸員でもある湯本豪一さんは妖怪幻獣についての著著多数。この展のカタログによせた湯本さんのことばから。「幻獣は『生き物』なのである。噂だけで、まだ衆人の目の前に姿を見せなくとも、どこかで生きているのだ。ただ、『生き物』であるから絶滅の危惧も有している。」新聞折本5号/湯本豪一さんをどうぞ。「明治期の新聞の発達とともに地方色の濃い妖怪が姿を消し、妖怪が均一化した」とも。
この展示をみて記憶に残し、いつかどこかで見かけたりして、そんなことが彼らの命を長らえる。自分の姿を描いてひろめろといった尼彦はいっとう頭いい。いわゆる絵心のないひとたちが残したばらばらの尼彦。家にも一個描いて貼っとくか。楽しいです。
写真は「印旗沼出現怪獣」1843。噂によるとこの怪物、掘割工事中に嵐のなか光とともにあらわれて、居合わせた役人など13人を即死させた、とか。恐いねぇ。
次号『怪』でレポートありだそうです。映画『妖怪大戦争』もクランクインした模様。ロケ地はもちろんめらめら水木しげる記念館のある境港。監督は三池崇史、来年夏公開予定。

abc

2004-07-20 | ギャラリー
資料探し時間潰しに待ち合わせ、ろくに買い物はしないけれど、とにかくよく立ち寄った本屋。青山ブックセンター六本木店は、そういう場所でありました。買えばよかったのか。あの頃は、買えなかったんだ。
まったく別のabcが東京・目黒に先週末オープン。酒井実通男さんが毎週末に開くという、ギャラリーartbookchair がそれ。酒井さんの、現代美術、書籍、椅子などのコレクションをはじまりとして、深く深くくりひろげられていくことでしょう。きっとこちらもわたしはよい客にはなれないけれど。
開店記念展「現代美術といにしえのオブジェ」が、7.17 - 9.18 のあいだの週末開催。場所は目黒駅から徒歩15分、目黒不動尊、林試の森公園入り口手前だから、散歩がてらに半日コースでゆっくりでかけるといいでしょう。酔っぱらって臨時休業してるといけないので、おでかけの前にお電話を一本どうぞ。03-3794-6219